愛犬とのコミュニケーションや健康チェック、そして美しい被毛のために欠かせない日々のブラッシング。やり方を間違えると愛犬がブラッシング嫌いになったり最悪、ケガをしてしまうケースもあります。
この記事では、ブラッシングの手順やコツ、失敗しやすいポイントについてまとめました。
犬のブラッシングの手順は?
ブラッシングは、愛犬にとって触れられても嫌がらないところから進めていきます。そのため、頭部や手足は後回しにして行うとスムーズにすることができますよ。
背中や腰をなでるようにブラッシングしていきます。普段からなでるのもこの場所が多いですよね。愛犬が慣れてきたら体の側面を上から下に下ろすようにブラッシングしていきます。
側面が終わったら首周りと胸の周辺を行い、お腹周りまでブラッシングを進めます。このときに関節を横に広げすぎると痛めてしまうので注意してくださいね。
最後に敏感な頭や耳、手足を行うと苦手意識をもつ愛犬も楽にブラッシングを行うことができますよ。
犬のブラッシングの頻度は?
ブラッシングは基本的に1日1回行うことが理想です。日々できる抜け毛や毛玉を習慣的に取り除くことができるので、皮膚病の早期発見や対策になりますよ。
また、愛犬とのコミュニケーションや虫の付着・傷などを発見する機会になります。毎日行ってあげることは、健康チェックの役割も担っていますよ。
犬のブラッシングのコツは?
ブラッシングは、場面に応じてブラシを使い分けることが大切です。
普段はソフトブラシを使い毛並みを整えてあげます。毛のもつれや毛玉を発見したらハードのブラシに切り替えてほぐしてあげてくださいね。
ブラッシング時は根元のもつれを取ることが重要なポイントです。根元からしっかりブラッシングしてくださいね。ただし、強くやりすぎると傷の原因になってしまいます。愛犬がブラッシング嫌いになってしまうこともありますので、優しく手加減することを心がけると良いですよ。
スリッカーを使う場合は地肌までブラシを通すことが大切ですよ。優しくといっても表面の毛をなでているだけの状態で地肌までブラシが届いていないこともあります。コームを使って、もつれがないかを確認することもできますよ。
特にダブルコートの犬種はオーバーコートはしっかりできているが、アンダーコートの部分は毛玉だらけにもなりがちなので注意が必要です。
犬種ごとのブラッシングのポイントは?
長毛種
まずは抜け毛を取り除くために、スリッカーブラシを用います。その後ピンブラシやコームできれいに毛並みを整えます。
いきなり根元からブラシを通そうとすると、毛を引っ張るような形になってしまい皮膚トラブルや抜け毛を起こしかねません。毛先から数回に分けて優しくブラッシングしてあげてください。
短毛種
短毛種の場合はブラシのピンの先端で皮膚を傷つけてしまう恐れがあるため、スリッカーブラシは使用しないほうが望ましいです。
皮膚に負担をかけにくいラバーブラシや獣毛ブラシを用いて、優しくブラッシングします。
ワイヤー種
基本的には長毛種と同じで、抜け毛取りにスリッカーブラシを用います。特に抜け毛の多い換毛期は、スクラッチャーを使用するとより良く抜け毛が取れます。
犬のブラッシングの失敗ポイントは?
ブラシ選びや力加減を間違えて、肌に傷をつけてしまうことがないよう注意が必要です。
傷ついたり、強く圧迫して嫌な思いをすると愛犬がブラッシング嫌いとなってしまうことがありますよ。もつれは、しっかりほぐしてあげることが重要です。もつれを放置すると毛玉となってしまい、どんどん絡まってしまいますよ。
毛玉を放置すると皮膚にはりついてしまい、最悪の場合は動物病院での受診が必要となってしまいます。
毎日のケアが大切
1日1回ブラッシングタイムを作るのがおすすめです。愛犬とのコミュニケーションの活性化を図り、普段のしつけや健康チェックに役立ててくださいね。
十分に加減をしてあげて、愛犬がブラッシング嫌いにならないように気をつかってあげることがポイントです。