猫が痙攣を起こし、体を突っ張ったり白目をむいたりして苦しんでいる!そんな場面に遭遇したら、とても心配になりますよね。
この記事では、猫が痙攣・ひきつけを起こす原因、病気かどうかの見分け方、病気だった場合の治療法などについてまとめました。
目次
猫の痙攣・ひきつけの原因は?
猫が痙攣やひきつけを起こすときは、一時的な原因の場合と病気の場合があります。一時的な原因としては、寒さで体温が低下した、骨折や出血、頭部への外傷を受けた、食べてはいけないものを食べたなどです。病気が原因の場合は、脳炎、低血糖症、腎臓病、心臓発作などです。
猫の痙攣・ひきつけ、兆候は?
痙攣やひきつけを起こす前の兆候として、トイレでおしっこができずおもらしする、おでこやほほあたりがヒクヒクする、口をパクパクする、などの症状を起こすことがあります。これらの兆候が見られた場合は、念のため病院へ連れていく準備をしておきましょう。
猫の痙攣・ひきつけ、対処法は?
痙攣やひきつけがおきたら、毛布やブランケットをかけてあげ、少し暗くて静かな場所で安静にさせてあげましょう。しばらくしてもおさまらない場合はすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。特に注意が必要なのは、食べてはいけないものを食べたときの痙攣・ひきつけです。なにか食べてしまっていないか、台所などを確認しましょう。関連記事で与えてはいけないものを参考にしてください。
起きている状態で突然の痙攣は「てんかん」の疑いあり
病気が疑われるのは、「目が覚めている状態」で「ほとんど前触れがなく突然」起こる痙攣です。起きているときに突然意識を失って倒れ、全身を硬直させて痙攣を起こすようであれば「てんかん」の発作が疑われます。
てんかんは人間にも起きる病気で、様々な原因から脳の活動が乱れて生じます。発作は1回だけでなく、繰り返し起きることが特徴です。
てんかんの原因は?
猫がてんかん発作を起こす原因には二種類あります。1つ目は水頭症など、先天的に脳の病気を抱えて生まれてきたために、てんかん発作を起こす場合で、「特発性てんかん」と呼ばれます。もう1つは生まれた後に何らかのきっかけでてんかんを起こす場合で、「症候性てんかん」と呼ばれています。
割合としては症候性てんかんの方が多く、原因としては、ケガや中毒、ウイルス感染症からの脳炎、脳腫瘍などが挙げられます。
詳しくは関連記事でまとめているので参考にしてくださいね。
猫が睡眠中に痙攣していても病気ではない?
猫が寝ているとき、痙攣を起こしているように見えることがあります。これは起きているときの記憶が夢に出てきて起こることが主な理由なので基本的に病気の心配はありません。
人間が寝ているときにうなされて体が動くのと同じです。心配だからと無理に起こさず、そのまま寝かせておいてあげましょう。
動物病院を受診する際に、あらかじめ猫を観察しておく
猫の痙攣・ひきつけには様々な原因があるため、動物病院では痙攣の様子、他に気になる症状やケガはないかをチェックしながら全身をみて診断をします。
正確な原因特定を行うためにも、痙攣しているときの様子を落ち着いて観察し、しっかりと伝えられるように準備しておきましょう。