子犬の噛み癖はよくある問題行動のうちの1つです。
噛み癖はしつけで直すことができます。飼い主さんが愛犬に噛んで良いもの、いけないものを、しっかりと教えることが大切ですよ。
この記事では子犬の噛み癖の原因や時期、しつけや対策、おすすめ商品をまとめました。
子犬の噛み癖に繋がる原因は?
本能的
生理的
精神的
病的
本能的な原因
本能的な原因は「飼い主さんに甘えたくて噛む」「構ってもらうために噛む」「イタズラで噛む」といったものが挙げられます。
愛犬を寂しがらせないために、手の空いてるときは一緒に散歩したり、遊んだりと構ってあげることをおすすめしますよ。
生理的な原因
生理的な原因は「歯や歯茎のかゆみを紛らわすために噛む」などが挙げられます。
生後4~8ヶ月の時期は乳歯が抜け落ちて生え変わる時期です。歯の入れ替わる時期に、痛みやムズがゆさを感じるので、目の前のものを噛んで解消しようとしますよ。
精神的な原因
精神的な原因は「不安や怒りを紛らわすために噛む」「自分のテリトリーを犯されて対抗するために噛む」などが挙げられます。
歯磨きやブラッシングなどのお手入れが嫌で噛んだり、人を恐れて、抵抗するために噛むといった行動も精神的な原因ですよ。
病的な原因
病的な原因は「脳に何かの異常があって噛む」「ストレスで噛む」といったものが挙げられます。
病的な原因はしつけでは直せないので、病院に連れて行って診てもらうことをおすすめしますよ。
子犬の甘噛みはいつまで続く?
生後4~5ヶ月
生後4~8ヵ月で、子犬の乳歯は永久歯に生え変わります。
子犬特有の甘噛みは、乳歯が永久歯に生え変わる頃に終わりますよ。子犬の甘噛みが始まるのは、永久歯に生え変わるときの、生後4~5ヵ月です。
1歳になるまでに、甘噛みがなくなるようにしつけることをおすすめします。
子犬の噛み癖はしつけで直る?
短く大きな声を出す
大きな音を立てる
手で食事を与える
噛んで良いもの、悪いものを分からせる
無視をする
褒める
短く大きな声をだす
子犬が「飼い主さんを甘噛みする」「噛んではいけないものに噛みつく」といった行動を取るときには、「いけない」「ダメ」「ノー」などの短く大きな声を出して叱ることをおすすめします。
愛犬が混乱しないように、叱る言葉の種類は1つに統一することが大切ですよ。
家族やパートナー同士でも叱る言葉を統一することがポイントです。
大きな音をたてる
子犬が人や物に噛みついたときには、「壁を叩く」「重たいものを床に落とす」などして、大きな音を立てることもおすすめですよ。
「この行動をとると嫌な音がする」と分かり、飼い主さんがやめて欲しいと思う行動をとらなくなります。
声を出して叱る時と同様に、叱るための音を1つに決めておくことが大切ですよ。この方法を使うときは愛犬が飼い主さんに不信感を持たないために、誰が大きな音を立てたのか分からないようにすることがポイントです。
手で食事を与える
子犬が飼い主さんの手に甘噛みをする場合、手は噛んで良いものと認識しています。手は噛むものではないと教えるために、手でおやつやご飯などのご褒美をあげることをおすすめします。
子犬は手で食事を与えられることによって、人間の手は噛むものではなく良いものをくれるものだと認識し、甘噛みをしなくなります。
噛んで良いもの、悪いものを理解してもらう
噛んで良いものと悪いもの2つのものを用意して、噛んで良いものと悪いものをはっきりと愛犬に分からせることをおすすめします。
まず犬の目の前に、噛んで良いものと悪いものを並べます。愛犬が噛んではいけないものを選んだら、黙ってとりあげ、噛んでいいものを選ぶまで繰り返すことをおすすめします。愛犬が噛んで良いものを選んだら、噛ませて褒めてあげることがポイントですよ。
愛犬が飼い主さんの手を噛む場合には、短く大きな声で「いけない」「ダメ」「痛い」などといい、手を後ろに隠すことをおすすめします。繰り返すことで、愛犬は「飼い主さんの手は噛んではいけない」と、認識しますよ。
無視をする
子犬が「構って欲しくて飼い主さんを甘噛みする」「イタズラで物に噛みつく」など、飼い主さん気を引く行動を取る場合には、徹底的に無視をすることをおすすめします。
無視をするときには、体に一切触れず、背中を向けて、相手にしないことがポイントですよ。
無視をすることで行動がひどくなることもありますが、何回も繰り返すと、噛みついても何も起こらないことを認識して、おとなしくなります。
褒める
子犬が甘噛みや噛みつきをやめることができたら、褒めてあげることが大切です。
良い事と悪い事の区別ができるようになってきたら「おやつ」や「おもちゃ」を与えたり撫でてあげてくださいね。
おやつ
おやつは、低カロリーで、一口サイズのものを与えることをおすすめします。
与えすぎは肥満に繋がるため、量に注意してくださいね。
愛犬にご褒美だと認識させるために、飼い主さんの手からあげることがポイントですよ。
おもちゃ
おもちゃは、室内でしつけるときのご褒美として与えることをおすすめします。
おもちゃは与えると回収できなくなることがあるので、しつけの一番最後に与えることがポイントですよ。
なでる
愛犬にご褒美の合図だと分からせるために、「よし」「いいこ」「グッド」といった普段から使う褒め言葉を決めて、その言葉と共になでてあげます。
なでるときは軽く一度だけにすることをおすすめしますよ。
やりすぎると、なでる行為に慣れてしまって、喜びを感じなくなる恐れがあるためです。
子犬の噛み癖を対策するには?
噛んで良いものを与える
おもちゃを引っ張って遊ぶ
苦手な臭いをつける
噛んで良いものを与える
子犬は歯が抜けるときや生えてくるとき、ムズムズして何かを噛みたがります。
噛むことを制限すると噛んではいけないものに噛みついたりストレスがたまったりするので、しつけ用のおもちゃなど噛んでも良いものを与えることをおすすめしますよ。
ロープのおもちゃで引っ張り合い
噛みたい欲求をロープなどのおもちゃで発散させてあげましょう。
飼い主さんと愛犬とで引っ張り合いができるおもちゃが適しており、噛んでもほつれない頑丈なものがおすすめです。
ロープを不規則に動かして、狩りをするような体験をさせてあげるのも良いでしょう。
苦手なニオイをつける
愛犬に噛んでほしくないものには、犬の苦手な臭いをつけることをおすすめします。
市販の噛み癖しつけ用スプレーを、飼い主さんが愛犬に噛んでほしくない物に吹きかけることによって、ニオイを嫌がり噛むことが減ります。
子犬は苦手な臭いを嗅ぐと一時的には噛むことを止めますが、また同じ事を繰り返すことがあります。噛み癖が直るまで繰り返し行うことが大切です。
気になる初期症状は獣医師に相談してみる
愛犬の噛み癖がどうしても気になる、といった飼い主さんだからこそ気がつく初期症状を放置するのはよくありません。
できれば様子がわかる写真や動画を撮ったうえで、些細なことでもまずはプロへ相談してみてください。
噛んで良いもの、いけないものを繰り返し教えることで噛み癖は直ります。
噛み癖を習慣づけないために、辛抱強く愛犬に教えてあげて、子犬のうちに噛み癖を直すことをおすすめしますよ。