猫の体温、平熱は?高い・低いときの対処法や体温調節方法は?

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愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。2024年にはペット栄養管理士の資格も取得。

猫は人間よりも体温が少し高い生き物です。健康管理の基本の一つとして日頃から体温を把握することは大切ですよ。猫の体温について正しい感覚と知識を身につけておきましょう。

この記事では猫の体温の平熱や高い・低いときの対処法、体温調節方法についてまとめました。

猫の体温、平熱は何度?

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猫の体温は人間よりも少し高く、一般的な平熱は38度から39度です。子猫はもう少し高く、高齢の猫は少し低くなります。ストレスや興奮により、一時的に体温が上がることはありますが、これは自然な反応なので心配ありませんよ。

 

猫の体温、測り方は?

猫の体温は専用の温度計を使って測ります。猫用の体温計が販売されていますのでそれを使用するようにしましょう。まず温度計にラップを巻き、滑りを良くするためにワセリンやオリーブオイルを塗ります。次に、しっぽを少し持ち上げて肛門から2、3センチほどの深さまで温度計を挿入して測ります。おおよその体温が知りたいときは、耳の付け根や額、肉球などの毛に覆われていない場所を触るとわかりやすいですよ。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
動物用の体温計は、先端がやわらかい作りになっています。これは直腸を傷つけないための構造で、人用の体温計とは異なります。猫の体温を計測する際は必ず、猫用の体温計を使用することをおすすめします。

 

猫の体温、高いのは何度から?

風邪などが原因で高い熱を出すことがあります。

40度前後なら微熱、40.5度を上回ると高熱であるといえます。普段は耳の付け根や額が少しひんやりしているものですが、熱を出しているときには普通に起きて歩いていてもかなり熱くなります。

普段から猫の体を触り、いつもより熱くてぐったりしている様子があれば早いうちに動物病院を受診しましょうね。

 

猫の体温調節はどうやって行われる?

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寒さなどで体温が下がると、猫は人間と同じようにブルブルと体を震わせます。これは筋肉を細かく振動させて体温を上げるためのものです。

逆に暑くなると、猫は全身の毛をなめて唾液で湿らせ、体を冷やします。これは唾液が蒸発するときに奪われる気化熱が冷えることを利用しての行動です。とても暑いときには口を開け、あえぐような呼吸をすることもあります。これは犬が舌を出してハッハッと呼吸するのと同じで、呼吸器を使って風を起こし、気化熱を利用して体温を下げているのです。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
猫が口呼吸をしているのは危険な状態を示しています。暑さが原因の場合は、エアコンなどで空調を整えたり、扇風機などを使用して空気を入れ替えるようにしましょう。暑さが原因ではない場合は病気の可能性もあるため動物病院へ受診することをおすすめします。

 

猫の体温を下げたい!おすすめ体温調節方法、注意点

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夏場は人間だけでなく、猫にとっても熱中症のリスクが高い時期です。

暑いときに人間は汗をかいて体を冷やすことができますが、猫は全身に毛が生えていて体の熱が逃げにくいため、人間には少しの暑さでも猫にとってはかなりの負担になっていることもあります。夏場は飲み水を切らさないようにし、室内でも日陰になる場所を作ってあげましょう。

外出時には猫が脱走しない程度に窓を開け、ペット用の冷却シートや凍らせたペットボトルを室内に置いておきましょう。

また、暑さで元気がなく、ぐったりしている場合には熱中症の可能性があるため、急いで体温を確かめましょう。体温が高いときはすぐに水を飲ませ、体に水をかけて扇風機などで冷やします。また、濡れたタオルを体にかけてあげるのも効果的です。その後、一時間以内に動物病院を受診しましょう。

 

猫の体温を上げたい!おすすめ体温調節方法、注意点

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猫も寒さや加齢などをきっかけに低体温症を起こすことがあります。

平熱を保つことで、免疫力や消化能力を上げることができるので、体を温める工夫をしてあげます。冬場は猫用のベッドにペットヒーターや使い捨てカイロを入れます。ケージを利用している場合は上から毛布をかけてあげることもおすすめですよ。

食事は、缶詰などのキャットフードを電子レンジで軽く温めてから与えてあげてくださいね。猫は熱いものが苦手なので、人間の感覚で熱くなりすぎた場合は少し冷ましてから与えることが大切です。

また、寒いところで長時間過ごして体が冷たくなり、元気がない場合はすぐに体を温めてあげ、動物病院を受診しましょう。ただし、冷えた体を急に温めると「低温やけど」になるリスクがあるので、まずは毛布で体を包み、ゆっくりと体温が上げてあげましょう。

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