初めて猫を飼う!と思っても、想像以上にたくさんの猫が世の中にはいます。最も多い失敗は、衝動的に飼い始めてしまい、自分のライフスタイルが崩れてしまって、結局手放さなければならなくなることです。今回は初めて猫を飼う人が失敗しないように、3つのポイントをご紹介します。
目次
- 1 猫の飼い方、3つのポイントは?
- 2 1−1.どんな猫を迎えるか:猫の種類は?短毛種か長毛種か?
- 3 1−2.どんな猫を迎えるか:性別で性格は変わる?オスかメスか?
- 4 1−3.どんな猫を迎えるか:飼い始めの猫の成長度合いは?子猫にする?成猫にする?
- 5 2−1.入手方法を決める:ペットショップで購入する場合
- 6 2−2.入手方法を決める:ブリーダーや知人から譲ってもらう場合
- 7 2−3.入手方法を決める:保護猫を引き取る場合
- 8 3−1.健康な子猫を見極める:目、耳、口の見るべきポイント、注意点
- 9 3−2.健康な子猫を見極める:肛門周辺の見るべきポイント、注意点
- 10 3−3.健康な子猫を見極める:毛並みの見るべきポイント、注意点
猫の飼い方、3つのポイントは?
1.どんな猫を迎えるか
2.どこで入手するか
3.健康でよい子猫を選ぶ
この3つのポイント順に、ご紹介していきます。
1−1.どんな猫を迎えるか:猫の種類は?短毛種か長毛種か?
猫は「短毛種」と「長毛種」の2種類に分類されます。一般的に短毛種の猫は活発で気が強く、鳴き声が大きい傾向にあります。物覚えがよく、普段のお手入れは比較的手がかかりません。一方、長毛種の猫はおっとりとしてあまり動かず、おとなしくて静かです。しかし、毎日のブラッシングなど手間がかかりますから、忙しい方には向かないかもしれません。
愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
長毛種は、ブラッシングを行わないと毛玉ができることがあります。毛玉は被毛を引っ張るので痛みが伴います。お手入れを少しでも減らしたいという方は短毛種がおすすめですが、短毛種でもブラッシングなどのお手入れは必要なのでコミュニケーションも兼ねて定期的に行いましょう。
1−2.どんな猫を迎えるか:性別で性格は変わる?オスかメスか?
オスは比較的メスより甘えん坊で、人によく懐きます。しかし、去勢手術をしなければ、テリトリーを主張するためにスプレー行為をし始めます。メスはオスに比べて多少気むずかしいところがあり、人とじゃれあうというよりも、好奇心旺盛で一人遊びが好きな傾向があります。
1−3.どんな猫を迎えるか:飼い始めの猫の成長度合いは?子猫にする?成猫にする?
繁殖用や保護猫を迎えるのでなければ、子猫のときから飼った方が、より懐き、人への愛情も深まりやすいので、おすすめです。
愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
保護猫は既に人に懐いている猫もいます。いろいろ見学をしてみて決めるといいでしょう。
2−1.入手方法を決める:ペットショップで購入する場合
店内が清潔か、ケージ内の清掃は行き届いているか、店員の知識は豊富かなど、見極めるポイントは多いです。そして購入前に必ず抱っこしてチェックしましょう。健康状態を見極めるために目元やお尻が汚れていないか、しっかりとした体つきをしているかを確認します。それぞれの注意点は後述しますね。
2−2.入手方法を決める:ブリーダーや知人から譲ってもらう場合
子猫がどのように育ってきたかが一番詳しくわかるのでおすすめの方法です。特に母猫がわかっている場合、子猫の成長後の様子が予測できます。しかし、ブリーダーといえども全てが優れているとは限りません。猫が数多くいるということは、伝染性の病気が発生した場合に蔓延する可能性もあります。子猫をよく観察して、健康状態を確認しましょう。
2−3.入手方法を決める:保護猫を引き取る場合
猫の保護活動をしている団体があります。例えば動物病院などに行けば、保護を求める貼り紙があったり、スタッフさんが情報を持っていたりしますよ。保護猫は子猫の場合もありますが、成猫の場合も多く、既に避妊去勢手術を施された状態で引き渡されることもあります。
3−1.健康な子猫を見極める:目、耳、口の見るべきポイント、注意点
目元に目やにをつけている子猫や角膜が白濁している子猫は眼病にかかっている可能性が高く、しきりに耳を掻き、頭を振る仕草を繰り返す猫は、耳ダニなどが寄生している可能性があります。歯茎が健康的なピンク色なら心配はいりませんが、白っぽくなっている時は貧血を起こしていることもあるため要注意です。
3−2.健康な子猫を見極める:肛門周辺の見るべきポイント、注意点
お尻が汚れているときは、下痢をしている可能性があります。下痢の原因のひとつである寄生虫は駆虫することで回復しますが、人間に伝染する種類もあるので注意してくださいね。
3−3.健康な子猫を見極める:毛並みの見るべきポイント、注意点
毛並みがよく、つやのある子猫を選びましょう。毛並みがぱさついている、脱毛があるなどの子猫はストレスが溜まった環境で育てられているため、初心者の方は避けるのがおすすめです。