猫が見せる不思議な行動のひとつに、「布団に入ってくる」「一緒に寝る」という行動があります。飼い主と一緒に寝ようと布団に入ってくるしぐさは可愛らしいですよね。しかし、猫と一緒に寝ていいのか、おしっこしないかなど心配になる方もいるでしょう。
この記事は、猫が布団に入ってくる理由や一緒に寝るのは大丈夫か、布団におしっこをさせない対策についてまとめました。
猫が布団に入ってくる理由は?
寒い時期になると猫は「飼い主の布団に入ってくる」という行動を見せますが、これは猫が「安心できる場所、温かい場所を求めている」という意味です。例えばこども嫌いな猫でも、「眠った子供は自分に危害を加えないし、温かい」と学習し、寝ている子どもに寄り添って眠るということもあります。
子猫気分が抜けていない甘えん坊な猫であれば、なおさら飼い主にベッタリで一緒に寝ようとします。「飼い主より優位に立ちたい」と思うボス猫気分が強い猫の場合、飼い主の上に乗って寝ることもあります。
猫と一緒に寝るのは大丈夫?病気の心配は?
猫が布団に入ってくるのを無理に止める必要はありませんが、いくつか注意点はあります。まず、普段からノミやダニといった寄生虫の駆除を定期的に行い、猫を清潔な状態に保ちましょう。爪も適切な長さに切っておきましょう。寝返りを打ったときなど猫に不快な思いをさせて、万が一引っ掻かれてしまった場合「猫ひっかき病」「パスツレラ症」に感染してしまうことがあります。猫に噛まれたり、引っ掻かれたりした場合は必ず傷口を洗って消毒しましょう。傷口が腫れたり、酷く痛んだり、関節痛を感じたり、熱が出たりした場合は病院を受診してくださいね。抗生物質での治療が可能ですよ。
猫が布団におしっこする理由は?
猫が布団で寝るのは可愛らしいですが、布団におしっこをされたらたまったものではないですよね。
猫が布団で大量におしっこをする場合、「布団=トイレ」だと思ってしまっている可能性があります。特に羽毛布団など、ふれると「シャカシャカ」と音がする布団の場合は、猫がトイレだと間違えてしまうことがあります。
また、普段使っているトイレが気に入らない場合、「布団をトイレにしよう」として布団の中でおしっこをしてしまいます。高齢の猫などで、猫用トイレをちゃんと使えているにも関わらず布団の中でおしっこをしてしまう場合は、腎臓や膀胱など泌尿器系の病気を患っている可能性もあります。
また、猫が布団に向かって「尻尾を震わせて少量の尿を吹きかける」場合は、粗相ではなく、臭いをつける「スプレー行為」です。自分の縄張りを他の猫に示し、侵入者を威嚇して追い払うための行動です。去勢していないオスや、ストレスを感じている猫に多く見られます。
猫が布団におしっこをするのを防ぐには、トイレのしつけを見直そう
猫に布団の中でおしっこをされないようにするためには「普段のトイレの位置・砂・構造を見直し、トイレで排尿するようしつける」「トイレが気に入らないなど、猫がストレスを感じる原因を調べて排除する」といった防止策を行います。普段はきちんとトイレでおしっこをしている場合は、病気の可能性もあるので、一度獣医師に診てもらいましょう。
猫が布団でおしっこをしてしまった場合は、布団からおしっこの臭いを消して繰り返すことがないようにします。洗剤を使って洗い、消臭剤を使って臭いを取り除きます。熱湯で洗うと臭いが消えやすいですよ。
布団の中での時間を猫の粗相で台無しにされないように、猫にも気を配ってうまく対策を行ってくださいね。布団で一緒に寝るとあたたかくてやみつきになりますよ。