サーロスウルフドッグは、オオカミの血を25%受け継ぐオランダ原産の大型ウルフドッグです。
レンデルト・サルース氏がオオカミとジャーマンシェパードを交配させたことで誕生しました。
この記事では、サーロスウルフドッグの飼育にかかる生涯費用を初期費用と月々の飼育代から計算してまとめました。
目次
サーロスウルフドッグの飼育にかかる初期費用:迎え入れ費用
サーロスウルフドッグの迎え入れにかかる費用は、およそ50万円前後です。
海外では1000~2000ドルで販売されているようですが、輸入代行業者に依頼をすると手数料などを含めて50万円前後を見積もっておく必要があります。
サーロスウルフドッグの飼育にかかる費用:食事代
1カ月の食事代
約12,000円
サーロスウルフドッグのような大型犬の1か月の平均のドッグフード代は約12,000円ほどかかる見込みとなりました。(Qrasippo調べ)
量販店で購入できる手に取りやすいものや、無添加にこだわったプレミアムフードなど様々なドッグフードを10個選定し、平均価格を算出しました。
そのため、実際に購入してみたら案外安く済んだ、高くついたということがあるかもしれませんので、この値段はあくまでも参考にしてみてください。
ドッグフードには様々な種類があるので、愛犬にぴったりなドッグフードを選びましょう。
サーロスウルフドッグの飼育にかかる初期費用:飼育グッズ費用
約10万円
サーロスウルフドッグを飼育するために必要なものは「飼育部屋」「床材」「食器類」「首輪、リード」「トイレ用品」「ケア用品」などです。
総額で10万円ほどかかりますが必要なものなので揃えてあげてください。
飼育部屋
サーロスウルフドッグは臆病で群れへの意識が強いため、飼い主さんと離れ離れになる単独での室外飼育は不向きです。
また、狭い場所に閉じ込められることもストレスになるため、室内に広いスペースを確保する必要があります。自由に動き回れる専用の部屋を作ってあげられると最適です。
床材
股関節形成不全に注意が必要な犬種なので、フローリングの床で滑ったりしないように対策が必要です。
コルクマットや1万円程度で販売されている滑り止めのワックスを床に塗ってあげることで関節疾患のリスクを下げることができます。
食器類
食器類は、ドッグフード用と水飲み用の2つを用意します。
ドッグフード用の食器は20cmほどの大きさでステンレス製を選ぶといいですよ。耐久性に優れていますし、十分な大きさがあるのでドカ食い・胃捻転の防止にもつながります。
水飲みはボウルでも大丈夫ですが、衛生面を考慮すると給水ボトルタイプがおすすめです。
首輪
サーロスウルフドッグは主人に対して忠実な性格をしていますが力が強いので、しっかりとした素材の首輪かチェーンカラーがおすすめです。
チェーンカラーは成長に合わせて買い替える必要はありますが、首の急所にはめれば大型犬が暴れても動けないようにできるので散歩の時に便利です。4,000円ほどで購入できます。
ブラシ
被毛は汚れにくいですが、ダブルコートのためブラッシングが欠かせません。ブラッシングはコミュニケーションにもなるので毎日やってあげることをおすすめします。
軽くとかす程度ならコーム、抜け毛を取るならスリッカーブラシを使い分けて使用します。すべて購入しても合わせて1万円以内におさまります。
サーロスウルフドッグの飼育に月々かかる費用:その他費用
年間約8万円
トイレシート
トイレトレーとトイレシーツをそれぞれ用意するのが一般的ですが、洗って繰り返し使えるおしっこパッドを用意すると便利ですよ。年間5,000円にはおさまるはずです。
シャンプー・リンス
シャンプー・リンスなどのケア用品も用意しておきます。年間1.5万円ほどになります。
医療費
大型犬の場合、1年間にかかる医療費はおよそ6万円になります。
寿命が10~12年なので、66~72万円前後を見積もっておくといいですよ。
サーロスウルフドッグの飼育に生涯かかる費用を計算
約336万円
犬の飼育にかかる生涯費用は
「初期費用」+「年間費用」✕「平均寿命」
で計算することができます。
初期費用は「迎え入れ費用約50万円」と「飼育グッズ費用10万円」を足して、約60万円ほどかかります。
年間費用は「食事代15万円」と「その他費用8万円」を足して、約23万円ほどと概算できます。
サーロスウルフドッグの平均寿命は約12年なので、生涯費用を計算すると60万+23万×12年=336万円ほどになる計算です。
まとめ
精悍な顔立ちとオオカミのような容姿に憧れてサーロスウルフドッグを飼いたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、サーロスウルフドッグはしつけが難しく、リーダーシップを確立できないと大の大人でも手におえなくなることも少なくないです。
日本での飼育はあまり現実的ではありませんが、飼育する場合はしっかりした管理のもと最後まで面倒をみるという覚悟がなければ犬を不幸にしてしまいますよ。