ハリアはイングランド原産でうさぎ猟を得意としている犬種です。現在ではコンパニオンとしても活躍しています。
この記事ではハリアの性格や特徴、体重や寿命、気をつけたい病気、飼育のポイントについてまとめました。
犬のハリア、性格は?
活発
温和
社交的
ハリアはビーグルと同じく「ハウンド種」に分類され、独立心が強く頑固な性格をしています。活動的に動きまわり飼い主を困らせる反面、利口で愛情深い性格も持ち合わせています。
こどもの遊び相手にも最適ですよ。家庭犬にぴったりの性格といえます。群れで暮らしていた歴史を持つため集団行動に順応しやすく、多頭飼いにも向いています。
ネコや小動物とも仲良くできますが、本能的に攻撃してしまうことがありますので幼犬期からのしつけが必要です。動物的な本能を活かして番犬として飼っている飼い主さんも多いですよ。
犬のハリア、特徴は?体重は?
垂れ耳
優れた嗅覚
尾
23~27kg
ハリアの体高は53~61cm、体重は23~27kgで中型犬に分類されます。大きな骨格を持ち、ビーグルを一回り大きくしたような外観をしています。
垂れた耳と優れた嗅覚が特徴的です。耳は鼻周りに風が当たらないように進化したといわれており、優れた嗅覚を活かして匂いに敏感に反応できるようなっています。左右の視界もわざと遮り、臭いだけに集中できるように発達したともいわれていますよ。
ハリアの嗅覚は本物で、きつねを3時間25分も追跡し続けたというハリアもいるほどです。被毛は短くて硬く、光沢があります。カラーはトライカラーやレッド&ホワイトが一般的です。
犬のハリア、寿命は?気をつけたい病気は?
12~15年
外耳炎
股関節形成不全
ハリアは概して健康的な犬種で、平均寿命は12~15年です。気をつけたい病気は「外耳炎」「股関節形成不全」です。
外耳炎
ハリアの垂れ耳は通気性が悪く、細菌やダニが繁殖しやすいです。外耳炎を発症しやすい犬種といえます。細菌による炎症でかゆみや、黒い耳垢などの症状がでます。
外耳炎を発症するとそのかゆみから、足や壁、地面で耳の付け根をかいたりこすりつけたりします。首を振って耳をバタバタさせるなどの仕草も発症のシグナルですよ。早めに動物病院に連れていってあげてください。
股関節形成不全
ハリアは親からの遺伝性疾患である股間節形成不全になりやすいといわれています。股関節の発育または成長に異常がみられる病気で、腰を左右に揺らしながら歩いたりスキップのようなしぐさをしたりします。
ハリアは肥満になりやすい犬種で、肥満は股関節形成不全のリスクを高めます。普段から食事と運動のバランスに気をつけてあげることが大切ですよ。
また運動量は多く摂る必要がありますが、激しい運動は直接股関節を痛めてしまう可能性もあるため、適度な運動を継続的に行うことが重要です。
犬のハリア、飼育のポイントは?
運動量
しつけ
ハリアを飼う上で抑えておきたい「運動量」と「しつけ」のポイントをご紹介します。
運動量
ハリアは現在もうさぎ狩りやきつね狩りで活躍しているほど、スタミナが豊富な犬種です。運動量は毎日の散歩とフェッチ、キャッチ運動を必要とします。
散歩は毎日1時間程度を目安に行ってください。運動欲求が他の犬種に比べても高いので、運動不足は破壊行動や無駄吠えにつながりやすいです。
しつけ
しつけは毅然とした態度で、リーダーシップをとってあげます。散歩中など運動をしながらしつけてあげることをおすすめします。
「positive reinforcement」というほめながら繰り返し教育する訓練法を短時間でトレーニングすれば、独立心の強いハリアでも飽きずにしつけを覚えてくれますよ。
飼い主のパートナーにぴったり!
ハリアは狩猟犬と思えないほど優しい性格の持ち主です。悲しいときも嬉しいときも一緒に感情を共有してくれますよ。番犬に適した条件は持ち合わせていますが、同時に飼い主の隣にいつもいたいと甘えたがる性格でもあります。
どのように飼うかは飼い主の自由ですが、ぜひ室内で愛情をたっぷり注ぎながら暮らしてあげることをおすすめします。