シーズーはいい子が多く、ペット初心者の方でも共同生活がしやすいことで人気の犬種ですが、しつけが全く必要ないわけではありません。
シーズーに危険が及んだり、他人や社会に迷惑がかかる行為は事前に防ぐために最低限のしつけは必要です。
この記事ではシーズーをしつけるときのポイントや状況別のしつけのコツを紹介しています。
目次
シーズーのしつけ、全般にいえるコツは?
しつけの大前提は「飼い主さんの意見だけを押し付けない」ことです。飼い主さんが思う問題行動に対して「愛犬はどんなキモチなのだろう」という視点を常に持つことがしつけにおいては大切です。
加えてシーズーのしつけで大切な観点・コツを3つ紹介します。
コツ1:子犬期から始める
しつけにかかる時間は「愛犬の年齢×2倍」といわれます。
もし愛犬が生後半年であればしつけには約1年、3歳であれば6年かかる計算になります。実際にそこまでの年月がかかるかは個体差によりますが、年齢を重ねるほどしつけの難易度が上がるということです。
ご自宅にお迎えした子犬期から、徐々にしつけの練習を始めることをおすすめします。
コツ2:褒めて伸ばす
効果的なしつけの基本は「叱らない」ことです。
なぜ叱ったり叩いたりすると愛犬が言うことを聞いてくれるかといえば、「飼い主さんに逆らうと怖いから」です。
この状態では「この行動をしてはいけない」という学習はしておらず、飼い主さんが怖いというトラウマだけが残ってしまうので、お留守番のときなど飼い主さんがいなければまた問題行動が再発してしまいます。
してはいけないことを責めるのではなく、してほしいことをしてくれたときにたくさん褒めてあげてください。それによって自然と「この行動をすると飼い主さんが喜んでくれる」「ご褒美がもらえる」と学習してくれるようになります。
コツ3:愛犬のペースに合わせる
無理に覚えさせようとしないスタンスが重要です。しつけは長い時間かかるものという前提で、根気強く向き合ってあげてください。
決して短期間で覚えさせようとしないで、愛犬が覚えるペースにあわせてあげることが大切です。
シーズーのしつけ、散歩のコツは?
シーズーは元気で活発な子も多いです。散歩時には
・道路にいきなり飛び出す
・拾い食いをする
・すれ違った他の犬や人に向かっていく、吠える
などの行動をしないようにきちんと飼い主さんが気を配る必要があります。
シーズーのしつけ、トイレのコツは?
トイレの失敗は家族の生活衛生の悪化を招いてしまいます。まず覚えてもらうしつけとして、トイレトレーニングはとても大切です。
トイレのそそうをしてしまう原因は「トイレが汚い」「飼い主さんにかまってもらいたい」「別の場所をトイレだと誤解している」などさまざま考えられるので、愛犬のシーズーの行動からどのパターンに当てはまるのかをしっかり見極めることから始めてあげてください。
シーズーのしつけ、触られることに慣れるには?
シーズーは長くて繊細な被毛が魅力的な犬種です。そんな被毛や体を清潔にきれいに保つために、ブラッシングやシャンプーなどの全身にふれるケアが大切です。
もし体に触られることに嫌がる場合は、なぜ嫌がっているのかを考えてみてください。いつも嫌がる場合には「飼い主さんとの信頼関係ができていない」ことが、ある日突然嫌がりだしたら「何か体にさわられると痛い箇所がある」ことがよくある原因の例です。
シーズーのしつけ、クレートトレーニングは?
トリミングサロンや動物病院へ行く際にはクレートに入れる必要があります。また災害時にもクレートに慣れていると愛犬のストレスがかなり軽減されます。
犬は縄張りを持つ動物です。「自分だけの領域」「自分や家族が居る領域」「散歩などで行き来する領域」「未知の領域」など、幾つかのエリアを認識しています。
してはいけないのが「出かけるときだけクレートを出す」です。あの檻に入るとどこかに連れて行かれてしまうと学習して嫌がってしまいます。また無理やり抱っこして入れたり閉じ込めたりすることもおすすめしません。
日ごろからケージを行動範囲の中に置いておき、ケージの中が「自分だけの領域」「安心して要られる場所」と覚えてもらってください。
シーズーのしつけ、チャイム音に慣れるには?
ドアやチャイムの音に吠える子は、シーズに限らず多いです。「自分の縄張りに敵が侵入してくる」と思い、追い払おうとしているのです。
あまりにうるさい声で鳴いてしまい、近所迷惑につながりかねないと判断したら対策が必要です。
クレートやケージを使った「ハウス」を覚えてもらうことがおすすめです。「チャイムがなったらハウスに戻って落ち着こう」という行動が吠えたいという欲求に勝てば、吠えなくなってくれます。
まとめ
この記事ではシーズーのしつけについて大切な観点、コツを解説しました。
大声で怒鳴る、音を出してびっくりさせる、愛犬が嫌いなニオイのスプレーをかけるなど、従来当たり前とされているしつけ法は完全に間違ったやり方です。
愛犬の気持ちに立って問題を対処しなくては根本解決につながりませんので、ぜひ長い目で愛犬のシーズーと向き合ってあげてください。