トイガー(Toyger)は、トラに似せたブレード状の縞パターンが特徴的な猫ちゃんです。
日本ではまだ認知が高くない猫種ですが、おもちゃのようにかわいらしい見た目に、勇ましい虎の模様がありギャップがあるビジュアルが魅力的。
この記事では、そんなトイガーの性格や特徴、寿命や病気、飼い方や販売価格などをまとめました。
目次
トイガーの歴史や特徴は?
歴史
トイガー(Toyger)は1980年代以降に誕生した、かなり新しい猫種です。
もともとベンガルのブリーダーだったアメリカのブリーダーが、たまたま虎にそっくりな模様を持つベンガルの子猫が生まれたことを機に、小型の虎のような猫を創りたいと考えて誕生しました。
トイガーが新描種としてTICAに登録されたのは1990年代前半のことです。トイガーの名前の由来は「Toy」と「Tiger」。可愛らしいその名前には、おもちゃの虎という意味が込められています。
特徴
体型 | セミフォーリンタイプ |
---|---|
体重 | 5~10kg |
被毛タイプ | 短毛種 |
被毛カラー | ブラウンタビー(マッカレル) |
トイガーのボディはベンガルと同じセミフォーリンタイプで、野性的で骨太な体つきをしています。
被毛カラーはブラウンタビー(マッカレル)のみで、濃いオレンジ色がベースで、虎によく似た太い縦縞が入っているのが最大の特徴です。ベースのオレンジ以外にも、ゴールド・ブラウン・タン・マホガニーレッドなどがあります。
体だけでなく、頭部にも虎そっくりの模様とハイライトが入っているのも特徴で、これらの特徴がない個体はトイガーを名乗ることができません。
トイガーの性格は?
穏やかで好奇心旺盛
人懐っこいが依存性は低い
賢くしつけやすい
穏やかで好奇心旺盛
外見が虎にとても良く似ているトイガーですが、性格は穏やかです。好奇心旺盛で活発に動き回ることもあります。
一人でも遊べるようにおもちゃやキャットタワーを用意してあげると、ストレスも少なく、健康の維持にもつながります。
人懐っこいが警戒心もある
人間によくなつきますし、子どもとも安心して遊ばせることができます。依存性が高いわけでもないので、甘えてきたりベタベタしてくる様子は少ないようです。
初めて出会う人間には警戒する一面もあり、一定の距離を保って接することもあります。
賢くしつけやすい
トイガーは知能もかなり高いので、ほかの猫と比べてしつけやすい猫種です。
とはいえ、ベンガルの血を引いた野性的な一面もあり、初めて猫を飼育する方にはしつけが難しいかもしれません。
トイガーの寿命は?気を付けたい病気は
寿命
10~15歳
トイガーの平均寿命は10~15歳です。一般的には猫の寿命は15年なので、平均的と言えますね。
長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。
高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。
病気
猫伝染性腹膜炎(FIP)
肥大型心筋症
トイガーが気を付けたい病気は「猫伝染性腹膜炎(FIP)」「肥大型心筋症」などです。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
腸コロナウイルスが猫の体内で突然変異し、感染するとほとんどは死亡してしまうという恐ろしい病気です。
普段からストレスを溜めさせない環境や、免疫バランスを整えて、健康的な身体づくりが重要になります。
肥大型心筋症
猫の肥大型心筋症は、心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう心臓病のことをいいます。
呼吸困難や後脚麻痺を起こしてしまうと長生きできないので、早期発見・治療が重要です。毎年検診を受けて超音波検査やレントゲン検査を受けるのをおすすめします。
トイガーの飼育方法は?
飼育のポイント
運動できる環境
定期的な被毛のお手入れ
食事・キャットフード
運動できる環境
穏やかな性格のトイガーですが、活発に動き回り遊ぶことが多いので、十分に動けるスペースを確保するようにしてください。
完全室内の環境では、上下運動ができるキャットタワーなどの設置もおすすめです。身体が大きくなると力も強くなってきますので、しっかり固定できるものを選びましょう。
定期的な被毛のお手入れ
トイガーは短毛種であり、お手入れは難しくありません。ブラッシングは週に1~2回を目安に行いましょう。スキンシップや皮膚の状態確認も兼ねて、せひ取り入れてみて下さい。
シャンプーはそこまで必要ありませんが、汚れがひどい場合は利用してみて下さいね。
食事・キャットフード
トイガーの成長期には、体づくり・多くのエネルギー摂取のため、高タンパク質なフードを与えて下さい。不足すると免疫力が低下し、感染症や病気になりやすい体になってしまいます。
成猫期以降は食事量をコントロールし、肥満にならないよう気を付けましょう。
トイガーの価格は?購入の際の注意点は?
販売価格
60万円
現在、トイガーを繁殖、販売するブリーダーは増えつつあります。販売価格はおよそ60万円からと高額ですが、今後繁殖数が増えれば価格も下がってくる可能性があります。
輸入して独自の繁殖を開始しているペットショップもあるので、数年後にはもっと安価で購入できるようになるかもしれません。
入手はブリーダーを利用
トイガーは最近出てきた品種で、日本での飼育頭数はごく少数です。ブリーダーの数も少ないため、国内での入手は難易度が高い描種です。流通数が少ないため、ペットショップで販売される機会はほとんどありません。
正しい血統のトイガーを入手したい場合、トイガーを作出したブリーダーであるジュディ・サジェンから正式に認可されたブリーダーを探すようにしてくださいね。
偽物に気を付けて
トイガーはまだまだ情報が少ない品種です。なかには偽物を売りつけようとする業者もいるので、注意が必要です。
トイガーにおすすめのキャットフードは?
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
Toygerや他の猫種におすすめのキャットフードは、栄養バランスが取れており、高品質の成分で作られているものです。以下の点に注意しながら、良質なキャットフードを選ぶことが重要です。
フードを選ぶときのポイントは?
動物性タンパク質の含有量
猫は肉食動物であり、高品質のタンパク質が必要です。キャットフードの成分表を確認し、動物性タンパク質(鶏肉、魚、牛肉など)が主原料となっているかどうかを確認しましょう。
バランスの取れた栄養
猫はタウリン、アミノ酸、必須脂肪酸(オメガ-3、オメガ-6)、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を必要とします。
キャットフードはこれらの栄養素がバランスよく含まれていることが重要です。
無添加や自然な成分
人工的な着色料や香料、保存料、遺伝子組み換え成分などが含まれていない、自然な成分で作られたキャットフードを選ぶことが望ましいです。
キャットショーに出かけて、トイガーの魅力に触れてみよう!
いかがでしたでしょうか?
かわいらしい「おもちゃ」と勇ましい「虎」の名を取って命名されたトイガーは、魅力たっぷりな新描種です。
近年ではトイガーが出展されるキャットショーも増えているので、気になる方はぜひ一度ショーに出かけて、その魅力に直接触れてみてくださいね。
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