アメリカ原産の希少な猫種のセレンゲティ。タンザニアの「セレンゲティ平原」に由来してつけられました。
この記事ではセレンゲティの性格、体重や被毛の特徴、寿命や病気、飼い方や歴史についてまとめました。
目次
猫のセレンゲティ、性格は?
社交的、友好的
自信家
飼い主家族に甘えたがり
人見知り
セレンゲティは飼い主家族には友好的で、甘えたがり性格をしています。かまってほしくてまとわりつくような行動も見られます。
子供ともフレンドリーに接するので子供がいる家庭でも飼育は可能ですが、遊んでほしくて飛びついてくることもありますので注意が必要です。
堂々とした自信にあふれた姿で、飼い主家族に対しておしゃべりを楽しむかのように大きめの声量でよく鳴きます。
飼い主家族に対して友好的な反面、他人には人見知りをします。寂しがりやでもありますので、長期のお留守番は気をつけたほうがいいでしょう。
社交的なので、多頭飼育の環境でも他の動物と仲良くすることができますよ。
猫のセレンゲティ、体重や被毛の特徴は?
体型 | フォーリンタイプ |
---|---|
体重 | 3.6~6.8kg |
被毛タイプ | 短毛種 |
被毛カラー | タビー、エボニーシルバー、エボニースモーク、ソリッドブラック、イエローやゴールド |
セレンゲティは引き締まったフォーリンタイプの体型をした猫種で、体重はオスが4.5~6.8kg、メスが3.6~5.4kgで、がっしりとした体格をしています。
見た目の特徴
セレンゲティは足が長く、大きな目と耳が特徴的です。目はくりっとしていて、カラーの種類はグリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド、オレンジなどとても鮮やかな色です。耳の裏側には模様が入っていて「アイスポット」とよばれます。
被毛の特徴
被毛の地色はタビー、エボニーシルバー、エボニースモーク、ソリッドブラック、イエローやゴールドで黒のスポットが特徴的です。
とても柔らかい短毛が密生しており、まるでシルクのような触り心地をしています。
猫のセレンゲティ、寿命は?気をつけたい病気は?
寿命
12~15年
セレンゲティの寿命は12~15年です。室内猫の場合、平均寿命は12~18年程と言われています。
長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。
高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。
病気
尿路結石
外耳炎
セレンゲティが気を付けたい病気は「尿路結石」「外耳炎」などです。遺伝的に泌尿器管系の病気になりやすく注意が必要です。
尿路結石
尿が出ない、排尿時の痛みで鳴くといった症状が現れる病気です。水をあまり飲まない猫にかかりやすい病気としても有名です。症状が見られたら病院で診てもらいましょう。
排泄のチェックをしっかり行うことで早期発見につながります。トイレは常に清潔にしておくことも大切です。
外耳炎
セレンゲティは大きな耳をもつので、「外耳炎」など耳の病気にも注意が必要です。耳は蒸れやすく、汚れから雑菌が繁殖してしまうため、定期的に耳の汚れを拭きとってあげてください。
「耳から悪臭がする」「耳垢が増えた」などの様子が見られたら疑ってみて下さい。
猫のセレンゲティ、飼い方は?
運動できる環境
セレンゲティは運動が好きなので、健康のためにも運動できる環境を作るといいですね。
特にジャンプ力があるので、しっかり固定できるキャットタワーやロープを用意してあげるといいでしょう。
おもいっきり動き回れる広めのスペースもあるといいですね。
長時間のお留守番は注意
セレンゲティは寂しがり屋な一面もありますので、長時間のお留守番はストレスを溜めてしまう可能性があります。
ストレスを溜めると部屋を荒らすようになったりします。どうしてもお留守番をさせることが多くなってしまう場合は、多頭飼育を検討してみて下さいね。
定期的なお手入れ
セレンゲティは短い毛なので、お手入れは難しくありません。被毛ケアは週1回ほどのブラッシングですみます。
汚れの溜まりやすい大きな耳も定期的に掃除してあげてください。耳専用のクリーナーを使って、優しく汚れを取り除くようにしましょう。
食事・キャットフード
活発に動く分しっかり食べるセレンゲティ。成長期の場合は高タンパクなフードを与えても構いませんが、成猫以降は肥満にならないよう食事管理が大切です。
運動とのバランスを見ながら、食事量をコントロールしてあげてくださいね。
猫のセレンゲティ、おすすめのキャットフードは?
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。
これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。
いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
食事量
キャットフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛猫が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
フードを選ぶときのポイントは?
セレンゲティの適切なキャットフードは、高品質な栄養バランスの取れたフードを選ぶことが重要です。以下のポイントに注意しながら、セレンゲティに適したキャットフードを選んでください。
動物性たんぱく質源が重要!
セレンゲティは活発な猫種であり、筋肉の発達とエネルギーの維持にたんぱく質が重要です。
キャットフードの成分表でたんぱく質の割合を確認し、良質な肉や魚など動物性たんぱく質が主原料のフードを選びましょう。
良質な脂質を摂取できるもの
脂肪はエネルギー源として重要ですが、過剰な脂肪摂取は肥満や健康問題の原因となります。
適度な量の健康な脂肪、特にオメガ-3脂肪酸を含むフードを選ぶことが理想です。
必要な栄養素が含まれるかチェック
セレンゲティも他の猫種と同様に、必要な栄養素をバランスよく摂取する必要があります。
ビタミン、ミネラル、タウリンなどの栄養素が適切に含まれているかを確認しましょう。
無添加または低アレルゲンであること
セレンゲティはアレルギー反応を起こす可能性があるため、余分な添加物や人工的な香料、着色料が含まれていないキャットフードを選ぶことが重要です。
猫のセレンゲティ、歴史は?
セレンゲティは1994年にカリフォルニア州の「Kingsmark Cattery」という猫舎のブリーダーの手によって誕生しました。
イエネコの血統で誕生し、元になった猫種は「ベンガル猫」と「オリエンタルショートヘアー」です。はっきりとしたスポットが被毛に入っているのは親猫の名残といえます。
もともと猛獣の「サーバルキャット」を目指して繁殖されたため、体も筋肉質になっています。
TICA公認の血統で、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ロシア、ヨーロッパなどで多く飼育されていますが、まだ発展途上の比較的新しい猫種です。
出典:TICA「Serengeti Breed」、タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」
堂々した姿に秘める、飼い主への愛情が魅力的!
いかがでしたでしょうか?
筋肉質で堂々とした、たたずまいのセレンゲティ。孤高の存在のような雰囲気ですが、飼い主への愛情は底しれません。
まだまだ日本では珍しい猫種ですが、優しくて人懐っこさのあるセレンゲティはあなたの心を癒やしてくれる存在になってくれるはずですよ。