猫は、犬に比べて気まぐれで愛情表現のわかりにくい動物だと思われがちです。
しかし、猫をよく観察すればハッキリした愛情表現をすることがわかりますし、猫がどんな行動を好むのかも理解できるようになります。
飼い猫との関係に悩んでいる方のために、猫の愛情表現やなつかないときの原因と対策をご紹介します。
猫の愛情表現を理解しよう!お腹を見せるのは信頼の証拠?
猫は、犬のように興奮して飼い主に走り寄って来ません。
しかし、慣れた飼い主には猫なりの愛情表現を示してくれるものです。猫が飼い主になついているサインとしての愛情表現は以下ような行動です。
足に顔を擦りつけてくる
猫が人間の足に顔を擦りつけてきたら、愛情表現のひとつと考えて間違いありません。
この行動はマーキングの一種であり、猫はマーキングをすることによって、飼い主をほかの猫に渡すまいとしているのです。
寝転がってお腹を見せる
犬は飼い主にお腹を見せることで服従の意志を示しますが、猫も似たような行動で愛情表現をします。
猫も弱点であるお腹を見せることで相手への信頼を示します。
お腹を押してくる
ソファなどに座っている飼い主に対して、猫が近寄ってきてお腹を何度も押す行動をとることがあります。
これは、子猫が母猫から母乳をもらうときに行っていた行動の名残であり、猫にとっては最大級の愛情表現になります。愛猫がこのような行動を示したら、相当飼い主になついている証拠ですよ。
猫がなつかない原因は?
猫が上記のような行動をとらず、それどころか近づくと怒り出すという場合は飼い主にあまりなついていない可能性が高いです。以下のような行動をとっていないかをチェックしてみましょう。
猫の目をじっと見つめる
かわいい猫を見ると、つい顔をのぞき込み、目をじっと凝視したくなるかもしれません。しかし、目をじっと見る行為は猫を挑発することになるので避けてくださいね。
体を叩くように触る
猫はデリケートな動物なので、体を叩くように触られると嫌がります。
軽く叩いているつもりでも、猫は大きな衝撃と不快を感じていることがあるので、体に触れる際は優しくするようにしてください。
低い声でしゃべる
猫にとって、人間の低い声は心地の良い音ではありません。特に、男性の低い声を不快に感じる猫は多いので注意しましょう。
猫がなつかないときの対策は?
猫が嫌う行動を避ければ、なつかない猫もなついてくれるものです。ただ、上記の行動をとっていないにも関わらずなつかない場合は、以下の対策をとってみてくださいね。
香水をつけない
香水をつけている場合は、一度やめてみてください。
猫はオイルなどの香料として含まれている「中鎖トリグリセリド」の匂いが嫌いですが、香水の中にその成分が含まれている、もしくは似た匂いがあるかもしれません。人間にとっては心地よい香りでも、猫にとっては不快な場合もあります。
かまいすぎない
猫は犬ほど人間にかまわれるのを好まない動物なので、かまいすぎは禁物です。
過剰にかまったり遊ぼうとしたりせず、ある程度距離をとって接していれば、自然と猫のほうから近づいてきます。鬱陶しいと思われないよう、猫と接する頻度を見直してみてください。
猫の愛情表現を理解することが第一歩
動物に慣れてもらうには、まずその動物の行動パターンを理解することが肝要です。
猫も同様で、行動パターンを理解することが慣れてもらうための第一歩となります。猫の気持ちや愛情表現を理解できるようになれば、愛猫との距離を縮めて仲良く暮らせるようになりますよ。