とても愛くるしい顔と多彩な表情で、多くの愛犬家から親しまれるポメラニアン。咳やくしゃみをしている姿をみたことはありませんか。
この記事では、ポメラニアンの咳やくしゃみと病気の関係性と逆くしゃみについてまとめました。
ポメラニアンの咳やくしゃみ、病気ではない原因は?
愛犬のポメラニアンがコホコホと咳やくしゃみをしている姿をみたことはありませんか。飼い主さんとしては、なにか悪い病気ではないかと心配になりますよね。
病気によって咳やくしゃみがでるケースもありますが、人間と同様、生活の中で自然にでることもあります。よくある原因をご紹介します。
空気乾燥
病気でない限り、ほとんどの咳は「空気の乾燥」が原因です。ポメラニアンは気管が弱いので、空気が乾燥していると咳が出やすいのです。
加湿器などで室内の湿度をあげて咳がおさまるようなら病気が原因ではないので安心してくださいね。
風邪
タバコや香水の臭い
くしゃみの原因は大きく分けて2つあります。1つ目は急激な気温変化で「風邪」をひいているケースです。被毛がモコモコしていて暖かそうに思えますが、寒い環境にずっといると風邪をひいてしまいますよ。
「タバコや香水の臭い」が原因の2つ目です。ポメラニアンの嗅覚は人間の約10倍敏感です。タバコや香水の臭いは、刺激が強すぎて少し香りをかぐだけでくしゃみをすることがありますよ。
咳やくしゃみを放置しておくと、黄色くてドロドロの鼻水を出したり「蓄膿症」や「副鼻腔炎」を引き起こしたりと、症状が悪化してしまいますよ。
ポメラニアンのくしゃみ、病気は?
ケンネルコフ
気管虚脱
フィラリア症
頻繁に起こる咳やくしゃみは病気の可能性があります。「ケンネルコフ」や「気管虚脱」「フィラリア症」などが咳やくしゃみの出る病気として有名です。
それぞれの原因や症状、治療法は関連記事に詳しく記載しましたので参考にしてください。
他には人間と同じように「花粉症」でくしゃみが止まらないケースもありますよ。愛犬のポメラニアンがあまりに頻繁に咳やくしゃみをしていたら、すぐに病院へ連れていってくださいね。
ポメラニアンは注意!逆くしゃみとは?
逆くしゃみとは「発作性呼吸」という呼吸の一種で、鼻から急激に冷たい空気を吸い上げた時にでる症状です。鼻から大きく息を10~30秒ほど吸い込んでいるようにみえます。
マズルの短い犬種やポメラニアンのような小型犬に起こりやすいです。「ブヒー!ブヒー!」とブタの鳴き声のような音で、くしゃみを吸引していようにみえることから「逆くしゃみ」とよばれています。
とても辛そうにしますが命にかかわったり倒れてしまったりすることは稀です。「てんかん」や「心不全」の症状に似ているので、逆くしゃみをしているような様子をみつけたら病院に連れていくようにしてくださいね。
対処法
優しく声をかけながら背中や胸をさすって、愛犬をリラックスさせてあげてください。さらにすこし鼻をふさいであげると治まることがありますよ。
咳やくしゃみは対処法を知って病気を早期発見!
ポメラニアンの咳やくしゃみは必ずしも重篤な病気の前兆というわけではありません。しかしなにか体に異常をきたしていることは確かですので、日頃から愛犬に優しい環境を整えてあげることが大切ですよ。
「香水やタバコのにおいはかがせない」「室内の湿度を一定に保つ」などの心がけは、咳やくしゃみの回数が減るだけでなく病気の発見がしやすくなるのでおすすめですよ。
逆くしゃみに関しては「アレルギー」が原因ではないかとされていますが、まだまだ研究段階です。
病気ではないからといって症状を放おっておくと、「てんかん」や「心不全」にかかったときに対処が遅れてしまうので対処法は知っておいて損はないですよ。