「黒猫」は全身真っ黒な毛で覆われた猫です。
暗やみを連想させることから、「不吉の象徴」といわれることもあるミステリアスな存在であり、「魔女の使い」や「福猫」など、様々な例えのある黒猫ですが、基本的にどのような性格の持ち主なのでしょう。
この記事では、黒猫の性格についてまとめました。
目次
黒猫が不吉の象徴だといわれる理由は?
黒猫が不吉の象徴であるという考えは迷信や俗説に基づくものであり、科学的な根拠はありません。実際には、猫の毛色や体の色と運命や幸運との関連性は存在しません。
黒猫に関する迷信は、特に西洋の文化において広まりました。中世ヨーロッパの時代には、黒猫が魔女や悪霊と関連付けられ、不吉な存在とされることがありました。しかし、これは単なる迷信であり、現代の科学的な観点からは根拠のない信念です。
実際には、黒猫はただの猫であり、他の猫と同じように個性や性格を持っています。猫の毛色は遺伝的な要素によって決まるだけであり、その色に特別な意味や運命を持つわけではありません。
猫は愛らしく魅力的な動物であり、毛色によってその価値や性格を判断するべきではないといえます。
黒猫の性格は?
人懐っこい
甘えん坊
動くものに興味を抱く
警戒心が強い
こだわりが強い
頭がよく賢い
愛情深い
人懐っこい
黒猫は人への警戒心が薄いため、猫の中でも人懐っこい性格をしています。そのため、猫初心者や一人暮らしの方にも飼いやすいタイプです。
甘えん坊
自ら人に甘えるてくることの少ない猫ですが、黒猫の場合は甘えん坊な性格になります。大人になっても子猫のように甘えてくる黒猫が多いようです。
動くものに興味を抱く
黒猫は動くものに興味を持つ個体が多いことも特徴です。そのため、猫じゃらしなどのおもちゃを使って遊んであげると喜びます。
警戒心が強い
黒猫は飼い主さんに対し甘えん坊な反面、ほかの人や動物に対しては神経質な一面があります。また、大きな音などにも敏感に反応するため、ストレスには要注意です。
こだわりが強い
黒猫は食事の好き嫌いやトイレ、おもちゃなどに対してこだわりが強い傾向にあります。飼い主さんは、黒猫の好みを良く観察し、理解しておく必要があります。
頭がよく賢い
黒猫は頭がよく賢い性格でもあります。慎重に物事をよく観察し、考えて行動をとることができます。そのため、「場の空気を読める猫」ともいわれるほどです。
愛情深い
優しく愛情深い性格は、特に長毛種の黒猫に見られます。猫には珍しく、人間の赤ちゃんに対しても優しく接することができるといわれています。
黒猫のオスとメスでは性格は同じ?異なる?
同じ黒猫でも、オスとメスでは少し性格に違いがあるようです。
オスは人懐っこくて甘えん坊
オスはメスよりも人懐っこく、飼い主以外の人にも懐きやすい性格です。また甘えん坊な子が多いとも言われています。
メスは落ち着いていて警戒心が強い
一方メスはオスよりも落ち着いていて、警戒心が強めです。メスはオスよりも飼い主さん一筋という性格をしています。飼い主さん以外には警戒心を持ち、なかなか懐いてくれないということがあるようです。
黒猫でも猫種によって性格は異なるの?
猫の性格は猫種によって「プライドが高い」「好奇心旺盛」「大人しい」など、性格は様々です。
その中でも黒色の猫は、比較的人懐っこく甘えん坊な子が多い傾向にあります。黒の毛色になる遺伝子には、一定の性格になる傾向があると考えられているからです。
黒猫の代表的な猫種の性格をそれぞれ見てみましょう。
ボンベイ
アメリカンショートヘアとバーミーズを交配させて作り出された猫種です。性格としては「人懐っこく甘えん坊」「穏やかで友好的」「賢くしつけやすい」といった特徴があります。好奇心旺盛でイタズラをしかけることもありますよ。
ジャパニーズボブテイル
日本原産のイエネコです。日本らしい三毛猫を始め、黒を含む豊富な毛色が認められています。性格としては「穏やかで優しい」「社交性が高い」「好奇心旺盛」といった特徴があります。人懐っこく優しい性格でもあるので、子供の面倒を見ることもありますよ。
黒猫の性格を決める要因は他にもあるの?
黒猫は基本的に甘えん坊な性格ですが、育った環境によっては性格が異なります。
例えば同じ親から産まれた黒猫であっても、野良猫として生活している個体と飼い猫として生活している個体とでは、性格に大きな違いが生じます。最終的に性格が決まる要因は、育った環境にも大きく左右されるといえます。
黒猫を飼育したい!どうすればいい?
迎え入れ方法
黒猫を迎え入れる方法としては「里親サイト」「動物保護団体」などがあります。野良猫を保護する方法か、譲り受けることが多いでしょう。
「ブリーダー」「ペットショップ」などももしかしたらいるかもしれません。幅広く情報収集してみましょう。
飼育で気を付けることは?
運動できる環境
健康のためにも運動できる環境を作ってあげて下さい。しっかり固定できるキャットタワーの設置などがオススメです。
黒猫は運動能力が高く、また飼い主さんと遊ぶことを好みます。飼い主さんが積極的におもちゃなどを使って遊んであげても運動になりますよ。
定期的なお手入れ
短毛種が多い黒猫のお手入れは難しくありません。被毛ケアは週1回を目安にブラッシングしてあげてください。お手入れは猫とのスキンシップにもなります。同時に健康状態も確認してくださいね。
食事・キャットフード
成長期には、健康な体づくりのためにも高タンパク質なフードを与えるようにしましょう。不足すると免疫力が低下し、病気や感染症にかかりやすくなりますよ。成猫以降は、肥満に気を付けて食事量をコントロールしてくださいね。
黒猫におすすめなキャットフードは?
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。
これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
食事量
キャットフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛猫が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
黒猫は猫初心者にも飼いやすい
いかがでしたでしょうか?
黒猫は不気味な都市伝説とはうって変わって、甘えん坊で懐きやすい性格です。
また、成猫になるにつれ自立心が強くなる猫ですが、黒猫の場合は大人になると、より甘えん坊になる個体も多いようです。
これから猫を飼ってみたい方や新しい猫のお迎えを検討している方は、是非魅力あふれる黒猫を選んでみてはいかがでしょうか。