特別しつけをしなくてもトイレを覚えてくれる猫ですが、トイレを失敗することがあります。たまに失敗するのであればあまり問題ではないですが、常に失敗する場合は困りますよね。
この記事では、猫がトイレを失敗する原因や対策をまとめました。
目次
猫がトイレを失敗する原因は?
猫がトイレを失敗する原因にはさまざまな理由があります。
覚えていない
トイレの場所を完全に覚えていない場合があります。トイレでできる時とできない時の両方がある場合も同じです。
環境の変化
引っ越しや模様替えで部屋の様子が変わった場合や家族が増えた場合など、環境の変化がストレスになり、トイレを失敗することがあります。
設置場所
トイレの設置場所が気に入らない場合もトイレでおしっこしない原因の一つです。人の出入りが多い場所やテレビ・洗濯機など大きな音がする場所では安心しておしっこできないことがありますよ。
トイレが気に入らない
トイレの大きさ・トイレの種類・カバーの有無などが気に入らず、トイレでおしっこすることを嫌がる場合があります。また、トイレが汚れている場合も臭いや汚れを気にしてしまいますよ。
猫砂
猫砂を変えることを嫌がる猫もいます。形・硬さ・大きさ・匂いなど猫砂にも種類が異なるため、新しいものに慣れずトイレでおしっこすることを拒んでしまいますよ。
分離不安
飼い主と離れることを嫌がる分離不安に陥ることがあります。不安な気持ちから、トイレ以外の場所でおしっこ(おもらし)することがありますよ。
老化・病気
高齢の猫は、認知症や体力の低下が原因の場合があります。トイレの場所がわからなくなったり、筋肉や関節が衰えたりすることが原因でトイレまでたどり着けずに失敗してしまいます。泌尿器の病気になった場合も失敗する回数が増えますよ。
数が足りない
猫のトイレは1匹に対して最低1つが基本です。性格や特徴が猫によって違うため、トイレの好みもさまざまです。多頭飼いしている場合は、トイレの数が足りずに失敗することが原因となりますよ。
マーキング
マーキングとは、自分の存在を周囲にアピールする行為です。しっぽを上げて後ろに飛ばすおしっこを「スプレー」と呼び、通常のおしっことは異なります。
猫がトイレを失敗してしまう、対策は?
猫がトイレを失敗してしまう時の対策を紹介します。
トイレトレーニング
トイレ以外の場所でおしっこしてしまう場合は、トイレトレーニングをすることが大切です。たまに失敗する程度でも、完全にトイレを覚えていない可能性がありますよ。
設置場所を変える
環境の変化や音、人の出入りが原因でストレスを感じてしまう場合があります。落ち着いておしっこできるような静かな環境や人目につかない場所にトイレを移すことも対策の一つですよ。
トイレ・猫砂を変える
トイレのタイプや猫砂を変えることで失敗を減らすことができます。カバー付きのトイレは部屋に臭いは広がりませんが、トイレの中にこもってしまいます。臭いや汚れは猫にとっても不快です。
また、猫砂を新しいものに変えてから失敗が増えた場合は、今まで使っていたものに戻すと失敗しなくなる場合がありますよ。
ストレス・不安を減らす
分離不安や留守番でのストレスを感じている場合は、安心できるような環境を整えることが大切です。愛猫の好きなおもちゃや飼い主さんの匂いがするブランケットを用意すると安心できますよ。自由に好きな場所に行けるよう、片づけや掃除をすることも大切ですよ。
獣医師に診てもらう
泌尿器の病気にかかっていることも失敗の原因となります。急に失敗の回数が増えてきたら、病気を疑って獣医師に診てもらうことも時には必要です。病気が進行しないうちに治療を開始して、長生きできるようにケアしてくださいね。
トイレの数を増やす
多頭飼いの場合は、猫の数よりトイレの数が少ないと嫌がる場合があります。他の猫の臭いがついたトイレを嫌がり、他の場所でおしっこしてしまいますよ。最低でも猫の数と同じ数のトイレを用意してくださいね。
猫がトイレを失敗する時は兆候がある?
トイレから急いで出てくる
トイレから足を振って出てくる
壁や地面を掘って砂をかける行動をする
おしっこをするときに痛がる
水を飲む回数が増えた
トイレの前で鳴く
トイレに不満がある場合、急いで出てきたり、足を振って出てきたり、壁や地面を掘って砂をかけることがあります。今は失敗していなくても、今後失敗する可能性があるため、早めの対策が必要となります。愛猫の好むトイレにすることで不満を解消できますよ。
また、おしっこする時に痛がり、鳴くことや水を飲む回数が増えた場合は、病気の可能性があります。動物病院への早めの受診をおすすめしますよ。
猫がトイレを失敗するのはしつけも関係ある?
トイレを失敗する原因にはしつけも関係します。完全に覚えていない場合は、トイレトレーニングを見直すことも大切ですよ。トイレトレーニングの際は、静かに落ち着ける環境を整えてくださいね。一般的に猫の大きさの1.5倍のトイレが好ましいとされています。
また、カバー付きよりもトイレ内の換気ができるものが好むとされていますよ。猫砂が肉球に挟まることを嫌がることがあるため、猫砂の見直しも大切です。
猫がトイレを失敗した時の片付け方は?
トイレを失敗した場合は、素早く拭き取って消臭をします。失敗した場所にしばらく近づけないことも失敗を繰り返さないための秘訣ですよ。同じ場所に失敗する場合は、猫が嫌いな柑橘系の臭いをつけることもおすすめです。可能であれば、ハイターなど塩素系漂白剤を使うと臭いを分解できるので、臭いが残る心配がありませんよ。
失敗をしても大きな声で叱ることはあまり意味がありません。優しく叱り、自分に注目してくれるという安心感を与えることも大切ですよ。
スキンシップが大切
トイレの失敗には飼い主さんとのスキンシップが少ないことも原因の一つとなる場合があります。特に、留守番の時間が長ければ長いほど、不安な気持ちになりストレスとなりますよ。ストレスを少しでも取り除けるよう、一緒にいる時間を大切にしてくださいね。