【動物保護団体インタビュー】『#リュックに夢とおやつを詰め込んで』「一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会」を取材しました!

今回は、神奈川県横浜市を中心に活動をしている、一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会さんを取材しました。

今回取材した方

渡邊さん、瀧澤さん

今回は、一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会のメインのスタッフさんの「渡邊さん」と「瀧澤さん」、くらグループの「林さん」の3名にお話を伺いました。

くらグループは事業の一環で、保護犬・保護猫活動をされており、そのほかに不動産事業やリフォーム事業、社会貢献活動なども行う、地域密着型の企業さんです。

※左:渡邊さんとスタッフ猫のむちもちゃん 右:瀧澤さんとスタッフ猫のラヴィくん

一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会について

一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会の設立の経緯

一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会が生まれたのは、くらグループ(株式会社クラステイタス)に寄せられた1件の相談がきっかけでした。
「猫ちゃんの譲渡や保護活動のための施設を作りたい」という想いを持った方が来店され、その活動を応援するために施設を提供したのがスタートだったそうです。

最初のシェルターは現在の場所ではなく、別の場所にありました。

保護猫活動をしている方も多い中、「猫達が安心して暮らせる環境をつくりたい」というくらグループの代表の思いがきっかけで、保護活動が開始しました。

当初は地域のボランティアさん数名と活動していましたが、さらに活動を広げるために法人化して、現在の「一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会」が誕生しました。今でも地域のボランティアさんと協力しながら、たくさんの猫ちゃんの命を支える拠点となっています。

活動内容について

一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会では、保護猫のお世話や新しい里親様探しに日々取り組み、一匹でも多くの猫ちゃんを助けたいと奮闘しています。

こちらでは、保護された後から里親様が見つかるまでの間もできるだけ快適に暮らせる環境を整える為、猫ちゃんたちが過ごす環境やスペース・衛生面を考慮し受け入れの数を調整しています。

他にも、シェルターを安定して運営していくための活動や、SNSを通じて猫ちゃんたちの様子を発信するなど、多くの方に支えられながら温かい居場所を作っています。

ここで過ごす猫ちゃんたちは、次の大切な家族に出会えるその日まで、たっぷりの愛情に包まれて過ごしています。

ハウスについて

猫ちゃんたちをお世話している方たちについて

猫ちゃんたちのお世話をしているメインのスタッフは、「渡邊さん」と「瀧澤さん」です。
このお二人が中心となり、ボランティアさんたちと共に日々活動をしています。

なんと、登録されているボランティアの皆さんは約80名もいらっしゃいます。
皆さん、それぞれのお仕事や日常の生活がありますが、スケジュールを調整して、無理なく参加し、猫ちゃんたちのお世話をしてくれています。

さらに、くらグループの不動産事業部(株式会社クラステイタス)やリフォーム事業部(株式会社クラスタイル)のスタッフさんたちもシェルターを支えるために協力しており、いつでも安心してサポートができます。

ハウスで過ごす猫ちゃんたちについて

取材に訪れた2024年12月12日には、約20匹保護された猫ちゃんたちがハウスで自由にのびのびと過ごしていました。
そのうち18匹は保護された猫ちゃんで、2匹はスタッフ猫ちゃんたちです。

里親募集中の猫ちゃんたちは、各種SNSで紹介されていますし、ハウスの前にも看板が設置されているので、ぜひそちらをチェックしてみてください。
もし気になる子がいたら、連絡をして、実際に会いに行くこともできますよ。直接触れ合ってみて、猫ちゃんとのご縁を感じてください。

保護される猫ちゃんについて

保護される猫達は、お外で一生懸命生きていた子たちがほとんどです。

その中には怪我や病気をして治療が必要だった子や、下半身不随で思うように動けず保護された子もいました。

春頃には繫殖シーズンにより子猫の保護依頼がピークを迎えます。

どれくらいの猫ちゃんたちが保護され、幸せになりましたか

2021年からの記録では、これまでに190匹以上の猫ちゃんが保護されてきました。
記録を付ける前からも活動は行われていたため、実際にはもう少し多くの猫ちゃんたちが助けられているかもしれません。

ハウスを卒業した猫達は皆、里親様との新しい幸せな日々を送っています。

ハウスの魅力について

ハウスで過ごす猫ちゃんたちは、みんなとても人懐っこい性格が多いです。取材に行ったときには、近づくと寄ってきてくれる子や、頭をスリスリしてくれる子もいて、思わず心が温かくなりました。
ボランティアさんたちが愛情をもってお世話しているからこそ、猫ちゃんたちも人慣れしやすい環境なんですね。

ハウスを実際に訪れた方からは、猫カフェの猫ちゃんよりも懐っこいと言われたことも。

また、見学も気軽にできるのが特徴で、ハウス前の看板を見て気になる猫ちゃんがいたら、その場で案内してもらえるそうです。

ただし、猫ちゃんの通院や譲渡会の際には見学ができないこともありますので、その点だけご注意ください。

今回取材をした渡邊さんと瀧澤さんについて

お二人は保護活動を始める前は何をされていましたか?また、なんで保護活動を始めようと思いましたか?

渡邊さん
もともと動物が大好きで、前職では接客業に携わっていました。保護活動では人とのコミュニケーションがとても大切だと感じていますが、接客業で培った経験が今の活動にとても役立っているのではないかと思います。

瀧澤さん
前職では2年間、動物看護師として動物病院でワンちゃんや猫ちゃんたちのケアをしていました。その動物病院でも保護活動が行われており、困っているワンちゃんや猫ちゃんを救いたいという気持ちが強くなり、今の保護活動へと繋がっています。

お二人が活動をするうえで大切にしていることはなんですか?

渡邊さん
SNSを通じて活動を知ってもらい、そこから里親様とのご縁がつながることを大切にしています。そのご縁をきっかけに、猫ちゃんたちが温かいお家へと迎え入れられるよう、サポートすることを大切にしています。

瀧澤さん
今、ハウスでお世話している猫ちゃんたちをしっかりケアすることを一番大切にしています。活動している中で保護依頼があることもありますが、猫ちゃんたちの福祉を守るため、場合によってはお断りすることもあります。まずは、今お世話している猫ちゃんたちに譲渡先を見つけ、幸せな家族に迎えられることを最優先に考えています。

お二人が活動をしてきて嬉しかったことはなんですか?

渡邊さん
以前、ソナちゃんという足が動かない女の子の猫ちゃんを保護しました。病院で治療や検査を進めるうちに、ソナちゃんのお腹に3匹の赤ちゃんがいることがわかりました。その子たちには「ソルテくん」「ホプちゃん」「シェリーちゃん」と名前を付けました。中でもソルテくんは、産まれた時に体重が95gと少し小柄で心配しましたが、ハウスでたくさんの愛情を注ぎ無事成長しました。そして先日里親様が見つかり晴れて卒業となりました。産まれてから卒業までの過程はとても感慨深いものがあります。
ちなみに、お母さんのソナちゃんは今ではハウスの中を歩き回る姿が見られるようになりました。

瀧澤さん
ハウスで一番長く過ごしていた三毛猫の「ななみちゃん」が、つい先日ご縁をいただき、無事に卒業しました。ななみちゃんがハウスに長くいる理由がありました。それは「けんとくん」という仲良しの猫ちゃんの存在です。
もともとななみちゃんとけんとくんは、とあるご年配の方と一緒に暮らしていましたが、お家に置き去りにされてしまいました。二匹を保護したところ二匹はとても仲が良く、おしどり夫婦のようで離れ離れにすることができませんでした。そのため二匹一緒に里親を探し続けたのですが、なかなか条件に合ったご家族が見つからず、時間が経ってしまいました。しかしけんとくんが先に亡くなってしまった後、ななみちゃんだけの里親募集を再開したところ無事に新しいご家族が見つかりました。けんとくんはななみちゃんにとって、そして一般社団法人KRにとっても非常に温かい存在でした。二匹の絆とその愛情が、今でも胸に残っています。

反響のあったSNSについて


2024年11月24日、一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会の公式X(旧Twitter)アカウントにて、リュックを背負ったソルテくんの姿が話題となりました。そのツイートには「リュックに夢とおやつを詰め込んで」といった言葉が添えられており、これがボランティアさんの発案によるもので、2021年から保護猫活動を続けながら発信を始めたとのことです。

さらに、卒業する猫ちゃんには卒業証書が渡され、里親様と一緒に記念撮影も行われるそうです。

ボランティアさんは、「自分にはできないけれど、団体さんだからこそできること」という思いで、こうした情報発信を行い始めたそうです。

動物保護活動において、SNSでの情報発信は非常に重要です。このような発信を通じて、保護活動に興味を持っていなかった方々や、まだ行動には移していない方々にも影響を与え、ひいては日本全体で動物に優しい世の中が実現できることを願っています。

今後の展望について

取り組みたいこと

今後の夢として、本牧に「保護猫カフェ」を作りたいと考えてるそうです。

ハウス(シェルター)だけでなく、もっと多くの方々に触れ合ってもらえるような「保護猫カフェ」という場所を作り、里親様との出会いの場として今後も活動していきたいと考えています。

今までよりもどなたでも気軽に訪れることができ猫ちゃんたちとの触れ合いを楽しみながら、保護猫たちのことを知っていただきたいと思っているようです。

最終的に…

お二人は、「苦しむ猫ちゃんたちがいない世の中」を作りたいという強い想いを抱いているそうです。

世の中には動物が好きな人もいれば、そうでない人もいますが、その中で双方がうまく共生できる社会を築けることを願っているとのことです。

私たちの出来ることは1匹でも多くの猫たちの命を救い、幸せなご縁へとつなげるために活動を続けていくことです。

地域密着型のくらグループについて


くらグループは保護活動に加えて、不動産事業とリフォーム事業も手掛けています。

1年を通して様々なチャリティーイベントや児童養護施設へのお菓子の配布、季節ごとのお餅つき・おみこし・ハロウィンイベントなどの地域貢献活動を行っています。
その収益はすべて中区社会福祉協議会へ寄付しており、横浜市中区から表彰を受けるなど社会貢献にも力を入れています。

グループ全体で社会貢献を大切にし、地域とのつながりを深めています。

一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会さんに寄付をする

寄附は以下リンクから可能です↓↓
https://kr-hogo.com/support

編集後記

今回の取材を通じて、一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会の温かい活動を深く知ることができました。
保護猫たちの命を支えるだけでなく、一匹一匹が幸せな家族と巡り合えるよう心を尽くしてサポートするスタッフの皆さんと、共に活動を支えるボランティアの皆さんの努力に感銘を受けました。

ソナちゃんとその子どもたち、ななみちゃんとけんとくんのエピソードは、心温まるものがあります。
それぞれの猫が見せる笑顔や、保護されて新しい家族と幸せな日々を送る姿を思い描くと、活動がどれほど意味深いものかが分かります。

これからも、一つでも多くの猫たちが幸せな家庭に迎えられることを心から願っています。この活動が広がり、ますます多くの猫たちが救われることを祈っています。

一般社団法人KR本牧犬猫ライフ未来へ繋ぐ会の情報

ホームページ https://kr-hogo.com/
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くらグループ https://kura-group.yokohama/

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