ビロードのように美しい被毛と甘えん坊でおとなしい性格が人気のブリティッシュショートヘア。血液型はB型が多いのですがこれは珍しいことです。
この記事ではブリティッシュショートヘアの血液型や輸血の際の注意点についてまとめました。
目次
猫の血液型とは?
A型
B型
AB型
あまり知られていませんが猫にも人間と同じように血液型があります。人間には「A型」「B型」「O型」「AB型」の4種類がありますが、猫の場合は「A型」「B型」「AB型」の3種類です。
猫の血液型は専門の検査機関で調べることができます。「簡易判定キット」を準備している病院であれば、何型なのかのみ調べることが可能ですよ。
ブリティッシュショートヘアの血液型は?珍しい?
B型が多い
ブリティッシュショートヘアの血液型は約4割がB型を占めます。国や地域によって多少の差はあるものの、猫の血液型でもっとも多いのは「A型」です。日本にいる在来種や雑種の猫はほとんどはA型ですよ。
「アビシニアン」や「ペルシャ猫」「ソマリ」などの猫種もB型が多いとされていますが、各猫種2割ほどしか確認されていません。B型が約半分の割合を占めるブリティッシュショートヘアは珍しい猫種といえますね。
「アメリカンショートヘア」「ロシアンブルー」「シャム猫」「メインクーン」などの有名猫種はA型が大半を占めています。
ブリティッシュショートヘアの血液型、輸血には注意?
B型のブリティッシュショートヘアを飼育する上で注意することは「輸血」です。人間と同じように、輸血は血液型が一致しないと行えず命に関わります。
A型の血液は「A抗原」、B型の血液は「B抗原」をそれぞれ赤血球の中に持ちます。逆に、A型は血漿(血液の大部分を占める成分)に「B抗体」を、B型は「A抗体」を持っています。
この「抗体」は、赤血球がもつ「抗原」と異なる抗原を異物とみなして攻撃する特性があるのです。これを拒絶反応といいます。
B型のブリティッシュショートヘアにA型の猫の血液を輸血すると体内で拒絶反応が起こってしまうのです。
輸血するための事前準備
ブリティッシュショートヘアの飼い主さんは、愛猫の血液型を調べておくことが大切です。犬猫は人間のように大規模な血液バンクは整備されていませんし、他の猫から貰おうにもB型の猫は少ないのでドナーも少なく簡単に見つからない場合が多いですよ。
自分の血液を使う「自己血輸血」という方法もありますが、準備や大がかりな器具を必要とするので人員豊富で設備が整った病院でなければ難しいのが現状です。
輸血が必要になるのはどんな時?病気?
腎不全
猫免疫不全ウイルス感染症
猫白血病
ブリティッシュショートヘアに輸血が必要となる病気として「腎不全」「猫免疫不全ウイルス感染症」「猫白血病ウイルス感染症」などがあります。これらの感染症は重篤な貧血を引き起こしやすいですがワクチンで対策できるので、きちんと受けさせることが大切です。
その他、ネギ類を誤飲した場合や交通事故に合った場合なども輸血が必要になることが多いです。猫に与えてはいけないといわれている食品は食べられない場所に置く、外飼いの猫や外出の際には交通事故に十分注意するようにしてくださいね。
愛猫の血液型、知っていますか?
B型が多いブリティッシュショートヘアは輸血に特に注意が必要です。もし大きなケガや病気にかかって輸血が必要になっても、事前に血液型を調べておくと安心ですよね。
あらかじめ血液検査をしておくなど万全を期した状態で、ブリティッシュショートヘアとの生活を楽しんでくださいね。