人と同じように猫も肥満になります。肥満はあらゆる病気の原因になるので、猫が太り始めたら適切なダイエットを取り入れることが大切ですよ。
この記事では、猫のダイエット方法を食事と運動の観点からまとめました。
目次
猫はどうして肥満になるの?
猫が肥満になる原因は、摂取したエネルギーが消費されないことです。エネルギーが消費されないと、余分なエネルギーとして体に蓄えられてしまいます。エネルギーの消費には運動量や食事量はもちろんですが、基礎代謝が大きく関係しています。
基礎代謝とは?
基礎代謝とは安静状態のとき、各臓器や組織が消費する最低限のエネルギーのことです。
基礎代謝が高いほど生活している中でのエネルギー消費量が増えるため、太りにくいといえます。基礎代謝を上げるには筋肉量を増やすことがいいとされてい
ます。
基礎代謝が低下する原因とは?
基礎代謝は通常、年齢に伴って低下します。人も40歳を越えたら基礎代謝が下がり、それまでと同じ食生活や運動習慣だと、消費しきれないエネルギーがたまって太りやすくなります。
愛猫も高齢になればなるほど太りやすくなるので、注意しましょう。対策としては、低カロリーで繊維質が多く含まれているキャットフードを与えることがおすすめです。
避妊手術は基礎代謝を低下させる?
あまり知られていないのが、避妊手術をすると太りやすくなるということです。
メスは卵巣を、オスは精巣を取り除いた結果、ホルモンバランスが崩れ、基礎代謝が落ちますが、食欲増進が起きます。それが肥満につながるのです。
猫を飼うときは避妊、去勢手術が行われることが多いですが、肥満になるリスク高まることを覚えておいてください。
手術を行った際には、カロリーコントロールがされているキャットフードを与えたり、遊んだりしてカロリー消費を促してあげましょう。
猫のダイエットは運動量を増やし、食事を減らす
摂取したエネルギーと同じだけのカロリーを消費すれば、差し引きはゼロかマイナスになり太ることはありませんが、室内で飼っている猫の多くは慢性的に運動不足といわれています。運動不足により、余ったエネルギーは脂肪として体内に蓄積されます。
体が重くなるにつれ、ますます動かなくなり更に太るという肥満の悪循環が始まります。猫が欲しがるままにおやつを与えるのも注意が必要です。かわいい愛猫ほど、ついおやつを与えてしまう気持ちはわかりますが、おやつが原因で病気になってしまっては大変ですよね。
猫のダイエット、運動量確保のためにおもちゃを活用
太った猫にはダイエットが必要です。体に悪いところがないのであれば、運動量を増やすようにしてあげてください。運動量を増やすと、短期間でエネルギー消費が増え筋肉もつき、基礎代謝も上がります。
キャットタワーなどを利用して、飼い主が積極的にダイエットに協力してあげましょう。大好きなおもちゃをキャットタワーの上でちらつかせ、登ってきたら今度は下でちらつせる。この繰り返しで運動量が高まります。キャットタワーは通販でも購入ができ、組み立て式のものが人気ですが、段ボールなど身近なものを使って自作することもできますよ。
猫のダイエット、食事量を減らし低カロリータイプに変更
猫は運動をすることでエネルギーを消費しますが、それと同時に食事も減らしてあげてください。おやつをあげる習慣をやめるか、ごはんを出来るだけ低カロリーなものに替えます。
時間を決めて、決まった量を与えている場合は、1回に与える量を少しずつ減らしていきましょう。ライトタイプのドライフードに切り替える事もおすすめです。一度にダイエットの成果を期待した無理な食事制限は、体調を崩す原因や病気になってしまう場合があるので気をつけましょう。
猫のダイエット、寿命を延ばすためにも
猫は肥満だと関節と心臓に負担がかかり、短命になる傾向があるといわれています。
愛猫が美味しそうにごはんを食べていたり、ゆっくりと寛いでいたりするところを見るのは飼い主としても嬉しいところですが、一緒にいられる時間を長くするためにも上手にダイエットをさせてあげてくださいね。