フレンチブルドッグとパグは、どちらも鼻ぺちゃで愛嬌たっぷりな小型犬です。
一見すると同じように見えますが、外見的な特徴や歴史に大きな違いがありますよ。
この記事では、フレンチブルドッグとパグの共通点と違いについてまとめました。
フレンチブルドッグとの共通点
飼い主に従順な性格
凹凸の少ない顔
短くてつぶれたマズル
いびき
フレンチブルドッグとパグはどちらもブルドッグ系の顔で、凹凸が少なくマズルが短くてつぶれています。
クリっとした目やいびきをかくことでも共通しており、人間臭さを感じるポイントですね。
性格面はどちらも従順な性格をしており無駄吠えも少ないです。
フレンチブルドッグとの相違点
耳
体型
歯
尾
パグはフレンチブルドッグに比べて顔のシワが少なといわれています。
しかし判断が付きづらくて個体差もあるので、わかりやすい見た目の違いを4つ紹介します。
耳
フレンチブルドッグの耳は「コウモリ耳」とよばれる立ち耳ですが、パグの耳には垂れ耳が折り重なっている「ローズイアー」と耳が前に垂れている「ボタンイアー」の2種類があります。
体型
どちらもがっちりとした骨格をしていますが、フレンチブルドッグの方が筋肉質で体重が8kg以上に成長します。パグは大きな子でも8kg以上成長しません。
また、フレンチブルドッグの方が重心が低いので、歩き方でもわかりやすいですよ。
歯
フレンチブルドッグは肉を引き裂くほどの鋭い歯をしていますが、パグは愛玩犬の期間が長く歯は鋭くありませんよ。
尾
フレンチブルドッグのしっぽは低い位置についていて、生まれつきしっぽがない子や「スクリューテール」とよばれる豚ようなしっぽの子がいます。
一方パグのしっぽは高い位置に付いていてクリンと巻きあげていますよ。
また、パグには後頭部からしっぽにかけて「トレース」とよばれる黒い線があり、見分けるポイントのひとつです。
フレンチブルドッグの歴史
フレンチブルドッグの起源には多くの説があります。
1800年代のイギリスで小型に生まれたブルドッグが労働者に安く売られ、彼らが出稼ぎに行った際にフランスに持ち込まれ、熱心なブリーダーによって地元の小型犬と交配され誕生したとされています。
はじめは下町の労働階級の人々の間で飼われていましたが、その一風変わった外貌により上流階級の人々や芸術家たちからの注目を受け、急速に知られるようになりました。
パグの歴史
パグのような短吻犬の歴史は古く、2000年以上ものあいだ中国の王朝で愛玩犬として珍重され可愛がられて来ました。
1300年代にロシアの軍人を通して中国からヨーロッパに持ち込まれ、1500年代に東インド会社の交易を通してオランダに渡り賞賛を受け、ヨーロッパ中に広まりました。1877年まではフォーン(茶色)のみでした。
ヨーロッパで1900年頃に一度人気が衰えて絶滅寸前まで数が減りましたがアメリカで再び人気が出始め、現在に至ります。
ぶちゃいくだけど、それがいい!
フレンチブルドッグもパグも互いに違う犬種ですので相違点はあります。鼻ぺちゃでブサカワイイ小型犬として今でも人気ですよね。
これから犬を飼おうと考えている方は、パグやフレンチブルドッグのような短頭種も是非検討してみてください。