猫の病気、症状まとめ。寄生虫やウイルスが原因?

猫 病気
愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。2024年にはペット栄養管理士の資格も取得。

かわいい猫が今日は調子が悪いなと思うと、心配になりますよね。猫は、体調が悪いことを隠そうとする生き物ですので、普段の様子をよく観察してあげてくださいね。

この記事では、猫の病気についてまとめました。

猫の調子が悪い?病気の可能性は?

猫 病気

ふらふらしている、呼吸が荒いなど、いつもと違う様子を見せる時は、何らかの病気にかかっている可能性があります。特に猫が口呼吸をしていたら大変危険な状態です。また、食事量が減少した場合や絶食してしまった場合は注意が必要です。嘔吐や下痢が見られるときも、続くようであれば病気を疑った方が良いでしょう。

また、目やにが多くなったり、いつも涙目になったりしているときは、目の病気かもしれません。同様に、耳や鼻を気にしているときも何かしら問題がある可能性が高いといえます。

 

猫の病気の原因は、主にウイルスと寄生虫。対策方法は?

猫 病気

猫の病気は主に、ウイルスと寄生虫から引き起こされます。ウイルスによる病気は、伝染性がありますので、多頭飼いをしている場合や屋外に出ることが多い場合は特に気をつけてくださいね。

また、子猫に多く見られる腸内寄生虫による下痢症は、人間に感染する恐れもあります。ウイルスに対しては予防接種を、寄生虫に対してはこまめに駆虫を行うことで重症になることを防げます。症状が顕在化する前から動物病院で対策をすると良いでしょう。

 

猫がウイルスの病気にかかったときの症状は?

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猫は体毛を舐めて飲み込むことから、不定期に毛玉を吐きますが、何度も吐いて、最後には胃液を吐くような症状がみられる場合は病気の可能性があります。

目の病気では、しきりに前肢で目を擦っていたり、目やにが出たりするのは病気の症状である可能性が高く、病気が進行すると、角膜が濁ってきます。鼻の病気では、くしゃみ・鼻水が増え、鼻血を出すこともあります。口の病気では、口臭が強くなったり、よだれが大量に出たり、歯茎が白または赤くなったりします。

 

猫が寄生虫の病気にかかったときの症状は?

猫 病気

猫に害を与える寄生虫は、回虫、ギョウ虫、鉤虫、糞線虫、瓜実条虫、コクシジウムがよく知られています。下痢になる、腸で吸血されて貧血を起こす、などが症状として見られます。

疑わしい症状が見られたら、速やかに動物病院で糞便検査を行いましょう。特に回虫は人間にも感染する恐れがありますので、早期に治療する必要があります。

 

猫の病気、治療法は?

猫 病気

ウイルスや寄生虫による症状が見られたら、まずは動物病院を受診しましょう。ウイルスの治療には抗生物質の点眼・点鼻による投与、全身投与が行われます。寄生虫には、駆除薬が使われます。また、肥満の傾向がある場合、食餌療法も併せて行うこともあります。

 

猫の病気は早期発見、早期治療が大切

猫

いずれの病気も、対策と早期発見・早期治療が大切です。猫はあまり病気の症状を悟られないようにするペットですから、注意深く見守ってあげないと、病気の発見が遅れてしまいます。

特に子猫の場合、病気が命取りになる場合もありますから、成猫以上に気をつけてあげましょう。いつもと少し様子が違うなと感じたときは、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

明らかに異常が見られるときには、既に病状が進んでいる場合もあります。

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