ラグドールによく似た猫、ラガマフィン。
ふわふわの被毛に包まれた大きな体を持ち、魅力的な長毛が特徴的です。今回はラガマフィンの歴史や性格、特徴や販売価格についてご紹介します。
ラガマフィンの歴史は?
ラガマフィンはラグドールとそっくりな外見を持つ大型の猫です。
ロング&サブスタンシャルに分類される大きな体、ふわふわした手触りの良い被毛など、ラガマフィンとラグドールは本当によく似ています。それもそのはず、ラガマフィンはラグドールを改良して生み出された猫種なのです。
ラガマフィンはもともとラグドール繁殖家同士の対立がきっかけとなって誕生しました。ラグドールを世に生み出した繁殖家がラグドールの権利を独占しようとしたため、反発した繁殖家グループが新たにラガマフィンを作りだしたのです。
ラガマフィンが正式な猫種としてCFAに認定されたのは2003年になってからです。現在はTICAにも公認されており、ラグドールとは違う描種として確立されています。
ラガマフィンの特徴は?
ラガマフィンはラグドールとよく似ており、大柄な体が特徴的です。体重は、大きい個体になると体重9kg程度まで成長します。
ラガマフィンとラグドールとの外見上の違いとして挙げられるのは、被毛のカラーです。
ラグドールはバイカラーやバンバイカラー(カラーポイントを覆う白の表面積が体全体の80%以上を占める)などカラーが限定されていますが、ラガマフィンのカラーに規定はありません。
個体によって被毛のカラーやパターンはまるで違いますし、眼の色も様々です。被毛についての知識さえ持っていれば、ラガマフィンとラグドールを簡単に見分けることができますね。
ラガマフィンの性格は?
ラガマフィンは外見だけでなく性格もラグドールとよく似ています。賢く穏やかで従順、持ち上げるとおとなしくなる点もそっくりです。
ラガマフィンは運動があまり得意でないこともあり、室内飼いに適しています。好奇心旺盛で、放っておいても一人遊びをしてくれます。お子さんやほかのペットとの同居にも向いている猫種です。
以下にラガマフィンの性格の特徴を細かく分けてみました。
愛情深い
ラガマフィンは飼い主や家族との絆を大切にします。彼らは人懐っこく、愛情を求める傾向があります。常に近くにいたがることが多く、家族との触れ合いや遊びを楽しむことがあります。
鳴き声や鳴き方を使って自分の気持ちや要求を伝えることがあり、声で飼い主さんとのコミュニケーションを取る傾向があります。
社交的
ラガマフィンはほかのペットや小さいお子さんとも上手く関わることができます。
彼らは友好的で社交的な性格を持ち、新しい人やペットにも積極的に接することができます。多くの場合、家族やゲストとのコミュニケーションを楽しみます。
遊び好き
ラガマフィンは知的で遊ぶのが大好きです。転がすことでおやつが出てくるような知育玩具などを取り入れて、頭を使った遊びを取り入れるのがおすすめです。
忍耐強さ
一般的に忍耐強く、穏やかな性格を持っています。ストレスに対して比較的よく適応し、環境の変化や他の動物との共同生活にも柔軟に対応することができます。
適応力
新しい環境や新しい家族に対してもオープンで友好的な態度を示すことが多く、適応力があります。
ラガマフィンを迎えいれるには?費用は?
ラガマフィンの子猫の価格は、購入先や個体によって大きく異なります。ラガマフィンは正式に描種として確立されてから日が浅い新しい猫種なので、値段はほかの描種に比べて安定しません。
10万円程度で販売している場合もあれば、20万円を超える場合もあります。迎え入れを検討している場合は、20万円かかることを考えておけば問題ないでしょう。
ブリーダー?ペットショップ?
ねこちゃんと暮らすのが初めての方の場合、専門知識を持ったブリーダーから購入するのが安心かもしれません。
ねこちゃんと暮らすための知識やラガマフィン特有の性格や悩みを相談できるのは、ブリーダーさんの強みです。
国内でラガマフィンを繁殖しているブリーダーは決して多くはありませんが、猫舎見学から始めてみてください。
ラガマフィンの飼育、注意点は?
毛玉対策必須
ラガマフィンは毛玉ができやすい毛質をしているため、お手入れが欠かせません。
ブラッシングやシャンプー、毛を飲み込んで胃の中で毛玉にならないよう毛玉対策のごはんを選ぶのもおすすめです。
広めの生活環境があるのが理想
ラガマフィンは大型のねこちゃんで、体重が5~9kgになります。体重には個体差がありますが、それだけ大きくなるラガマフィンのために生活環境は余裕のある広さがあるのが理想的です。
ワンルームなど限られた空間でも暮らすことはできますが、その分上下運動ができるようにキャットタワーやキャットウォークが必須でしょう。
肥満にならないよう食事管理
大きな体を維持するために食事量が多いですが運動量は控えめなため、太りやすいねこちゃんです。
食事の量は年齢・体重を考慮して、適切な量を与えてください。1回の量を減らして食事回数を増やしたりと、食べすぎないような工夫が必要です。