人の犬アレルギー対策!治療できる?

咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、皮膚炎といったアレルギー症状でお悩みの飼い主さんが年々増えています。実は、愛犬が原因となって引き起こされているかもしれません。

犬アレルギーは、年齢に関係なく誰でも発症するリスクがあり、長年犬と一緒に暮らしている愛犬家であっても、突然症状が現れることがあるため注意が必要ですよ。

この記事では、犬アレルギーにかかったらどうすればいいのか、その対策と治療についてまとめました。

犬アレルギーにかかったら?対策法まとめ

アレルギー

【優先度☆☆☆☆☆】部屋を清潔にする

犬アレルギーは、犬の被毛、古い細胞が角化したフケ、唾液や尿、便が原因です。これらを鼻や口から吸い込んだ時、人の身体の免疫機能が異物として認識するため、排除しようと様々なアレルギー反応を引き起こします。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を排除するためにも、すぐにできる対策として部屋の掃除を行いましょう。換気をよく行って部屋の掃除をし、常に清潔な状態を保つことが大事ですよ。

犬のフケはとても小さくて軽いため、乾燥して剥がれ落ちたフケが空気中に舞っていたり、床やカーテンに付着しています。掃除機で吸い込めるのは一部にとどまるため、水拭きや除菌力のある商品での拭き掃除を行うことがおすすめですよ。

カーテンの繊維にも付着しているので洗濯をしてくださいね。ノミやダニがいる環境はフケを発症しやすくなるので、被毛やフケが付着しやすいカーペットやクッションには、除菌スプレーを用いてノミやダニの繁殖から守ることも良い方法です。こまめな換気だけでなく、空気清浄機を設置したり、エアコンのフィルターの掃除も行うとより良いです。

【優先度☆☆☆☆】愛犬を清潔にする

愛犬の被毛の状態をよくし、フケをなくす為にも定期的なシャンプーを行い、清潔な状態を保つようにしましょう。愛犬の被毛をブラッシングすることで、抜け毛を減らしたり、被毛に付着した汚れを落とすので、日頃からブラッシングしてあげてくださいね。ブラッシングの時にマスクをするのも良い方法です。犬用の除菌スプレーは、被毛を清潔に保てるのでおすすめですよ。

【優先度☆☆☆】薬を飲む

病院で診察を受けて、犬アレルギーと診断されたら、アレルギー薬を処方してもらいます。アレルギーの症状が出ている間は、薬を服用して症状を抑える必要があります。

ただし、犬アレルギーは完治しないため、原因であるアレルゲンとの接触を避けない限り、薬の使用を中止したときに症状が治っていることはありません。

【優先度☆☆☆】部屋を別にする

犬アレルギーを発症したら、アレルギーの原因物質(アレルゲン)から遠ざかる生活に変えることが大事です。犬から離れることで、アレルゲンが体内に入らなくなれば症状は徐々に治まりますが、再び犬に近付けば症状が出てしまいます。

有効な対策として、部屋の間取りが可能であれば、愛犬との居住スペースを別々にすると良いですよ。人間の1日の約3分の1は睡眠時間であり、長時間アレルゲンが近くにある環境を避けるためにも、寝室を分けることがベストですよ。

犬アレルギーの治療、完治はできる?

アレルギー

一般的に、薬を服用してアレルギー反応を抑える治療となります。薬はその時のアレルギー症状を抑えるものであす。そのため、症状が出ている間は薬を服用し続ける必要がありますよ。

犬アレルギーを完治する治療は、今のところ確立されていません。人間の身体には免疫反応があり、異物が侵入したときに抗体を作り生体防御を行います。しかし、病原体でないものが侵入したときにも免疫反応が起こり、特別な抗体を作ってしまうことがあります。

犬アレルギーは、この特別な抗体が体の許容量を越えたために引き起こされます。アレルギーに反応しないよう、体質自体を変えることが必要といわれています。

アレルギーの発症を抑える薬の価格は、飲む薬の数や量によって異なりますが、月に約1,000円~3,000円程度です。ショック症状が出た場合は、緊急処置が必要となり、病院での注射や投薬などの処置費用がかかります。

また、症状の進行を一時的に緩和してショックを起こさない注射薬の用意が必要になるケースもあります。原因になるアレルゲンを取り除き、症状が出なくなれば薬を飲む必要はありませんので、費用も安く済みますよ。

自己判断は禁物

人と犬

犬アレルギーは完治しないため、原因物質への対策を取らないとアレルギー症状に苦しみ続けることになります。アレルギーの症状が現れたら、自己判断をせずに病院で検査を受けてください。検査結果から犬アレルギーと分かった場合は、愛犬と一緒に暮らせるように、家族全員で対策を考えてあげるよう心がけてくださいね。

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