ウェールズ原産の牧羊犬種のひとつであるウェルシュシープドッグは、1820年代にボーダーコリーをベースに地元のワーキングコリーを掛け合わせることによって作出された犬です。
この記事では、ウェルシュシープドッグの性格、特徴や体重、寿命や病気、飼育のポイントについてまとめました。
目次
ウェルシュシープドッグの性格は?
活発
従順
友好的
ウェルシュシープドッグは明るく活発、飼い主家族に従順で友好的な性格をしています。初めて会う人や犬とも垣根なく仲良くしてくれますよ。
猫やうさぎなど犬以外の小動物に対しては、牧羊犬としての本能から追いかけてしまうこともありますので注意してください。
幼犬期からともに生活をしていれば慣れて仲良くすることができるようになりますよ。
ウェルシュシープドッグの特徴や体重は?
体高 43~51cm
体重 18~20kg
ウェルシュシープドッグは大きさが体高43〜51cm、体重18〜20kgほどの中型犬に分類されます。
「ボーダーコリー」をベースにして誕生した犬種なので、筋肉質で引き締まった体や骨格、肉付きをしていますよ。体能力も抜群です。
マズルは先細りで短く、耳は立ち耳から垂れ耳まで個体差があります。しっぽは垂れ尾でふさふさとしています。見た目はボーダーコリーそっくりです。
瞳の色は通常ブラウンですが、片方だけが青いオッドアイ(バイアイ)の個体も稀にいます。
被毛の特徴
被毛は硬いアウターコートと保温性の高いアンダーコートからなるダブルコートです。被毛の長さは柔らかくて長い「ラフコート」と、さらさらで短い「スムースコート」の2タイプがあります。
毛色は「ブラック」「ブラック&ホワイト」「ブラック&タン」「トライカラー(黒白茶)」「ブルーマール」などが認められています。
ウェルシュシープドッグの寿命や気をつけたい病気は?
12~15年
股関節形成不全
コリーアイ症候群
セロイドリポフスチン症
ウェルシュシープドッグの寿命は12~15年でボーダーコリーとほぼ同じです。
気をつけたい病気は「股関節形成不全」「コリーアイ症候群」と、ボーダーコリーがかかりやすい「セロイドリポフスチン症」にも注意が必要です。
「コリーアイ症候群」は眼の疾患で、軽度の場合は無症状ですが重症化すると網膜剥離や眼内出血を起こして視力障害を生じて失明してしまいます。視神経と網膜の発達異常が原因とされています。
ウェルシュシープドッグの飼育のポイントは?
しつけ
運動量
ウェルシュシープドッグの飼育のポイントを「しつけ」と「運動量」に分けてご紹介します。
しつけ
ウェルシュシープドッグは高い知能を持ち、状況判断力はボーダーコリー並みに高いです。
しつけはしやすいですが、飼い主さんにすがることなく自立して手に負えなくなることもあります。幼犬期から飼い主さんとの強い信頼関係を築く必要がありますよ。
運動量
ウェルシュシープドッグはもともと牧羊犬なので、飼育には十分な時間を割いて運動量を確保してあげる必要があります。
少なくても毎日2回1~2時間程度の運動が必須です。また、ドッグランで自由運動やボールキャッチ、フリスビーをしてあげると喜んでくれますよ。
運動不足で無駄吠えや破壊などの問題行動に繋がり安犬種です。
ウェルシュシープドッグ入手の際の注意
マールの毛色同士の交配
マールの毛色をもつウェルシュシープドッグ同士の交配から生まれた子は遺伝疾患を持つ可能性が高いです。
この交配は禁止されていますが、悪いブリーダーもいるので1匹もいないとは限りません。入手の際は、必ず「親の毛色」を確認するようにしてくださいね。
知名度は低い、ボーダーコリーの兄弟犬!
ウェルシュシープドッグは原産国のウェールズ以外ではほとんど飼育されていません。日本で有名なボーダーコリーの兄弟犬にあたります。
知名度は低いですが様々なドッグスポーツで好成績を残している犬種なので、珍しい犬種と一緒に遊びたい飼い主さんにとって最高のパートナーになってくれますよ。