犬が臭いときの対策は?ニオイの原因や病気の可能性まとめ

犬 耳5

犬を飼う上で気になることの一つに、ニオイがありますよね。犬のニオイの主な原因となるのは、いくつか種類があり対処法が異なります。

また、特徴的なニオイがある場合は病気の可能性も考えられます。愛犬のニオイを覚えている飼い主さんだからこそ、症状に気付くことができます。

この記事では、犬が臭いときの対処法や病気の可能性についてまとめました。

犬が臭う3つの原因

犬の画像

体臭

体臭の原因は皮脂で、皮脂が空気に触れて酸化することでニオイを感じるようになります。

高温多湿の時期になると皮脂の元の菌が繁殖しやすく、ニオイが強くなる傾向があります。

口臭

食べているものによって変わりますが、ドライフードに比べてウェットフードのほうが口臭が強くなります。

子犬のころから歯のお手入れができるよう、しつけができているのが理想です。歯垢がつきにくいドッグフードやデンタルケアグッズを取り入れるのも。

耳垢や目ヤニ

耳の内側は蒸れて菌が発生し、臭うことがあります。特に垂れた耳のわんちゃんは、ニオイだけでなく外耳炎のリスクも。

対策1:シャンプー

犬の体臭対策は、月1回のシャンプーがおすすめです。シャンプーをするときは、人間用だと洗浄力が強すぎて皮膚の乾燥を招くので、必ず犬専用のシャンプーを使ってあげてください。

シャンプーの後にはしっかり水気を取り、ドライヤーで地肌からしっかり乾かすことも大切です。体が濡れたままになっていると雑菌が繁殖し、ニオイの原因となります。脚やお腹は乾きにくい場所なので、ドライヤーで丁寧に乾かしてあげましょう。

対策2:肛門膿の絞り出し

シャンプーと一緒に行ってほしいのが、肛門膿の絞りだしです。

犬には「肛門膿」という分泌物がたまるニオイ袋が肛門の左右にあります。分泌物のニオイがきついため、放置しておくと悪臭がしてきます。

シャンプーと一緒に行うのがおすすめなのは、絞りだしたらすぐに洗い流せるからです。トリミングに行くと必ず肛門腺の絞り出しを行ってくれますが、ご自宅でもできるよう方法を覚えてあげてくださいね。

対策3:ドッグフードを替える。おすすめは?

犬
ドッグフードを替えることは体臭や便臭の対策になります。脂分の多いドッグフードは体臭や便臭が強くなる原因となるからです。特に、ジャーキーなどは脂分が多いので注意してください。

脂分や添加物が少ないナチュラルドッグフードを選ぶと体臭が薄くなるのでおすすめですよ。愛犬の毎日の食事は、値段ではなく成分で選んであげてくださいね。

対策4:定期的な歯磨き

犬_歯磨き_歯ブラシ
犬の口臭対策は、「3日に1度の歯磨き」と「動物病院での定期的な歯石取り」がおすすめです。

歯磨きは嫌がる犬も多いですが、上手にしつけて犬がリラックスした状態であれば歯磨きを覚えてくれますよ。最初は、指に巻きつけて使う歯磨きシートが便利でおすすめです。

対策5:顔と足の拭き掃除、ペット用化粧水を使用する

目ヤニ取りや耳掃除などの顔のふき掃除を、濡れタオルを使って毎日行ってあげてください。

犬種によって、汚れのたまりやすい箇所は違います。ダックスフントやプードルなどは耳の中、パグは顔のしわの間に汚れがたまりやすいです。念入りに拭いてあげると喜びますよ。

また犬は、足の裏が散歩などで汚れやすく、それもニオイの原因になるのでこまめに拭いてあげてくださいね。

対策6:こまめなトイレ掃除

汚れたペットシーツはにおいの原因となるので、こまめな交換がポイントです。

犬のトイレ掃除用に密封できるタイプのゴミ箱が一つあるとニオイが広がりにくく便利。トイレやゴミ箱のにおいが気になる場合、重曹をふりかけるとニオイを抑えることができます。

ゴミ箱を家の外に置くことも有効な対策の一つですね。

ニオイによっては病気の可能性もあり

通常、普段使用しているシャンプーと愛犬自身の体臭のニオイがします。

細菌感染など皮脂が過剰に分泌される「脂漏症」になっている場合、脂が酸化したような不快な脂臭さがします。

汗臭さや生乾きのようなニオイがする場合は、足の指の間に菌が繁殖して「趾間炎」を引き起こしている可能性が。濡れた足を放置していたり、指の間に傷ができて舐め続けていたり、菌の温床になっているかもしれません。

指の間が腫れていたり赤くなっていたりしないか、確認してみましょう。

参考:愛犬の体がいつもより臭い……。ニオイが知らせてくれる病気とは

それでも愛犬が臭いときは動物病院へ

人と犬
これらの対策をしても犬から臭いにおいがする場合、皮膚炎を起こしている可能性があります。ニオイ以外では、皮膚の赤みやべたべた感が症状として出ます。どんな犬種でも起こる皮膚病ですが、シーズーに多い傾向があります。

動物病院ではシャンプーと飲み薬を組み合わせた治療を行います。治療には時間がかかることが多いので、ひどくなる前に診察を受けさせてあげてくださいね。

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