グレーハウンドの歴史は?飼育環境や散歩の頻度は?

グレーハウンド

全犬種中トップのスピードを誇り、ドッグレースで活躍しているグレーハウンド。小さな頭と細身で無駄のないスマートな体形が特徴的ですね。

この記事ではグレーハウンドの歴史や飼育環境、散歩の頻度についてまとめました。

グレーハウンドの歴史は?

イタリアングレーハウンド 走る

グレーハウンドは歴史の古い犬で、紀元前4000年の古代エジプトの墓壁の壁画にはグレーハウンドによく似た犬が登場していますが、近年のミトコンドリアDNAの解析によると、いわゆるオリエンタル系の犬とは系統が異なることが分かりました。5〜6世紀頃にケルト人の移動と共にイギリスに渡ったといわれ、年月をかけながら狩猟犬としての高い評価を確率しました。11世紀頃にはグレーハウンドを狩猟犬として所有できるのは貴族階級のみとされる法律まで制定されました。

その後アメリカに渡り、娯楽としてのドッグレースが盛んに行われるようになると、活躍の場は次第に野ウサギ狩りから小動物のダミーを使ったトラックコースに移ります。スピードと瞬発力を高めるための交配も行われるようになり、グレーハウンドは全犬種中最速のスプリンターとなりました。

出典:JKC「グレーハウンド」、出典:藤田りか子 著/リネー・ヴィレス 編集協力「最新 世界の犬種大図鑑」

 

グレーハウンド、飼育環境の準備は?

グレーハウンド

足が速く活動的なグレーハウンドですが、家の中では穏やかで大人しく過ごすことを好みます。無駄吠えも少なく、飼い主の側に居たがる犬なので室内飼育がおすすめです。

ただしかなりの運動量を必要とし、運動不足になるとストレスが溜まって問題行動が増えてしまいますよ。「走り回れるような広い庭」「近所に広いドッグラン」などが飼育環境の絶対条件といえます。

日本の飼育は場所が限られる犬種です。

 

グレーハウンドの散歩の頻度は?

グレーハウンド

散歩の頻度

毎日2回、各1時間程度
月1回ドッグラン

豊富な運動欲求を満たすために毎日の散歩は欠かせません。1時間程度の散歩をできれば1日2階行ってください。

ハトや他の犬をみると本能的に追いかける習性があるため、急に走り出して事故に遭わないよう子犬の頃からしつけてくださいね。

走ることが好きなので、安全で自由に走り回れるドッグランなどにも月に1度は連れて行ってあげてください。

 

グレーハウンドの飼育、かかりやすい病気は?

グレイハウンド

特別かかりやすい病気はあまりありませんが、胸が深い大型犬なので、胃捻転には気を付けてください。

一気にたくさんの水を飲んだり、食べてすぐに激しい運動をさせないように注意してあげます。

最高時速70km/hのトップスプリンター!

グレーハウンド

グレーハウンドは運動能力が高く、ダッシュの最高時速は時速70km/hを超えることもありますよ。それだけに道の狭い日本では十分なしつけが大切です。

毎日運動量を確保してなるべくストレスを溜めさせないことも大切ですよ。

日本では希少な犬種ですが、ドッグレースの盛んな国では引退したグレーハウンドの里親ボランティアの募集も行われています。どうしても飼育したい場合はこうした団体や海外のブリーダーに問い合わせてみると良いですよ。

関連記事