
販売価格が安い犬と高い犬、何が違うの?価格相場が安い犬種は?
犬はペットショップで相場価格よりも、かなり安く売られていることあります。
犬の販売価格は何を基準として決めているのでしょうか?
この記事では、犬が安く販売される理由、販売価格が安い犬と高い犬の違いや価格相場が安い犬種などについてまとめました。
犬の値段はどうやって決まるの?
月齢
毛色
鼻の色素やアイライン
肉球
後足
先天性異常
病気
犬の値段は月齢や健康状態など、どれだけ理想形に近いかによって決められます。
どの犬種も病気や外見が理想よりも劣る部分があると値段が安くなりますよ。
月齢
月齢が高くなるにつれて、犬の販売価格は下がります。ペットショップでは、生後2ヶ月までの子犬が1番高く売れますよ。
その理由は、見た目の可愛さと、幼いほうがしつけがしやすいためです。
毛色
単色がスタンダードとされる犬種の場合、ワンポイント異色が混ざるだけでも値段が下がります。
ミスカラーは健康面に問題がないので、個性的で可愛いと思う人には安く購入できるのでおすすめですよ。
鼻の色素やアイライン
鼻の色素やアイラインが薄いと価格が下がりやすくなります。
犬の場合は、鼻やアイラインが黒色であることが正常とされているからです。
色素が薄いと紫外線から身を守ることができず、直接ダメージを受けてしまいます。
肉球
本来犬の肉球は離れていますが、つながってハートの形をしている子がいます。
健康面に問題ないのですが、ペットショップではスタンダードでないとみなされ、値段が安くなる傾向があります。
後足
通常は犬の親指である狼爪(ろうそう)は前足だけにあるのですが、たまに後足にもある子がいます。
美的観点から狼爪を嫌がる人も多いため、マイナス要素になりますよ。
最近は、子犬の頃に狼爪を切除してから販売するブリーダーも増えています。
先天性異常
脳の奇形や心疾患など、先天性の異常で健康面に重大な問題がある場合でも販売価格が下がります。
頭蓋骨のてっぺんが塞がりきらない状態のことを泉門(せんもん)といいます。
泉門の子も購入価格が下がることがありますよ。チワワやポメラニアンなど、頭部が横に張った小型犬種の子犬に多くみられます。
小さいものであれば、成長過程で自然と塞がり、痕跡すら無くなります。
塞がらない場合は、頭などに衝撃を与えないように注意する必要がありますよ。
病気
細菌やウイルス性の感染症、内臓・骨格などに障害を持っている場合は格安で販売されていることが多いです。
子犬の欠陥として、非常に多いのが鼠径(そけい)ヘルニアと臍(さい)ヘルニアです。
鼠径ヘルニア
内股の付け根あたりから腸などが飛び出している状態のことをいいます。
成長過程で自然と塞がりますが、塞がらない場合は手術が必要になりますよ。
臍ヘルニア
へその部分が膨らんで、いわゆる「出べそ」の状態になることをいいます。
パグやシーズーなどの短頭種の子犬に多くみられますよ。
激しい運動や肥満などによる腹圧で症状が進行することがあります。
症状が悪化してしまった場合は、手術が必要になりますよ。
オスとメスでも値段が違う?
同じ犬種で欠点のない場合は、必ずメスのほうが高く売られます。
メスは子供が産めるため手元に残すブリーダーが多く、オスに比べて流通量が少ないことが要因です。
犬種別の平均価格
迎え先が異なるため、ペットショップやブリーダー、毛色、見た目によっては値段が大幅に変動しますが、Qrasippoが調査した結果、以下のようになりました。
※人気の10犬種を記載します。
※Qrasippo調べ(ペットショップ3店舗、ブリーダー)
犬種 | 価格 |
---|---|
トイプードル | 25万〜50万 |
チワワ | 20万〜50万 |
ミニチュアダックスフンド | 15万〜40万 |
ポメラニアン | 25万〜40万 |
ミニチュアシュナウザー | 20万〜40万 |
フレンチブルドッグ | 30万〜60万 |
マルチーズ | 20万〜30万 |
ヨークシャテリア | 15万〜30万 |
シーズー | 15万〜30万 |
ゴールデンレトリバー | 15万〜30万 |
犬を迎える際にかかる費用
犬を迎える際の費用は、犬種によって大きく変動しますが、おおよそかかる費用は以下の通りです。
項目 | 平均費用 |
---|---|
犬の購入費用 | 約30万 |
飼育グッズの購入費用 | 約5万 |
ワクチン接種費用 | 3,000円~1万円 |
健康診断 | 5,000円 |
マイクロチップ | 3,000円〜1万円 |
フード代 | 3,000円〜1万円 |
合計して、35万円〜50万円ほどかかります。
犬の値段や、ワクチンの種類、健康診断の検査項目、フード代などによっても値段は変動しますので、これはあくまでも参考値にしましょう。
犬を迎えてからかかる費用
犬を迎えた後にかかる費用はおよそ、医療費や食費を含め、1か月で14,240円かかります。※
内訳
項目 | 平均費用 |
---|---|
費用の総額 | 14,240円 |
フード代 | 3,618円 |
おやつ代 | 1,748円 |
医療費 | 4,284円 |
ペット保険 | 2,966円 |
トリミング代 | 4,052円 |
雑貨 | 1,600円 |
おもちゃ・洋服 | 1,190円 |
ペットは家族という意識が強くなり、愛犬にもいいものをあげたいという思いを持つ飼い主さんが増えている影響で、一か月にかける予算が年々増えています。
犬の生涯にかかる費用は、2,446,068円とおよそ300万円弱という結果になりました。※
※一般社団法人ペットフード協会:令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査 犬 飼育・給餌実体と支出
安い理由をしっかりと知ろう!
安い犬は見た目の良し悪しの他にも様々な問題を抱えている場合があります。
値段が安いからという理由だけで、犬を購入すると後悔してしまいますよ。
病気がある場合は、しっかりと内容を理解し、家族全員で納得していることが大切です。
どんな犬でも一度迎えたら、たくさん愛情を注いであげてくださいね。