道の真ん中で、まるで石のように鎮座する愛犬。押しても引いても歩いてくれない、そんなご経験ありませんか。
散歩中に愛犬が急に歩かなくなってしまうのはどうしてでしょうか。
この記事では、散歩中に愛犬が歩いてくれなくなったときに考えられる原因や対策法、それぞれのしつけの必要性についてまとめました。
目次
散歩中に愛犬が歩かない原因1:もう疲れた
単純に疲れてしまったという理由で、散歩中に歩かなくなることがあります。
突然立ち止まったりハァハァと荒い息遣いだったり、歩くスピードが極端に遅くなって立ち止まってしまった場合は、疲れが原因かもしれません。
いつもより長時間散歩をしていないか、走る頻度が多くなかったか、散歩前に十分運動していなかったかなど思い返してみてください。
対策法
疲れていてもう歩けないのは事実なので、愛犬が歩かないからといって叱りつけたり無理やりリードを引っ張ったりしてはいけません。
疲れているときに何をされても歩きたくないのは人間も同じですよね。ますます散歩が嫌いになってしまう可能性もあります。
愛犬の体力が回復するまで少し休憩するか、「疲れたね」「よく頑張ったね」と声をかけながら小型犬であれば抱っこして帰宅してあげてください。
散歩中に愛犬が歩かない原因2:そっちにいきたくない
今までとは違う道だったり、通い慣れた道でも何か怖いものがあったりした場合、嫌がって歩かなくなることがあります。
嫌がる理由は必ずあるので、愛犬の視界に何があるのか、何を怖がっているのかを愛犬の立場から想像して探してみてください。
すれ違う犬や通行人、車など人間からすれば「なんで怖いの?」と思うものでも、愛犬からすれば視界に入る全てが恐怖の対象となりうるのです。
対策法
その方向に行きたがらない理由を把握し、原因ごとに対処するようにします。
もしも通行人や車、標識を怖がっているようであれば、
・通り過ぎるのを待つ
・見えないように抱っこしてあげる
・他の道を選ぶ
といった対処法がおすすめです。
我々人間も歳を重ねても怖いものはありますし、普通に日常生活が送れているのであれば無理に克服する必要はありません。
なにかを愛犬が怖がっていることに対して無理やりしつけようとするのはNGです。トラウマが増幅するだけですし、飼い主さんとの関係性も崩しかねないからです。
注意点
「行ったことのない道」に対して怖がっている場合は注意が必要です。見知らぬ場所に行けない子に育ってしまうことがあるからです。
外出先や旅行先、災害時の避難先などで常に恐怖を感じストレスが溜まってしまうことになり、愛犬の体によくありません。
無理やり連れて行こうとはせず、日を改めてペットキャリーなどに愛犬を乗せて、新しい散歩道を一緒に歩いて徐々に景色を慣れさせてあげてください。
散歩中に愛犬が歩かない原因3:ウンチしたい
歩きながらは排便できないので、便意を催すと散歩中に立ち止まることがあります。
散歩中に一番よく高く目にする光景かもしれませんね。
対策法
散歩中に便意を催してソワソワし始めたら、ウンチをさせてあげます。
排泄物はその場に放置せず、しっかりと処理するようにしてくださいね。
散歩中に愛犬が歩かない原因4:体の調子が悪い
肉球や関節を痛めている、体がだるい、熱っぽい、吐き気があるなど体の調子が悪いときも歩かなくなることがあります。
体調が悪いかどうかは「いつもとの違い」で判断できることが多いので、普段から愛犬が散歩する様子をよく観察しておくといいですよ。
対策法
飼い主さん目線で気づく「いつもとの違い」があったら、その様子や状況をメモして動物病院を受診することをおすすめします。
散歩中に愛犬が歩かない原因5:散歩嫌い
家の前でずっと立ち止まってしまう、家の近所で歩かなくなってしまう場合は、「家から出たくない」「散歩に行きたくない」ことが理由として考えられます。
対策法
嫌がる子を無理やり散歩につれていくのは可哀想と思うかもしれませんが、散歩は運動量確保以外にも社会性を学ぶいい機会にもなります。
散歩の時間・ルートを変えてみる、抱っこして家の近所を歩いてみるなど、楽しく散歩できるような工夫をしてみてくださいね。
そのほか、「外が怖い」「飼い主さんといたくない」といった上記以外の原因も考えられるので、それぞれの理由に対して対処してあげることが大切です。
まとめ
いかがでしたか。
記事内で紹介した内容を参考に、散歩に対する考え方・取り組み方について考え直してみてくださいね。
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