スコマンチとは折れ耳のマンチカンのことを指します。徐々に人気が高まりつつある新猫種で、「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」のミックス猫です。
誕生して日が浅いスコマンチを飼うにあたって、気になることはやはり血統書の有無ですよね。この記事ではスコマンチが生まれた経緯や血統書の有無について詳しく紹介しています。
目次
スコマンチってどんな猫?マンチカンとのミックス?
スコティッシュとマンチカンのミックス猫
スコマンチはスコティッシュフォールドとマンチカンを親に持つミックス猫です。「折れ耳」というスコティッシュフォールドと同じ特徴をもち、マンチカンのように「胴長短足」な体型をしています。
スコティッシュフォールドもマンチカンも世界中で大人気の猫種ですので、どちらの特徴も引き継いだ可愛らしい見た目のスコマンチは人気が高い猫種ですよ。
しかし、スコティッシュフォールドの「折れ耳」もマンチカンの「胴長短足」も、遺伝子の異常によって生まれたものです。どちらも遺伝子が不安定な猫種で、スコティッシュフォールドは折れ耳同士の繁殖が国によっては禁止されているほどです。
また「内臓疾患」「神経系疾患」「軟骨形成不全」などかかりやすい可能性もあります。スコマンチにも同じことがいえますので、飼育には注意が必要ですね。
スコマンチはミックス猫なので、基本的に公式団体の公認は受けられません。アメリカの団体「TICA」はスコマンチを公認している団体の1つですが、別のアメリカの団体「CFA」、スウェーデンの団体「FIFe」、イギリスの団体「GCCF」では公認されていない猫種なのです。
スコマンチとマンチカンの外見の違いは?
耳の形
スコマンチは特徴的な折れた耳を持っています。一方、マンチカンは通常の形状の耳を持っています。
脚の長さ
スコマンチの脚は通常の長さであり、比較的普通の体格を持っています。一方、マンチカンは短い脚を持ち、体格がコンパクトである特徴があります。
体の形
スコマンチは一般的には普通の体形をしており、胴体がしっかりとした印象です。一方、マンチカンは脚が短く、胴体が長いため、よりコンパクトな体つきをしています。
前脚の姿勢
スコマンチの前脚は通常の姿勢をしています。一方、マンチカンの一部の個体は前脚がやや曲がっていることがありますが、これはマンチカンの特徴とされています。
スコマンチには血統書がある?血統猫?
TICA
CFA
スコマンチを公認している「TICA」と「CFA」には血統書が存在しますが、現時点で血統書をもつスコマンチはまれですよ。ペットショップで「血統書がついていますよ」といわれても安易に信じないことをおすすめします。
残念なことですが、嘘の血統書を発行する団体やスコティッシュフォールドやマンチカンを「スコマンチ」として販売するペットショップが存在するからです。
「TICA」と「CFA」以外の団体が公認しているスコマンチは、偽物である可能性が高いのです。スコマンチは病気にかかりやすい猫種なので、安易に繁殖ができないように公認に関しての規定が厳しいのです。
スコマンチにおすすめのキャットフードは?選び方は?
スコマンチには、バランスの取れた栄養が含まれ、高品質なタンパク質源が含まれているキャットフードがおすすめです。以下に一般的な基準となるポイントをいくつかご紹介します。
動物性タンパク質源が重要!
スコマンチは活発な性格を持つことが多いため、良質なタンパク質が必要です。
鶏肉、魚、ターキーなどの動物性タンパク質が主原料として含まれているキャットフードが適しています。
穀物フリーまたは穀物を含まないフード
スコマンチは一部の猫種と同様に穀物に対してアレルギー反応を示す場合があります。
穀物フリーのキャットフードや、穀物の含有量が少ないキャットフードを選ぶことが良いでしょう。
ビタミンやミネラルのバランス
スコマンチの健康維持には、ビタミンやミネラルのバランスも重要です。
キャットフードの成分表を確認し、必要な栄養素が適切に含まれていることを確認しましょう。
まとめ
スコマンチがなぜ雑種として扱われるのかをお話ししましたが、猫の品種改良がけっして悪いことではありません。健康な猫を繁殖させるために、努力しているブリーダーさんもいますよね。
ペットを購入する側も品種改良に対する意識を持ち、正しい情報を得ようとする姿勢を持つことが大切といえますよ。