大切なペットには、いつでも元気でいて欲しいものですよね。しかし、ペットも生き物ですから、時には体調を崩すことがあります。
その中でも、愛猫が突然ご飯を食べなくなっちゃった…って経験はありませんか?
「風邪を引いたのかな…?」
「まさか病気にかかったの…?」
「何か悪いものを食べちゃった…?」
と、原因がわからないと不安になりますよね。でも、猫がご飯を食べなくなる理由は、病気だけではありません。
✓ご飯を食べなくなる理由って?
✓どうしたら食べてくれる?
✓そういう時におすすめのフードって?
など、この記事では、猫に元気がない理由やご飯を食べない理由と対策、病気の見分け方などについてまとめています。
普段から様子をよく観察し、気になるときにはすぐに対応できるように心がけてください。猫を飼っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
猫に元気がない理由は?
猫は一日の大半を寝て暮らしていますが、起きているときは元気で食欲もあり、飼い主と触れ合う時間になります。
それが「名前を呼んでも反応しない」「食事を出しても食べない」など、明らかに普段と違った様子で元気がなくなることがあります。主な理由はいくつかに分類できるので、以下でご紹介しましょう。
病気
元気がないと同時に「食欲がない」「下痢や嘔吐がある」などの症状があるとき、何らかの病気にかかっている可能性があります。
普段から食べムラがあったり吐き戻ししたりする子ではない場合、まずは病院で診てもらいましょう。判断に悩む場合、かかりつけの動物病院に電話をし諸症状を伝えて、診てもらうべきか判断してもらいましょう。
病気以外の理由
ストレス
引越しをした、新しいペットや家庭内に赤ちゃんが増えたなど、環境の変化が猫にとってストレスになります。人間にとっては気にならないようなことでも、猫にとっては突然の出来事で心の整理ができていないことも。
愛猫にとってどんなことがストレスになるのか、理解しておく必要があります。
特に病院から帰宅後、元気がなくなる子が多いです。ワクチン接種後や去勢、避妊手術後など、痛みや慣れない環境での入院などが原因で元気がなくなることがあります。
怪我
いつもより動かずじっとしている場合、体のどこかが痛いのかもしれません。ジャンプしたときに着地を失敗したり、爪が伸びすぎて肉球に刺さっていたりしている可能性があります。
肉球は敏感で痛みを強く感じるため、歩くのも嫌がるほど痛いのかもしれません。
体を触って嫌がる場所や腫れている部分がないか確認してください。
猫が病気のときに見られる症状は?
猫の病気に多く見られる症状としては、「食欲が無くなる」「何度も吐く」「咳をする」「元気がなくなり、疲れやすくなる」「触られるのを嫌がる」「尿が出なくなる(色の変化)」「下痢・血便をする」などがあります。
いずれも、普段から愛猫のことをよく知っている飼い主でなければ気づけないことが多いといえます。
普段から猫の食事量や水を飲む量を把握し、トイレ掃除はできれば排泄のすぐ後にするなどして、早期発見を目指したいものですね。
食欲がない
どのような病気でも食欲がなくなる症状が見られるため、特定の病気だと判断することはできませんが、消化器の病気である傾向があります。
元気がなくても食欲がある場合は、大きな病気である可能性は低いです。
嘔吐
誤飲の場合もありますが、食道炎や胃炎、胃潰瘍などの可能性も。高齢の場合は、膵炎も考えられるため動物病院で診てもらいましょう。
咳
猫も私たちと同じように咳をしますが、頻繁にはしません。ケホケホのような人と似た咳や、ゼーゼーしていたり吐きそうな様子で咳をすることがあり、咳だと気づかないこともあります。
風邪や喘息、肺炎などが考えられるため、症状が見られたらなるべく早く病院に連れて行ってください。原因を早期発見して、呼吸困難など重症化しないようにするべきです。
便に血が混じる
普段と変わらない便、軟便、下痢と形状は問わず、便に血が混じっているのは異常です。便の写真を撮ったうえですぐに病院に行きましょう。
下痢
ストレスや誤飲、ごはんの食べすぎや種類を変えた直後の反応など、下痢になる原因は病気ではない可能性もあります。
病気の場合、猫コロナウイルスや猫伝染性腹膜炎、細菌や寄生虫、内臓疾患が当てはまります。
下痢が一過性の場合様子を見ても良いですが、元気がなくぐったりしていたり何日を続ている場合は病院に行ってください。
尿の変化
色がピンクや赤っぽくなっている場合、膀胱炎や尿道炎、尿石症の可能性あります。
トイレに出入りするだけでおしっこをしていない場合、おしっこが出なくなっているかもしれません。尿石が詰まっていたり急性腎不全の可能性があり危険なため、すぐに病院へ連れて行ってください。
猫は弱っていることを隠す
野生など基本単独行動をする猫は、体調が悪いと他のものに見つからないような場所で安静にし、回復を待つ習性があるようです。飼い猫の場合でもそういうことをするため、飼い主が気付く頃には病気も相当に進んでいる場合があります。
猫といえばよく寝る生き物ですが、その寝相で体調が悪いことを見抜ける場合があります。いつもと違う場所で寝ていたり、お腹を守るようにして寝ているなどしていたり、もしかしたら不調のサインかもしれません。
不調のサインは食事にも表れます。うちの子は偏食だから…という方も多いかと思いますが、食べない時間が長ければ危険です。
以下では猫が食事を摂らない原因や、可能性のある病気について説明していきます。小さな異変にもできるだけ早く気づいてあげ、元気で過ごせるようにしてあげましょう。
食欲がなく、ご飯を食べない原因とその対処法は?
そもそも猫の偏食は本能?
そもそも、好き嫌いをせずなんでも食べてくれる猫の方が少ない、というのはご存知ですか?
野生の猫は肉食なので、ネズミ、うさぎ、小鳥、虫などを食べています。ですが、毎回同じものを食べるのではなく、さまざまなものを交互に食べていることがわかっています。
これはネオフィリックと呼ばれる本能によるもので、さまざまな食材を口に入れることで、栄養バランスの偏りを本能的に回避していると考えられています。
ただ、猫はネオフォビアという性質も備えていて、こちらは「新しい食べ物を警戒する」という本能です。同じフードを食べ続けると飽きてしまうこともあるし、かと言って突然フードを切り替えてしまうと食べなくなるということが起こります。
他にも、運動不足などが原因で消費カロリーが低くなってしまい、猫自身が「今の体にご飯は要らないな…」と本能的に判断して食事を摂らなくなることもあります。
偏食になる原因を作っているかも
本能以外だと、飼い主さんが原因で偏食となってしまうこともあります。
猫の好き嫌いは、子猫の間に形成されると言われています。子猫の時期に、好きなおやつばかり食べさせたり適当な時間にご飯を与えたりしていると、偏食になってしまいます。
子猫のうちから、規則正しい時間に適切な量の、栄養バランスのいいフードを与え、ご飯のリズムを作ってあげることがとても大切です。
他にも、猫が偏食になる理由、突然ご飯を食べなくなってしまう理由はいくつかありますので、次はその理由や気をつけるべき食べない時間の長さについてご紹介します。
どの位食べないと危ない?その目安は?
愛猫が「一食分食べなかった」だけであれば、食欲不振かどうかは判断できません。問題は、いつも食べている食事量に変化があり、ご飯を食べない状態が続いた場合です。
また、年齢によって気をつけたい時間も違います。
年齢 | 時間 |
---|---|
1ヶ月〜2ヶ月 | 8時間以上 |
2ヶ月〜3ヶ月 | 12時間以上 |
3ヶ月〜4ヶ月 | 16時間以上 |
1歳〜 | 24時間以上 |
この表にかかれている時間以上何も食べていない場合は、注意が必要です。
考えられる主な原因と対処法は?
猫は、食欲不振で飼い主を悩ませることが多々あります。ご飯を食べない場合、病気でなかったとしても栄養不足や免疫力、体力の低下が気になります。
猫がご飯を食べなくなる代表的な理由を6つ挙げました。食事をとらないのは健康上良くないので、それぞれの理由に沿った対策をとってみてくださいね。
同じメニューに飽きた
新しい食事が気に入らない
繁殖期
夏バテなど季節要因
外で何かを食べた
器が深すぎ、汚い
同じメニューに飽きた
体調が良いのにご飯を食べない場合は、ご飯自体に不満があることが考えられます。同じメニューを嫌がる場合は「栄養に偏りがあり、別の物を食べて不足分を補おうとする本能が働いている」という説もあります。
ご飯の内容を変えてあげると食べるようになることもありますよ。「ご飯が冷たくて嫌」「食べなければもっと美味しいものがもらえる」と学習している場合もあります。
食べ飽きているメニューもしばらくしてから出してみると、また食べ始めることもありますよ。
新しい食事が気に入らない
猫はとてもグルメな生き物です。味や臭い、食感にもこだわりがあり、好き嫌いがはっきりしています。美味しそうと感じたにおいのご飯は食べますが、気に入らなければ口をつけません。
新しい食事も同様で、気に入らない時は鼻を舐めるしぐさをするようです。一度に全て変えてしまうと、驚いてしまい余計に食欲が減退することもあります。
サンプルなどで少量から試して、好きそうだったら徐々に増やしていく方法がおすすめです。
繁殖期
去勢していないオス猫や避妊していないメス猫の場合、繁殖期になると食欲が落ちてしまいます。食欲より、異性への興味が勝るためです。
春(5~6月)、秋(10月)、冬(1~3月)は猫の恋の季節といわれており、食欲が落ちる猫が多いですよ。
夏バテなど季節要因
猫の食欲は3〜4ヶ月週期で変わるといいますが、その理由は季節の変化だとされています。食欲は夏に減退し、秋から冬にかけて戻ってきます。
夏バテで食欲が落ちるのは人間と同じですよね。特に脂っこいものは避ける傾向があります。夏になってからなかなかフードを食べてくれない場合は、水分を多めに含んだフードに変えてみてください。
ドライフード中心に普段与えている場合は、ウェットタイプのご飯を加えるのもおすすめです。水分補給にもなって、脱水症状の対策もできますよ。
加えて夏の暑い時期には「新鮮な水をいつでも好きなだけ飲めるようにしてあげる」「お気に入りの場所を涼しく快適にしてあげる」など気を使ってあげると、食欲も復活しやすいですよ。
外で何かを食べた
外出する猫の場合はテリトリーを回っている途中で、何か食べている可能性も考えられます。ご飯をくれる場所があったり、野生を忘れていない猫の場合は小動物を捕まえて食べたりしているケースです。
一度愛猫がどこにいくのか付いていき、様子を観察してみると良いかもしれません。
食器が深すぎる、汚い
猫はヒゲが器に当たるのを嫌がります。浅くて広いお皿で、食べている間に動かないものがおすすめです。
また、猫はきれい好きなので、食器が汚れていたり臭いがついていたりすると顔を近づけるのを嫌がることもあります。
光る装飾がついていたり、華美すぎるものも苦手です。簡単に洗えて臭いも残らない衛生的な食器を使ってあげるのも重要なポイントなのです。
小分けにすると食べる?
上記6つの理由以外でご飯を残したり食べなかったりする時は、食事を小分けにしてあげてみてください。猫はもともと狩りする生活で「狩る、食べる」を毎日10回以上繰り返していたといわれています。
一回の食事の量を減らして回数を増やすのが、野生本来の食事スタイルに近いのです。子猫の場合は一日4~5回、成猫は2~3回に分けて与えると良いですよ。
その他にも「食事の温度や盛り付けを変えてみる」「好物と一緒に食べさせる」「水分量を増やす」など少しずつ好みに近づくよう試行錯誤してみてくださいね。
ふじわら動物病院 藤原 光宏さん
野生の猫は、自分より小さい小動物を捕食しているので、1日何回か食べる必要があります。そのため何回かに分けて食べるのですが、猫は狩猟本能があるので、ドライフードを置きっぱなしにして、いつでもそこに食べ物があると狩猟本能が低下してしまい、ちょこちょこ食べて肥満になることがあります。狩猟本能をかきたてるには食事がなくなることも必要なのでドライフードを置きっぱなしにしないようにしてみましょう。
おやつの与えすぎに注意!
猫がご飯を食べなくなる理由のひとつに、「おやつの与えすぎ」もあります。
「欲しがるからついあげちゃう…」
「だってごはんを食べないから仕方ないじゃない…」
「何も食べないよりいいかと思って…」
と、おやつのせいでごはんを食べられなくなっていると気づいていても、なかなか改善できない飼い主さんも多いのではないでしょうか。
人間だって食事の前にお菓子を食べすぎたら、食欲がなくなってご飯を食べられなくなってしまいます。
猫は「昨日おやつを食べすぎたから、今日はちゃんとご飯食べよう」なんて思わないので、飼い主さんがしっかり工夫して、おやつをあげすぎないようにすることが大切です。
栄養バランスが崩れて肥満に
どんなおやつを与えているかにもよりますが、おやつは栄養バランスが偏っているものが多いです。特に脂肪分や糖分が多めに含まれているものが多いので、おやつばかり食べていると猫はすぐに太ってしまいます。
「ちょっとくらい太っても可愛いから」なんて悠長なことは言っていられません。猫の肥満は、骨や内臓に大きな影響を及ぼし病気や怪我の原因になってしまいます。
病気が悪化
ご飯から必要な栄養素を摂取することも難しくなるため、病気を悪化させてしまう原因にもなります。
猫に必要な栄養素の中には、体の中では生成できず、食事から摂取する必要があるものもあります。そういった栄養素がバランスよく含まれている、質のいいキャットフードを食べさせてあげることで、病気が悪化するのを防ぐことが期待できます。
偏食が酷くなる
「ご飯を食べないから」と言っておやつばかり与えていると、より偏食が酷くなって、ご飯を全く食べなくなってしまいます。
先ほど書いたように、おやつばかり食べていては、栄養バランスが崩れ、肥満や、そこから様々な病気につながってしまうこともあります。偏食は、直せる部分は直してあげる必要がありますよ。
愛猫の健康のために、おやつのあげすぎには注意してくださいね。
ふじわら動物病院 藤原 光宏さん
猫ちゃんのおやつと言えばと言うぐらい大ヒットしたおやつがありますね。猫のおやつとしてはよく食べるのでほとんどの飼主さんが使っていらっしゃいます。おやつといえども食べ過ぎればご飯を食べなくなる原因にもなりますし、肥満の原因にもなるので、与えすぎには注意しましょう。
水も飲まない?適切な量は?
猫が1日に必要な水の量は、体重1kgあたり40ml程度が適切といわれています。体重4kgほどの猫であれば、ドライタイプのフードをメインに食べていても1日160mlくらい水を飲めば十分なのです。
水分は食べ物からも補えるので、ウェットタイプのごはんをメインに食べる猫は、ほとんど水を飲まないこともあります。
猫が水を飲まない原因には「器や水が気に入らない」場合があります。常に器や水は清潔に保ち、愛猫が気に入った器や水を使うようにしてあげてくださいね。
猫がご飯を食べない、病気の可能性は?
口内炎
口内の腫瘍
歯周病の悪化
子猫で半日以上、成猫で24時間、飲まず食わずの状態が続いた場合は病気の可能性が疑われるため、すぐに病院を受診してください。
また熱があったり、下痢や咳を頻繁にしたりする場合も、重篤な病気の可能性があるので、早めに動物病院へ連れていくようにしましょう。早めに受診することで原因を正確に把握し、病気が隠れている場合は、早急に治療を行う必要があります。
口内の病気の可能性が
内臓などに問題がなくただ食欲だけが低下している場合、考えられる主な病気は「口内炎」「口内の腫瘍」「歯周病の悪化」など、お口の中の病気です。
「口内炎ならそのうち治るかな」と油断するのは危険です。自然治癒を望んで処置をせずにいると免疫力が低下し、様々な病気を引き起こす可能性がありますので、こちらも早めに対処するようにしてくださいね。
口内炎
猫の口内炎には、感染症、免疫低下、歯周病の3つの原因があります。口内炎ができるとよだれが増え、食欲が減ります。まずはお口の中をチェックして、赤く腫れ上がっていないかを確認しましょう。
また、舌に口内炎ができていると毛づくろいをしなくなります。猫の様子をしっかりチェックして、口内炎ができたらすぐ病院へ連れていけるようにしておきたいですね。
治療方法は?
口内炎の治療は、投薬治療がメインです。炎症を抑える薬や、鎮痛剤などを投与する場合が多いです。感染症が原因の場合は抗生剤なども投与します。
口内炎にレーザーを使う治療法もありますが、全ての獣医師の方が賛同している方法ではありません。
対症療法としては、食事、水分をしっかり与えることも大切です。口内炎があると食事を摂りたがらないですが、栄養が足りないと口内炎の状態は悪化してしまうので、食べやすくなるような工夫をして、食事を与えるようにしましょう。
水分や栄養が著しく足りていない場合には、点滴が必要になることもあります。
口内の腫瘍
猫の口腔内腫瘍は80%が悪性腫瘍、がんであると言われています。
猫のがんは進行速度も速いので、異変を感じたらすぐに病院を受診するようにしましょう。
・食事を食べたがらない
・食事をするときに頭を振っている
・普段から口を気にしている
・首を傾けてじっとしている
などの症状が出たら口内を確認してください。よだれに血が混ざっている場合も、すぐに病院を受診しましょう。
歯周病の悪化
猫がかかる歯の病気のほとんどは、歯周病です。猫の口内は虫歯菌が生息しにくいので、虫歯にはなりにくいのですが、歯周病にはなりやすいと言われています。
細菌の温床である歯垢や歯石が歯に付着していると、それが原因で歯周病になってしまいます。他にも、糖尿病や猫白血病ウイルス感染症などを患っている場合など、免疫力が低下しているときに歯周病になりやすいと言われています。
歯周病になると、歯茎が腫れ出血し歯がグラグラして抜けるなどの症状が出ます。口臭がきつくなったり、よだれが多くなったりすることも。
進行するとほかの病気を併発することも
それだけではありません。歯周病が進行すると、くしゃみや鼻水、膿などの症状が出ます。それから、細菌が血管を通じて全身を駆け巡り、ほかの場所でも病気を引き起こす原因となるのです。
歯周病にならないためにも子猫の頃から歯磨きを習慣化したり、歯磨きおやつを取り入れてみましょう。
ふじわら動物病院 藤原 光宏さん
猫は吸収病巣と言って歯が吸収されて骨に置きかわる病気があります。3歳以上の猫の50%に認められると言われ、多くの猫にみられます。歯の根元が吸収されるため気が付かないことも多いです。痛みを伴うため食事を食べにくくなったり、口を痛がったりするようになります。歯石はついていないのに口の痛みがあるときは注意が必要です。
そのほか猫に元気がないときに考えられる病気は?
猫に元気がなく食事もとれないときは、口内以外の不調であるかもしれません。骨折などの外傷や内臓疾患や肝臓疾患、アレルギー、尿路結石、感染症、フィラリア症、糖尿病など内科的な疾患の両方が考えられます。
警戒した姿勢でじっとしているときは、単なるストレスだけでない疾患を抱えていると可能性があります。複数の要因が絡み合っている可能性もあり、素人判断は難しいため動物病院を受診しましょう。
猫に元気がないときは一度様子を見てみる
猫がおとなしいと感じたら、丸1日ほど様子をみてみましょう。身体的な理由の場合は痛がって声をあげたり、違和感のある場所を引っ掻いたりと、普段と異なる仕草をすることが多いため気づきやすいです。
一方心理的なら、食べ物をとらなくなることで栄養失調になる、免疫力の低下から病気に感染して悪化する、といったシナリオを心配しなければなりません。
猫は24時間食事をとらなくても平気ですが、36時間を超える絶食は危険サインです。もし36時間を超えても、出した食事に口をつけなければ病院へ連れて行きましょう。
気になる初期症状は獣医師に相談してみる
愛猫の様子がいつもと違う、元気がないけどなぜかわからない。といった飼い主さんだからこそ気がつく初期症状を放置するのはよくありません。
できれば様子がわかる動画を撮ったうえで、些細なことでもまずは獣医師さんへ相談してみてください。
猫の食欲不振は経過観察が大切!
ご飯の時間、飼猫の「様子がおかしい」「何だかいつもと違うな」と感じたら、異変をカレンダーや手帳などにメモし、どんな症状がどれくらい続いているのか注意深く観察してください。
普段の様子と異なる小さなサインが重大な意味を持つ場合もあります。ご飯を食べない様子を小さなことからメモしておくと、動物病院を受診する際に役に立ちますよ。