野良猫まとめ!普段どんな生活をしている?勝手に飼っていいの?なつかせるコツも紹介!

野良猫

自由気ままに生活している野良猫。

ふらりとやってきては餌をねだりまたどこかへ消えていく不思議な存在ですが、普段どのような生活を送っているのでしょうか。野良猫を飼うことは可能なのでしょうか。

この記事では、野良猫の生活や懐かせるコツ、飼育してもよいのかなどについてまとめました。

野良猫ってどんな猫?

野良猫

「野良猫」とは一般的に飼い主のいない猫のことをいいます。

しかし、近年見かける野良猫は、産まれたときからの野良猫だけではありません。脱走や飼育放棄された猫、自由気ままに家と外を行き来している飼い猫も多く存在します。

 

野良猫はどんな生活をしているの?

野良猫

自由気ままに見える野良猫ですが、毎日どのような生活を送っているのでしょうか。

この項目では、オス・メス猫の普段の生活、食事や冬場の過ごし方を紹介します。

 

オス猫

ほとんどのオス猫は単独行動をし、メス猫と交尾をするために広範囲を移動しながら生活しています。子猫はメス猫と一緒に群れで生活しますが、1~2歳になると群れを離れ自立して生活するようになります。

 

メス猫

メス猫は、メス猫同士の群れで生活しています。この群れには子猫も含まれ、メス猫は成猫になっても群れに残ります。メス猫の群れは24時間共に過ごすわけではなく、縄張り内で各自餌を求めて活動していますよ。

 

食事

野良猫はネズミやカエル、小鳥などの小動物、昆虫、人間の食べ残しや生ゴミなどを食べて生活しています。

 

冬場の過ごし方

猫は寒さに弱い動物なので、冬場は野良猫にとって非常に厳しい季節です。

寒い冬場はエアコンの室外機の側や車の下など、温かい場所を探して賢く生活していますよ。雨風をしのぐことのできる狭いスペースに、身を寄せ合って暖をとることもあります。

 

野良猫に餌やりはしていいの?

野良猫

野良猫への餌やりが懸念される理由

糞尿が増えて不衛生
繁殖し、野良猫が増える
夜間の鳴き声がうるさい
食べ残した生ゴミが散らかる

野良猫に餌を与えることは、地域によっては禁止されています。

野良猫にむやみに餌を与えると無駄な繁殖が増えますし、迷惑行動が増えることで殺処分されるリスクを高めることにもなります。殺処分を減らすという観点からも公共の場での餌やりは控えるべきだといえます。

 

野良猫の寿命はどのくらい?

野良猫

野良猫の平均寿命

3~5年

野良猫の平均寿命は3~5年といわれています。

野良猫が短命になってしまう主な理由は、「寒い冬を乗り切れない」「交通事故」「病死」などです。1年の大半を過酷な環境で過ごしているため、子猫のうちに命を落としてしまう割合も少なくないのです。

飼い猫の平均寿命が15~20年なので、いかに過酷な環境で生き抜いているかが分かりますね。

 

野良猫って病気を持っているの?

野良猫

野良猫は毎日を外で過ごしているため、飼い猫のように衛生的ではありません。

ワクチン接種などの病気対策も行っていないため、ばい菌や病気を持っている可能性も否めません。この項目では、飼い猫や人間にうつる可能性のある病気を紹介します。

 

猫から猫へ感染する可能性のある病気

猫から猫へ感染する病気

猫汎白血球減少症
猫白血病ウィルス感染症
猫エイズ感染症
猫風邪

猫から猫へ感染する病気の多くは、傷口や唾液から感染します。

一度発症すると根本的な治療法がないものが多いので、感染のリスクを下げるためにも「自宅の飼い猫を屋外にあまり出さない」「混合ワクチンの接種」などの対策を講じることが大切です。

 

猫から人へ感染する可能性のある病気

猫から人へ感染する病気

猫ひっかき病
パスツレラ病
皮膚糸状菌症

猫から人へ感染する病気は、ひっかき傷や噛まれたりした際に感染するものが主です。野良猫は上記で紹介した病気を持っている可能性が高いので、むやみに触れないことや、触った後は手をよく洗うことが大切です。

 

野良猫をなつかせたい!コツはある?

野良猫

野良猫がなつきやすいポイント

視線を下げ、直接目を合わせない
猫が自発的に寄ってくるのを待つ
おやつなどを与える
猫から見える場所をゆっくり優しく撫でる
ゆったり穏やかな口調で声を掛ける
無理に抱き上げたり捕まえたりしない

野良猫は警戒心が強い子が多いので、飼い猫のように気を許してくれることはあまりありません。

上記で紹介した内容を参考に、少しづつ関係を深めていってくださいね。野良猫になついてもらうためには、いきなり触ろうとするのではなく、距離を置いて優しく声をかけることがポイントですよ。

 

野良猫がなつくのはどんな人?

野良猫

野良猫がなつきやすい人

小柄な女性
優しく落ち着いた口調で喋る
撫で方が上手
構いすぎない
香水などきつい臭いがしない

あまり懐かないはずの野良猫が、特定の人にだけ懐いている。よく見かける光景ですが、野良猫に好かれる人は猫が嫌がることは絶対にしません。

気ままに生活している野良猫は自分がかまってほしい時にかまってくれる人を好むので、仲良くなるためには無理に触ったりせず適度に距離をおくことが大切ですよ。

尻尾や脚の先などの嫌がる場所を避け、猫の好きなポイントをゆっくりやさしく撫でてあげてください。

 

野良猫って飼っていいの?

野良猫

基本的に手続きや登録の必要はありませんが、本当に野良猫なのか把握することは必要です。

もし、他人が所有している猫を勝手に飼育した場合、「窃盗罪」や「占有離脱物横領罪」に問われる可能性があります。ほかにも、野良猫は寿命が短いことや、飼い猫のように懐かない可能性があることを十分理解したうえで飼育する必要があります。

 

野良猫を飼う時に気をつけることは?

野良猫

野良猫を保護したら

健康診断を受けさせる

野良猫を保護したら、まずは動物病院を受診し健康診断を受けさせてください。長期間屋外で過ごしてきた野良猫は寄生虫や病気を患っている可能性が高いからです。

また、人に対してなかなか心を開かず懐きにくい個体もいるので、じっくりと関係を深めていくだけの心の余裕も飼い主さんには求められていますよ。

 

野良猫を増やさないために

野良猫

不衛生であることや夜中に煩わしいことから嫌われることもある野良猫ですが、野良猫が増えすぎる原因を作った一因は人間にもあります。

野良猫の数が増えるとやむを得ず殺処分されてしまう猫の数も増えるため、むやみに餌を与えないなどのルールを我々がしっかりと守らなければなりません。

なかなか心を開いてくれなかったり、短命だったりとデメリットと思われる部分も多いですが、愛情を込めて根気よく接した時間はかけがえのないものになりますよ。

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