猫がタバコを食べてしまったら、飼い主として慌ててしまいますよね。
重篤な症状を引き起こさないためには、タバコの誤飲に対する理解を深めておくことが大切です。
この記事では、タバコを食べたことによって起こる症状や吐き出させる方法をまとめました。
猫がタバコを食べた、体への影響は?
ニコチン中毒
塩を食べさせる
猫がタバコを誤飲した場合、「ニコチン中毒」を起こす可能性があります。
「興奮」「ふるえ」「聴覚・視覚の幻覚症状」「嘔吐・下痢」「血便・血尿」などの症状が15~40分以内に現れるので、早急な措置が大切ですよ。
4時間以上経っても症状があらわれない場合は問題ないと考えられていますが、念のために獣医に相談をして判断を仰ぐようにしてくださいね。
対処法
体重4~5㎏の猫であれば「ティースプーン1杯の塩」などを与えて吐き出させてください。10~15分経っても吐き出さなければ再度行う必要がありますが、与えすぎると体に害にもなります。すぐに動物病院へ連れていくことをおすすめしますよ。
注意点として、ニコチンは液体に溶けやすい性質があるので水や牛乳といった液体を飲ませてはいけません。1時間で50~70%のニコチンが溶けて吸収が早まり、重篤な症状があらわれて危険ですよ。
タバコを吐き出さなかったり、タバコを消した水を飲んだりした場合は、早急に病院へ連れていくことが先決です。
タバコの煙、体への影響はある?
タバコの煙にも注意が必要です。
医学的にもタバコの煙による猫への影響は、人よりも5~6倍高くなることが証明されています。タバコの有害物質は空気中に浮遊し続けるわけではなく、猫の生活行動位置である床に落ちたり、カーペットやカーテン、壁に多く付着します。
猫はグルーミングによって自分の体についた汚れを舐めとる習性があるので、肺がんのリスクが高まったり口腔癌やリンパ腫の原因になる有害物質を体内に取り入れることになるのです。
また、煙は鼻や目の粘膜部分を刺激するので「炎症」や「皮膚炎」「喘息」を引き起こすことがあります。タバコの煙を吸うことで食欲がなくなり体調を崩すこともありますよ。
猫がタバコを食べる、起こりうるケースは?
猫はイタズラ好きで、時に思いもよらないことをすることがあります。
「猫の手が届く位置にタバコを置いていた」「タバコを水で消した灰皿を放置していた」「吸殻を捨てたゴミ箱をひっくり返した」場合などにタバコを誤飲してしまうことがあります。
猫を飼育している環境下ではタバコを吸わないことが一番ですが、タバコを吸う場合は「後始末をきちんとする」「猫の手が届かないところへタバコをしまう」などに気をつける必要があります。
猫が暮らす空間ではタバコを吸わない!
タバコの害は猫にとって大きなものです。
タバコそのものだけではなく煙も影響があります。大切な愛猫のために禁煙して、長く一緒に過ごす選択をすることも視野に入れてあげることも必要かもしれませんね。