猫の体調不良の原因の一つである寄生虫には、外部寄生虫と内部寄生虫の2種類がいます。なかには人に感染するものもありますので、しっかり駆除したいですよね。
今回の記事では、猫の外部寄生虫、内部寄生虫についてまとめました。
猫の体調不良、原因は寄生虫?
猫の体調不良の原因は、アレルギーや細菌、ウイルスなど様々ですが、原因の1つに寄生虫があります。寄生虫は宿主の体内に入り込むと、そこをすみかとしてどんどん成長していきます。自然治癒することは期待できないため、駆除しなければ治りません。寄生虫には、からだの外部に寄生する外部寄生虫と、内部に寄生する内部寄生虫がいます。それぞれ寄生虫の種類や特徴が違い、対処の方法も異なります。
猫の外部寄生虫とは?
猫の外部寄生虫とは、猫の体外に寄生するノミやダニのことです。これらに感染しているかは、目でみるだけではわかりません。一度飼い猫のからだをチェックしてみてください。
ノミはからだ全体に寄生する可能性があります。ダニは耳やノド、首の後ろに寄生することが多いです。猫の被毛をかき分けて皮膚を見ると、毛の隙間に黒い斑点がみえることがあります。これはノミの糞です。また、皮膚に小さくて丸いものがついていることがありますが、これがダニです。吸血すると何倍にも膨れて大きくなりますよ。
猫の内部寄生虫とは?
内部寄生虫とは、猫の体内に寄生する寄生虫のことです。代表的な内部寄生虫は「線虫」「条虫」「吸虫」「原虫」の4種類に分けることができます。
代表的な線虫は回虫やフィラリアです。条虫にはサナダムシや猫条虫などがあります。吸虫は鉤虫(こうちゅう)や鞭虫(べんちゅう)が代表的で、消化器官に寄生することが多いのが特徴です。原虫にはトキソプラズマ、コクシジウムなどがいます。
猫の寄生虫、人にもうつる?
猫の寄生虫は種類によっては人間に感染する可能性があるため、対処が必要です。ノミやダニは人間にも寄生し、炎症や皮膚病を引き起こすこともあります。かゆみを感じたらすぐに皮膚科にいき、治療をしてください。内部寄生虫の場合、回虫やトキソプラズマ、コクシジウムが人間にもうつります。特に幼児や妊婦に感染すると重い症状になることもありますので、飼い猫に内部寄生虫が見つかり、家族に幼児や妊婦がいる場合は、検査にいくようにしてください。
清潔にすることを心掛け、異変を感じたら病院へ
外部寄生虫、内部寄生虫ともに、猫の体や生活環境を清潔にすることを心がければ、未然に感染を防げることもあります。感染をした場合は病院にいかないと治らないので、異変を感じたらすぐに病院につれていってあげてくださいね。