猫のご飯おすすめレシピ3選!手作りキャットフードで健康管理!

猫 料理

大切な家族の一員である猫。最近では飼い主さん自らが愛情たっぷりの「手づくりキャットフード」を振る舞うケースが増えてきています。
猫の健康が気にかかるときやご褒美をあげたいとき、手づくりごはんを作ってあげることはとてもおすすめしたいです。そして市販のフードに入っているものが気になる…という方でも、自分で作れば安心ですよね。

しかし、

どんな食材を使ってあげればいい?
使っては危険な食材は?
どうやって作ればいい?

などの疑問が生まれ、困っている方もいるのではないでしょうか。猫と人は必要な栄養素やバランスが違うので、手づくりする際にはきちんとした知識が必要です。

そこでこの記事では、これらの疑問すべてを解決します!簡単な3つのレシピや、キャットフードの手づくりをする際に知っておくべき3つのポイント、そして使って良い野菜やフルーツ・愛猫に与えてはいけない野菜とフルーツをまとめました。

これからキャットフードを手づくりしたい方は、ぜひこの記事を参考にして愛猫が喜ぶものを作ってあげてくださいね!

キャットフードの手づくりポイントは?

猫 料理

キャットフードの手づくりポイント

1. 食べてはいけない食材を把握
2. 愛猫のアレルギーを把握
3. 適切な分量と栄養バランスを把握

これからキャットフードを作ってみようと考えている方で、何から始めたらいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。そこでこの項目では、キャットフードを手づくりする上でのポイントをまとめてみました。

この3つに注意して、食材選びから始めてみましょう。ポイントについて、ここから詳しく説明していきます。

1. 食べてはいけない食材を把握

猫のごはんを作る上で、食材には気をつけましょう。猫の健康を考えたとき与えた方が良い食材もありますが、猫に食べさせてはいけない食材があります。

人が食べても問題ない食材でも、猫が食べると健康被害が出てしまう食材があります。例えば「玉ねぎ」や「長ネギ」などのネギ類、「牛乳」や「チーズ」などの乳製品、「生の豚肉」「チョコレート」「ぶどう」「にんにく」「アボカド」「アワビ」「アルコール」は猫に与えてはいけません。

キャットフードを手づくりする上で、「与えてはいけない食べ物」はまずはじめに把握しておいてくださいね。関連記事でも詳しく猫の食べ物について紹介しています。

2. 愛猫のアレルギーを把握

一般的に猫に与えてはいけないとされる食べ物以外にも、愛猫特有の「アレルギー」がある事も考えられます。「牛肉」や「穀物」「魚」「乳製品」などに多く見られます。

アレルギー症状を引き起こす「アレルゲン」を事前に把握しておくことが大切です。アレルゲンは猫1匹ずつ異なりますので、思わぬアレルギーを愛猫がもっていることもあります。

動物病院の検査でアレルゲンは調べられるので、手づくりフードを作る前に行うことをおすすめします。

3. 適切な分量と栄養バランスを把握

猫にとって最も大切な栄養は、「肉類」や「魚」などの動物性タンパク質や脂質です。手づくりキャットフードには40~50%を占めるくらい加えることがおすすめです。また猫は胃や腸が敏感な動物なので、「食物繊維」も大切ですよ。キャットフードの7%以上含まれているようにしてください。

その他加えたほうがいい食材は「タウリン」をはじめ、食事から摂取する必要がある「必須アミノ酸」です。

手づくりフードの押さえておきたいメリットとデメリット

猫 肉

一見メリットだらけと思われる手づくりフード。しかし、デメリットも存在します。

これから愛猫のためにキャットフードを作ろうと検討されている方は、このメリットデメリットをしっかり確認してくださいね。これらを踏まえた上で作ってあげてください。

メリット

水分補給が可能

猫にとって水分は必須の栄養素ですが、あまり進んで飲もうとはしない猫が多いようです。

一般的なドライフードの水分量が10%ほどに対し、手づくりフードは60~80%です。手づくりであれば食べることで水分補給ができるため、水をあまり飲まない猫にとって非常に有効な手段です。水分を摂ることで体の循環を促進し、便秘対策にもつながりますよ。

猫の好み・体調に合わせて調節しやすい

「肥満気味だから野菜を多めに」など、猫の好み・体調・その日の運動量などから食事の内容を細かく調整できるのもメリットの1つです。

愛猫の好みや健康状態に敏感になることで、小さな異変にもすぐ気づくことができるようになるのも強みですね。

安心安全な食事内容にできる

市販のキャットフードには聞きなれない様々な原材料が使用されており、なかには猫にとって有害な原材料が使われていることもあります。

手づくりなら飼い主さんの選んだ食材のみを使用できるため、安心安全で新鮮なフードを与えられます

デメリット

手間がかかる

猫の好みに合わせて献立を考えたり、食材を調達したりと、やはりどうしても手間がかかってしまいます。食事内容によっては、1食あたりの金額がキャットフードよりも割高になることも考えられます。

キャットフードに比べ保存が利かないため、鮮度を考えればフードは毎食作ることが必要ですよ。

ある程度の専門知識が必要

猫に必須の栄養素やカロリー計算、猫に与えてはいけないものなどの専門的な知識が必要です。愛猫の好みばかり気にしていると、どうしても栄養バランスが偏りがちです。

適切な栄養バランスでない食事は病気や短命の原因にもなってしまいます。

猫の手づくりごはんに使える食材は?

猫 野菜

猫に与えたい、おすすめの食材

肉食である猫にとって、動物性タンパク質は必要不可欠です。その中でも白身魚やサケ、鶏のささみは高タンパク・低脂肪でおすすめです。

他にも無糖・低脂肪のヨーグルトやカッテージチーズはタンパク質とカルシウム、アクのない野菜類は、少量与えることで食物繊維を摂取することができます。お通じが心配という方には食物繊維はとてもおすすめです。

手づくりキャットフードにおすすめの野菜まとめ

おすすめの野菜

レタス
白菜
キャベツ
大根
さやいんげん
かぼちゃ

キャットフードを手づくりする場合におすすめの野菜は「レタス」「白菜」「きゃべつ」「大根」「さやいんげん」「かぼちゃ」です。

レタス

レタスは95%が水分なので、あまり水を飲まずにご飯から水分補給をする猫にはピッタリです。豊富な食物繊維が毛玉の排出を手助けしてくれますし、カリウムが体内の余分な塩分の排出にも役立ちます。

過剰に与えすぎると猫に必要な栄養の吸収が阻害され「ミネラル不足」になってしまうので、1/4枚を目安に与えるようにしてくださいね。

白菜

まんべんなく栄養素を吸収しながら摂取カロリーを抑えたい時には白菜を選ぶのがおすすめです。主な栄養素である、カリウム・ビタミンCは水溶性なので「茹で汁」を一緒にご飯として与えることがおすすめですよ。

また、白菜のようなアブラナ科の植物には「抗癌作用」があることが研究で証明されています。

キャベツ

キャベツは「抗潰瘍性ビタミン」ともよばれるビタミンUを豊富に含んでおり、「胃潰瘍」のケアに期待できます。

ビタミンUは加熱すると壊れてしまうので、「生」で与えることがおすすめですよ。また、食物繊維も豊富で便通も良くします。

大根

大根の根っこにはデンプンを分解する酵素が多く含まれています。犬よりもデンプンの消化吸収能力が2.5倍も劣るといわれる猫にはぜひ食べさせたい野菜といえます。

その他の消化酵素も豊富に含んでいるので消化の手助けになる整腸作用だけでなく、血行や便通の促進にも良いとされています。

さやいんげん

さやいんげんは、βカロチン、ビタミンC、食物繊維、カルシウム、ビタミンB1・2・6など基本の栄養素をバランスよく含んでいます。

かぼちゃ

かぼちゃは、カロチンを豊富に含む食材です。摂取すると体内でビタミンAに変わるので、肌の粘膜や抵抗力を高めます。また、利尿を促すので血液循環を高めるのにも役立ちますよ。

手づくりキャットフードにおすすめのフルーツまとめ

おすすめのフルーツ

りんご

いちご

キャットフードを手づくりする場合ににおすすめのフルーツは「りんご」「柿」「いちご」などがあります。

りんご

りんごに含まれる「水溶性の食物繊維」は腸内に入ると、消化物やコレステロールを包み込んで排出する働きがあります。

また、ポリフェノールという抗酸化作用のある成分も注目されており、老化防止の役割もあります。ただリンゴの葉や種には「シアン」などの毒物が含まれているので、与えてはいけませんよ。

柿は、ビタミンCとβカロテンが豊富に含まれており、強い抗酸化作用があります。妊娠中などビタミンCが多く必要な場合に、最適です。

食物繊維が多いので与えすぎると下痢の原因になります。皮は必ずむいて、誤飲には注意してくださいね。

いちご

ビタミンCを豊富に含んでいますがキシリトールを少量含んでいるので、多量に摂取すると低血糖を起こす危険性があります。

手づくりキャットフードに入れてもよい野菜、フルーツは?

少量ならおすすめ

ショウガ
バナナ

少量であれば味のアクセントとしても使える、野菜やフルーツは「ショウガ」「バナナ」がおすすめです。

ショウガ

強い殺菌能力を持っているショウガは、冷え症対策など漢方的な働きをする事で有名な食材ですね。新陳代謝を活発にするので、体力をつけたい時や食欲の無い時におすすめですよ。

バナナ

バナナに含まれる食物繊維のペプチドやオリゴ糖が腸の善玉菌を増やし、腸内環境をサポートします。特に便秘や下痢気味の愛犬へ与えることをおすすめしますが、尿結石になりやすいので与える量は少量にしなければなりません。

猫の手づくりごはんに使えない食材は?

たまねぎ

手づくりキャットフードに入れてはいけない野菜まとめ

与えてはいけない野菜まとめ

たまねぎ
白ネギ
ニラ
にんにく
らっきょう
ほうれん草
とうもろこし
アボカド

たまねぎ、白ネギ、ニラ

たまねぎや白ネギやニラなどの「ネギ類」には催涙性・引火性の硫黄化合物の「ジアリルフィド」が含まれています。玉ねぎを切ったときに目がツーンとする原因の成分です。

猫の体内に入ると体内に酸素を運搬する赤血球のヘモグロビンを破壊し、「貧血」状態になってしまいます。症状が進むと症状が慢性的になり最悪死に至りますよ。ネギ類自体だけではなく「コンソメ」や「中華調味料」などの加工食品もNGです。

にんにく、らっきょう

ネギ類と同じ理由で、にんにくやらっきょうなど似た食感や匂いを持つものも避けた方がいいです。

ほうれん草

尿路結石を起こしやすい猫にとっては、原因成分の「シュウ酸」を多く含むほうれん草も与えないほうが良いです。同じ理由でレンコン、たけのこ、ごぼう、ナスなども注意しましょう。

とうもろこし

とうもろこしをはじめ「穀物類」は猫が消化できない食品です。「下痢」「嘔吐」の要因になってしまいますよ。キャットフードもできるだけ「グレインフリー(穀物不使用)」のものを選んでください。

アボカド

「森のバター」とよばれヘルシー食材として女性に人気のアボガドも、猫に大量に与えてしまうと突然の「けいれん」や「呼吸困難」を引き起こす恐れがあります。

あまりおすすめしない食材

おすすめしない食材まとめ


りんご
柑橘類
じゃがいも

必ずしも食べさせてはいけないわけではなく、猫によってはアレルギーがある野菜やフルーツもあります。愛猫のアレルギーをまだ把握できていない方は手づくりフードには含めないことをオススメします。

卵やりんご、じゃがいもなどが当てはまりますよ。

個体差のあるアレルギーについてはしっかり「アレルギー傾向検査」を受けないとはっきりわかりませんので、愛猫のためにも一度調べてみることをオススメします。

またアレルギーとは無関係ですが、猫は柑橘系のにおいを「毒」と捉え嫌う傾向にありますよ。柑橘系の香水のにおいを嫌うのはこのためです。手づくりフードにはみかんやグレープフルーツは避けたほうがベターです。

手づくりキャットフードに入れてはいけないフルーツまとめ

「干しぶどう」や「マスカット」「デラウェア」などブドウ類は、猫に与えると良くない食品です。これらを食べると中毒症状を起こし、急性腎不全になる可能性があるのです。

また、致死量は1kgに対して生のぶどう30gと言われています。ブドウ類の何が猫に影響を与えるのかはまだ研究中ではっきりとした理由は明かされていません。

しかし、アメリカの研究結果でぶどうが犬に中毒症状を引き起こす危険性が報告されています。犬と猫では体の構造が似ているため、猫にもブドウ類は危険とされるようになりました。

万が一誤って食べてしまった場合は速やかに動物病院に連れていきましょう。

猫の手づくりご飯レシピを紹介!

1. 猫専用ツナ

ツナ
ツナ缶が好きな猫は多く、つい与えてしまう方も多いのですが、人間用に味付けされたツナ缶は塩分や脂肪分が高いので猫には向いていません。猫専用ツナを作って食べさせてあげましょう。調味料を使わず作るのでヘルシーで、どんな猫にも安心して与えられますよ。オリーブオイルによるお通じも期待できるため、便秘をしやすい老猫には特にオススメのレシピです。

作り方

耐熱皿にオリーブオイルを塗り、マグロの刺身を並べます。更に上からオリーブオイルを少量垂らします。ラップをかけて電子レンジで2〜3分加熱すればでき上がりです。食べやすいよう、少し冷ましてからほぐして与えましょう。

2. 具沢山お味噌汁

みそ汁

味噌には猫の体にも良い、アミノ酸やビタミン類が豊富に含まれています。ただ、人間のみそ汁を作るときと同じ量を使うと、塩分の取り過ぎになるので、減塩味噌を使うのがポイントです。野菜や豚肉も一緒に入れると、疲労回復成分であるビタミンBが摂取できるのでおすすめです。

作り方

鍋にお湯をわかして鰹節からダシを取ります。食べやすい大きさに刻んだ豚肉、野菜、少量の減塩味噌を加えて柔らかくなるまで煮込みます。野菜がやわらかくなるまで煮込んだら、猫が食べやすい温度になるまで冷まして与えましょう。

3. 猫用ハンバーグ

ハンバーグ

猫は肉食なのでハンバーグを好んで食べてくれます。人間の子供と同じでハンバーグならたくさん野菜を入れても食べてくれるので、食物繊維をたっぷりとらせることができます。作り方を工夫すれば、消化もいいハンバーグをつくることができますよ。

作り方

種類はなんでもいいのでミンチ肉を用意し、よくこねます。刻んだにんじん・えのきと少量の溶き卵を加え、更に混ぜます。野菜はすりおろすと消化が良くなるので、お腹が弱い猫の場合はすりおろしてあげましょう。ハンバーグのたねができたら、フライパンを熱し、オリーブオイルをひき、食べやすい大きさのハンバーグを両面に軽い焼き目がつくまで焼きます。最後に少しチーズを乗せたら完成です。歯の悪い猫には少し温めた猫用ミルクや鰹節から取っただし汁などをかけ、軽くつぶしてから与えるとより食べやすくなります。

猫の手づくりご飯作って健康維持!

料理

猫に手づくりのキャットフードを食べさせる前には、猫にはどういった栄養が必要なのかを理解する必要があります。決して人間とおなじ感覚で食べさせることはしないよう注意しましょう。

猫のご飯を手づくりするのは面倒なイメージがあるかもしれませんが、塩分の多い調味料や特定の食材を避ければ人間の料理と変わりません。キャットフードでは摂取できない栄養もあるので、猫の健康を考えると定期的に作ってあげることをおすすめします。

確かに手づくり食は手間がかかりますが、一つ一つの材料を吟味して使うことができるので安心して愛猫に与えることができるのが嬉しいポイントです。今からでも始めて、愛猫との信頼関係をより深めてみてくださいね!

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