アナトリアンシェパードは日本での飼育頭数は少ないのですが、長い歴史を持つ犬種です。
この記事ではアナトリアンシェパードが歩んできた歴史、特徴や性格、購入方法や価格についてまとめました。
目次
アナトリアンシェパードの歴史は?
アナトリアンシェパードは古くからトルコを中心に飼育されてきた犬種です。
犬種として認知されるようになったのは1900年代ですが、祖先犬は紀元前から人間に飼われていたといわれていますよ。かつてアナトリアンシェパードは遊牧民と生活を共にし、護畜犬として家畜をオオカミなどの害獣から守っていました。
20世紀半ばにはアメリカに輸入され、護畜犬として重宝されています。1996年になってAKC(アメリカンケネルクラブ)認定の犬種となってからは、番犬としての能力や忠誠心の高さが認められ、一般家庭でも飼育されるようになりました。
アナトリアンシェパードの特徴は?
アナトリアンシェパードは、オスの体重が70Kg程度まで成長する超大型犬です。
胴体と足はオオカミと戦えるほど筋肉が発達しており、強靭な顎の力を持ちます。護畜犬として活躍してきた犬種だけに、威厳があり頼もしい姿をしていますよ。
アナトリアンシェパードの性格は?
見た目とはギャップがあり、性格はおっとりしていて忠誠心が高いです。警戒心が非常に高く勇敢なので、番犬としては最高の犬種だといえます。
ただ、これは子犬の間にしっかりした訓練を行うことが前提です。護畜犬特有の独立心の高さから、飼い主には強いリーダーシップが求められますし、訓練の仕上がりが中途半端だと問題行動を起こしてしまうこともあります。
強靭な体躯を持つ超大型犬であるだけに、問題行動を起こすと手がつけられなくなる可能性もあります。プロのトレーナーの手を借りながら、充分にしつけを行ってから飼うのがオススメですよ。
性格上、決して飼いにくい犬種というわけではありませんが、超大型犬ゆえに小型愛玩犬と比べるとしつけを慎重に行う必要があるということですね。
アナトリアンシェパードの購入方法、価格は?
現在、JKCによるとアナトリアンシェパードの日本国内での登録頭数はゼロです。
とはいえ日本に一匹も存在していないわけではなく、少数ながらも愛好家によって輸入されています。日本国内にアナトリアンシェパードのブリーダーが存在しないので、飼いたい場合は輸入するしかありません。
海外からの輸入にかかる費用は取引相手や方法によっても変わりますが、50〜100万円程度が価格の目安とされています。
出典:JKC「犬種別犬籍登録頭数」
アナトリアンシェパードの入手の際の注意点は?海外ブリーダーから個人輸入?
海外からの輸入の際、仲介業者を通せば手数料分だけ購入価格が上がりますが、そのぶん取引の安全性を高めることができます。
個人で海外のブリーダーを見つけて取引すれば、意外に安く入手できるかもしれません。ただ、手元に犬が届くまでは金銭面や輸送方法などのトラブルに注意する必要があります。もし個人で良いブリーダーを見つけたいのなら、実際にアナトリアンシェパードを国内で飼育している人を見つけてコンタクトをとり、入手方法を教えてもらうのが一番安心で確実です。
有力な情報を得ることが、スムーズにアナトリアンシェパードを入手する第一歩となるからです。
アナトリアンシェパードは、日本で気軽に飼える犬種ではありません。アナトリアンシェパードが気に入ったなら、まずはインターネットで情報収集して、ブリーダー経由や直接海外にいって、実際に触れ合える機会を作るところからはじめてみてはいかがでしょうか。