注目を受けたがりで活発な性格のチャウシーは、「ジャングルキャット」の学名である「フェリス・チャウス」に名前を由来します。
この記事ではチャウシーの性格、体重や被毛の特徴、寿命、気をつけたい病気、歴史についてまとめました。
目次
チャウシーの歴史は?
チャウシーは、アジア産の小型のヤマネコであった「ジャングルキャット」とイエネコの交配から生まれました。そのため、ヤマネコに間違われるほど野性的な容姿をしています。
チャウシーという名前は、ジャングルキャットの学名(フェリス・チャウス)から取られています。
ショーへの出場が認められているチャウシーは、第1世代のジャングルキャットから数えて4世代目以降とされています。3世代以前では野性的な特質が残り、噛み付き癖などがひどいことがその理由です。
出典:TICA「Chausie Breed」、タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」
チャウシーの体重や被毛の特徴は?
体型 | ロング&サブスタンシャルタイプ |
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体重 | 3~7kg |
被毛タイプ | 短毛のダブルコート |
被毛カラー | ブラック、ブラウンティックドタビー、ブラックグルズルドタビー |
チャウシーは、オスの体重が4~7kg、メスが3~4.5kg程の大きな体格をしたロング&サブスタンシャルタイプの猫種です。
見た目の特徴
チャウシーはヤマネコに似た野性味あふれる外見が特徴的です。目は大きすぎずゴールド系のきれいな色をしています。頭部は縦長で耳は大きくピンと立っています。足の長さも特徴的で運動神経が抜群です。
被毛の特徴
チャウシーの被毛は短毛のダブルコートで、弾力のあるトップコートと柔らかいアンダーコートで成り立ちます。
被毛カラーとして認められているのは「ブラック」「ブラウンティックドタビー」「ブラックグルズルドタビー」の3色のみです。
「ブラウンティックドタビー」は顔・足・しっぽに縞模様がある毛色で、「キジ霜降り」とも表現されます。いずれもブラックを基調とした気品高い毛色をしています。
チャウシーの性格は?
遊び好きで好奇心旺盛
依存心は低いが寂しがりや
特定のお気に入りがいる
遊び好きで好奇心旺盛
チャウシーは、アビシニアンやオリエンタルの性格を引き継いでいるため、遊ぶことが大好きです。
運動神経の良さから、キャットタワーを思いっきり登ったり部屋中をかけまわったりする、落ち着きのない猫種でもあります。好奇心旺盛で興味があるものや大好きなものには走って向かっていきます。
依存心は低いが寂しがりや
チャウシーは常に誰かと一緒にいることを望みます。依存する傾向は弱いものの寂しがりやなので、長時間の孤独なお留守番はストレスを溜めがちに。飼い主さん家族がほとんどいない家庭では、飼育に向いていない猫種です。
特定のお気に入りがいる
チャウシーはフレンドリーな性格なので飼い主家族ともすぐに仲良くなることができます。ただ、特定の1人と深い絆を結ぼうとする傾向があります。他の猫とも仲良くできる賢さを持つため、多頭飼いにも向いています。
チャウシーの寿命は?気をつけたい病気は?
寿命
10~13年
チャウシーの寿命は10~13年ほどです。室内猫の場合、平均寿命は12~18年程と言われています。
長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。
病気
ストレス・肥満
腎臓病
消化器疾患
チャウシーが気をつけたい病気は「ストレス・肥満」「腎臓病」「消化器疾患」などです。
ストレス・肥満
肥満とストレスは多くの病気の原因といわれます。運動好きなチャウシーの場合、肥満によって運動が制限されるとストレスの原因になってしまいます。
腎臓病
食べ過ぎによってかかりやすいのが「腎臓病」です。泌尿器系の病気は親からの遺伝以外に、塩分の過剰摂取などで発症します。「多飲多尿」の症状が一般的に現れやすいです。
進行して「尿毒症」「腎不全」などを起こしてしまうと死の危険が高まります。普段から成長に合わせた食事管理が大切になります。
消化器疾患
大腸や胃などの消化器官に病気の症状が現れることです。消化不良による下痢や嘔吐、食物アレルギーに気をつけてください。キャットフードは主原料が肉類のものを与えたり、数種類のフードを日替わりで取り入れてアレルギー対策をするなどの工夫を取り入れましょう。
チャウシーの飼い方は?
キャットタワーのある環境
チャウシーはジャンプが好きな猫種です。部屋にジャンプができる環境が整っていないと、それだけでストレスになる場合があります。
大きな体格でも倒れたりしない丈夫なキャットタワーを設置してあげてください。
リードを繋げれば散歩も可能なくらい賢いので、室内での運動が不十分だと感じた場合は外に連れ出してあげてもいいかもしれませんね。
しつけやすい
チャウシーはとても賢く人とのコミュニケーションを好む猫です。そのため、しつけはしやすいと言えます。遊びを通してしつけてみてくださいね。
定期的なお手入れ
チャウシーは短毛なのでお手入れは難しくありません。ブラッシングは週に1回程度ですみます。ただ、ダブルコートなので抜け毛が気になる場合は毎日してもいいでしょう。
食事・キャットフード
成長期には、健康な体づくりのためにも高タンパク質なフードを与えるようにしましょう。不足すると免疫力が低下し、病気や感染症にかかりやすくなります。
成猫以降は、肥満に気を付けて食事量をコントロールしてくださいね。
チャウシーにおすすめのキャットフードは?選ぶときのポイントまとめ
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。
これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。
いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
食事量
キャットフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛猫が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
フードを選ぶときのポイントは?
チャウシーには、高品質な栄養バランスの取れたキャットフードを選ぶことが重要です。以下のポイントに注意しながら、チャウシーに適したキャットフードを選ぶことをおすすめします。
動物性たんぱく質源に注目!
チャウシーは筋肉質で活発な猫種ですので、たんぱく質の摂取が重要です。
キャットフードの成分表を確認し、優れた品質の肉や魚を主原料としているフードを選びましょう。
適切な脂質を摂取できるもの
脂肪はエネルギー源として重要ですが、過剰な脂肪摂取は肥満や健康問題の原因となります。
健康な脂肪のバランスを考慮し、必要な脂肪酸を含むフードを選びましょう。
必要な栄養素が揃っている
チャウシーも他の猫種と同様に、ビタミン、ミネラル、タウリンなどの必要な栄養素をバランスよく摂取する必要があります。
キャットフードの成分表を確認し、必要な栄養素が含まれているかをチェックしましょう。
アレルギー対策
チャウシーはアレルギー反応を起こすことがあるため、余分な添加物や人工的な香料、着色料が含まれていないキャットフードを選ぶことが重要です。
また、チャウシーが特定の食材にアレルギーがある場合は、それらの食材を避ける必要があります。
どんな人とも優しく接してくれる猫
いかがでしたでしょうか?
チャウシーはほとんど人見知りをしない猫として、ヨーロッパで人気の猫種です。ゴールドに輝く目は、他の猫とは一風変わった存在感があります。
寂しがり屋な性格なので、同じく寂しがり屋な飼い主さんとの相性は抜群です。きっと生活にアクセントを生んで、あなたを癒やしてくれる存在になってくれます。