日本でコーギーといえばウェルシュコーギーペンブロークのことを指すのが一般的ですが、同じコーギーの仲間にはウェルシュコーギーカーディガンという犬種もいます。ともにイギリスが原産ですが、生まれた場所が異なり、顔立ちや姿が少し異なるのです。
この記事ではウェルシュコーギーカーディガンの顔立ちや姿、体重や体高、病気、歴史についてまとめました。
ウェルシュコーギーカーディガンの顔立ちや姿、体重や体高は?
ウェルシュコーギーカーディガンの顔立ちはジャーマンシェパードに似ているといわれています。ペンブロークに比べて耳と耳の間が離れているのも特徴です。体の大きさの割に足が短すぎるので、頭が大きく見えるのです。
そのアンバランスさも魅力のひとつといえますよね。体高は27〜32cmほどで体重は11〜17kgの中型犬です。胴体には案外身が詰まっているので、抱っこしてみるとずしりとした感覚がありますよ。
ウェルシュコーギーカーディガンが気をつける病気は?
体型から背骨に負担がかかりやすいため、椎間板ヘルニアには注意が必要です。階段の登り降りをさせたり、ソファーやベッドなどの段差から飛び降りるようなことをさせないであげてください。股関節を痛めることもあります。
遺伝病である進行性網膜委縮症にもかかりやすいといわれています。これは網膜がだんだんうすくなり、最後には剥がれて目がみえなくなる病気です。一度進行をすると止めることができず、現在は明確な治療方法も確立されていないのが現状です。尿路結石症や肥満にも注意が必要な犬種です。
ウェルシュコーギーカーディガンの歴史は?
紀元前1200年頃、中央ヨーロッパからケルト族と一緒にウェールズにやってきた犬といわれていいます。その起源はウェルシュコーギーペンブロークより古く、約4000年の歴史を持つと言われています。920年のウェールズの法規に牧畜犬として記録がありますよ。犬種名の由来ともなったウェールズのカーディガンシャーの丘陵地帯で、牧畜犬として飼われていました。カーディガンシャー地方の人々はこの有用な犬種が世間に知られることを望まなかったため、ウェルシュコーギーカーディガンが一般に知られるようになったのはきわめて新しいことなのです。1933年、のちのイギリス国王ジョージ 6 世が宮廷で飼育したことから人気に火がつきました。
出典:JKC「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」、若山正之監修「まるごとわかる犬種大図鑑」
日本では珍しいコーギー
ウェルシュコーギーカーディガンは日本では珍しい犬種です。ウェルシュコーギーペンブロークと比べて、100分の1くらいの頭数しかいないとされています。甘えん坊のペンブロークと比べてカーディガンはしっかり者なので、自立した犬種を飼いたい人もオススメの犬種です。日本ではユニークな存在なので、珍しい犬種を飼いたい人にもあわせてオススメですよ。