シュナウザーの中でも最大の大きさを誇るジャイアントシュナウザーは、日本では珍しい犬種です。この記事では、ジャイアントシュナウザーの特徴や性格、しつけのポイントや価格、購入時の注意点をまとめました。
目次
ジャイアントシュナウザーの特徴や性格は?
ジャイアントシュナウザーは、中世のドイツで番犬や害獣駆除に役立っていたスタンダードシュナウザーを、牧羊犬に適したサイズまで大型化した犬種です。
体高はオスで65〜70cm程度、メスで57〜65cm程度まで大きくなります。警戒心が強く、知的で活動的な性格です。鉄道などの発達により牧羊犬としての利用が減った近代以降は、その警戒心の高さから警備犬や警察犬として活躍するようになりました。
同じスタンダードシュナウザーをルーツに持つミニチュアシュナウザーと比べると、知能が高く、しつけもしやすい犬種です。飼い主さんや家族に対しては友好的で遊び好き、元気いっぱいです。
ただし、警察犬に選ばれるほど警戒心が強いので、初対面の人にはなかなかなつかないこともあります。
ジャイアントシュナウザーのしつけのポイントは?
ジャイアントシュナウザーは学習能力が高く、比較的しつけのしやすい犬種です。ただ、頭が良く責任感が強いために、飼い主をさしおいて群れのトップに立とうとすることもあります。
飼い主さんの気持ちを敏感に察知する力もあるので、しつけやトレーニングの際は感情的に怒るのではなく、落ち着いて指示を出すようにしてあげてくださいね。
ジャイアントシュナウザーの価格は?
ジャイアントシュナウザーは日本では希少な犬種なので、子犬の販売価格は40~50万円と高額です。子犬を購入する際はワクチン代やペット用品代も必要となるので、40万円程度の予算を目安に準備してくださいね。
ジャイアントシュナウザーの子犬の選び方は?
実際にジャイアントシュナウザーの子犬をブリーダーから選ぶとなると、健康で性格のよい子犬を選びたいですよね。子犬を実際に見るときは下記のチェックポイントを確認してみてくださいね。
四肢がしっかりとしている?
ジャイアントシュナウザーは他の大型犬と同じく、股関節形成不全などの関節の病気にかかりやすい傾向にあります。足腰がしっかりとしおり、スクエア型のがっしりした体格の子犬を選ぶのがおすすめですよ。
愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
股関節形成不全では、うさぎ跳びのような歩き方やモンローウォークと呼ばれる腰を左右に振る歩き方をします。このような歩き方をしていたら動物病院を受診しましょう。
皮膚に疾患がない?
ジャイアントシュナウザーの大きな特徴であるヒゲのような口周りの濃い被毛は、餌などで汚れやすいため皮膚病になってしまうこともあります。子犬を選ぶ際は口周りの被毛をかき分けて皮膚の状態をチェックしてみてくださいね。
警戒心が強すぎない?
ジャイアントシュナウザーは、警戒心が強く番犬としても頼れる存在ですが、警戒心が強すぎて飼い主さんに慣れてくれないこともあります。触ったり抱きしめたときに大暴れしたりしないかどうかしっかり確認してくださいね。
上級者にオススメな犬種
大きくて力強く、希少な犬種なので犬の飼育経験が豊富な方にオススメの犬種です。一人暮らしや通常サイズのマンション住まいで飼うのも現実的ではありませんね。飼育条件がある上級者向けの犬種ですが、大型犬好きな方や番犬を探している方には候補にいれるのをオススメできる犬種ですよ。