ドゴアルヘンティーノは最強の獣猟犬といわれており、ジャガーやピューマ退治の犬としてアルゼンチンで誕生しました。
現在でも護衛犬や軍用犬、警察犬として活躍しています。2007年に公開された「ボンボン 幸せを呼ぶ白い犬」という映画で主役をつとめた白くて大きな犬もこの犬種ですよ。
この記事ではドゴアルヘンティーノの性格、特徴、体重、寿命、病気、飼育ポイントについてまとめました。
目次
ドゴアルヘンティーノの性格は?
友好的
忠誠心が強い
甘えたがり
ドゴアルヘンティーノは狩りに特化した犬種かと思われがちですが、しつけ次第では家庭犬にぴったりの性格に育てることができますよ。
性格は一緒にいる飼い主も楽しくなるほど天真爛漫で、人間には友好的です。また猟犬らしく飼い主には忠実で、時に甘えたがりの一面もみせてくれます。
また、同性の他犬種に攻撃的に接する性質があるので幼犬期から多く接する機会を設けるか、多頭飼いは控えたほうがよさそうです。見た目と性格とのギャップが、ドゴアルヘンティーノ最大の魅力です。
ドゴアルヘンティーノの特徴は?体重は?
35~45kg
体長 61~69㎝
目色 ブラウン、ブルー
毛色 白
デューラップ
ドゴアルヘンティーノは体高が61~69cm、体重が35~45kgで大型犬に分類されます。筋骨がしっかりしており、他の犬種よりも嗅覚が優れていています。
眼は小さく、カラーはブラウンかブルーです。耳はもともと垂れ耳ですが、断耳して立ち耳になっている子が多いですよ。他にはデューラップ(のどの下の垂れるほどのたるみ)や太くて長いしっぽが特徴的ですよ。
被毛は白い短毛が密集して生えていますが、所々ピンクの肌が透けてみえます。白い被毛は猟師がイノシシと撃ち間違えないように統一された結果です。
ドゴアルヘンティーノの寿命は?気をつけたい病気は?
9~12年
毛包中症
股関節形成不全
胃拡張・胃捻転
ドゴアルヘンティーノの寿命は9~12年で、大型犬の中では平均的といえます。健康的で病気も少ないですが、「毛包中症」や大型犬に多い「股関節形成不全」「胃拡張・胃捻転」に注意が必要です。
毛包中症
毛包中症はニキビダニ(毛包虫)が寄生して、毛包や皮脂腺に炎症を引き起こす病気です。生後4~9ヶ月の子犬のドゴアルヘンティーノに多いので、口、目、首のまわりなどが赤みを帯びている場合は注意が必要ですよ。
重症化すると全身に化膿が起こり、最悪のケースでは合併症により命を落とします。
ダニ駆除薬の投与で治療できますよ。細菌感染を併発している場合には抗生物質の内服と、薬浴を平行して行います。再発しやすい病気なので、普段から清潔にしてあげることが大切ですね。
ドゴアルヘンティーノの飼育のポイントは?
社会化のしつけ
ストレスを溜めない
猟犬であるドゴアルヘンティーノを家庭犬として飼育する上でのポイントは「社会化」「精神・肉体的な刺激」の3つです。
社会化のしつけ
ドゴアルヘンティーノは防衛本能が強く現れる性格なので、成犬までに落ち着かせてあげる必要があります。散歩などで幼犬期から知らない人や動物と接する機会を多く持たせることがおすすめですよ。
成犬のドゴアルヘンティーノの噛む力は500kgを超えるといわれていますので、見知らぬ人に慣れさせる社会化のしつけは大切ですよね。
ストレスを溜めない
獣猟犬のドゴアルヘンティーノは運動不足や退屈からくるストレスで乱暴になる傾向があります。散歩は1日2回1時間行って運動量を確保してあげてください。
また、広い場所で自由運動やボール遊びをして体を動かしながらストレスを緩和してあげることがおすすめですよ。
飼い主には高いレベルが求められる犬
ドゴアルヘンティーノは飼いやすい犬種とはいえません。しつけは成犬になるまでではなく、生涯行う必要があります。
専門のトレーナーの力を借りる手もありますが、決して安易な気持ちでは飼いきれない犬種といえます。
しつけが大変だからこそ、たまにみせるおっちょこちょいで甘えたがりな一面に心くすぐられますよ。ドゴアルヘンティーノが気になった方は映画「ボンボン 幸せを呼ぶ白い犬」を観てみてくださいね。