愛猫の目元に悩みを抱える飼い主さんは多いのではないでしょうか。特に「目やに」は悩みの原因としてかなり多いかと思います。
✓なんでこんなに目やにが出るんだろう
✓何か病気なのかな?
✓ちゃんとした目やにの取り方とかあるの?
愛猫の目やに、このような疑問を抱いてしまっているのではないでしょうか。目やにが出てても元気だし、たかが目やに…と思う方もいるかもしれません。
しかし、目やにはときには病気のサインであることもあります。この記事では、猫の目やにの原因や取り方、病気の場合の見分け方についてまとめました。
愛猫の可愛い目元のため、目やにについて正しく知りましょう!
猫の目やにの原因は?黒い目やには大丈夫?
目やには、涙の中に含まれている粘液が目に入ったごみや古くなった細胞などを絡め取ってできた老廃物です。
猫の場合、正常な新陳代謝によって少量の茶~黒色の乾燥した目やにが出ることがあります。この場合は特に病気などではないので、心配する必要はありませんよ。
また、寝起きに目やにがでることがあります。寝ている間に瞬きをしないことで、本来瞬きによって目頭にある鼻涙管に流されるべき分泌物が目頭にたまってしまうことが原因ですので、少量であれば特に問題はありません。
猫の目やに、病気や外傷のサインは?
猫の目やには正常な新陳代謝によるものだけではなく、病気や外傷が原因で出てしまうことがあります。
病気や外傷のサインが見られたら、動物病院に連れて行ってあげてくださいね。
結膜炎などの感染症
結膜炎などの細菌に感染していると、涙の中に膿が混ざり黄色~緑色のどろっとした目やにが出ます。
目やに以外にも赤目や涙目、目の腫れなども症状として見られる場合、結膜炎などの感染症の可能性がありますよ。時間がたつと黄色・緑色だった目やには赤っぽい茶色に変化することもあるので注意が必要です。
目に傷がついている
目に傷がついている場合も目やにが出ることがあります。
目やにとともに透明でさらさらの涙がたくさん出て、痛みで目をシバシバさせている場合、目に傷がついている可能性が考えられます。
放置すると猫が目を引っ掻いてしまい、最悪の場合目に穴があいてしまうこともあります。片目だけに目やにが出る場合は傷がついていることが原因のことが多いですよ。
流涙症
たくさん涙が流れてしまう場合、涙が止まらなくなる「流涙症」にかかっている可能性も考えられます。
流涙症になると日常的に涙がでてしまうので、放っておくと目の周りが茶色くなる「涙やけ」になってしまったり、涙で湿った部分が皮膚炎を起こしてしまったりします。
猫の目やに、正しい取り方を教えて!
病気などではなく、正常な新陳代謝で目やにが出ているようであれば、自宅で目やにのケアをしてあげましょう。目やには放っておくと固まってしまうため、猫に目やにがついていたらこまめに取ってあげる必要があります。
目やにを取るときは、湿らせたティッシュやガーゼを使うことと、ゴシゴシこすらず優しく拭き取ることがポイントです。乾いたティッシュを使ったり、ゴシゴシこすったりしてしまうと目の周りの皮膚を傷つけ炎症を起こしてしまう可能性がある上、うっかり目の中に入ってしまい目を傷つけてしまうことがあるので注意してください。
また、人用のウェットティッシュを使うときには、アルコール成分が入っていないものを選ぶようにしてくださいね。
気になる初期症状は獣医師に相談してみる
猫の目やには重要な病気のサインであることも少なくないため、早期に病気の症状を発見してあげることが大切です。なので、「愛猫の目やにの色がおかしい」「心配だけど重症なのかわからない…」といった飼い主さんだからこそ気がつく初期症状を放置するのはよくありません。
普段から猫とのスキンシップの中で目やにのケアを心がけ、少しでも「何かおかしいな?」を感じたら動物病院を受診してくださいね。
できれば様子がわかる動画を撮ったうえで、些細なことでもまずは獣医師さんへ相談してみてください。