スフィンクスとマンチカンを交配させて誕生したバンビーノ。スフィンクスのように体毛が薄く、マンチカンのように手足が短いのが特徴です。
この記事ではバンビーノの性格、体重や被毛の特徴、寿命や病気、歴史についてまとめました。
目次
猫のバンビーノ、歴史は?
スフィンクスのような薄い体毛にマンチカンのような太く短い足を兼ね備えたバンビーノは、世界的に有名な猫の血統登録機関であるTICAに実験的品種として登録されました。
バンビーノとはイタリア語で「赤ちゃん」という意味です。
歳を重ねても被毛が生えず、成長しても見た目や性格が子猫と変わらないことから名付けられました。
出典:早田由貴子監修「まるごとわかる猫種大図鑑」
猫のバンビーノ、性格は?
やんちゃで陽気
愛情深く人見知りしない
イタズラ好き
やんちゃで陽気
手足の短いバンビーノですが、運動神経は抜群で飼い主と遊ぶことが大好き。活発で陽気な性格はマンチカン譲りで、猿のようにやんちゃに飛び回ったりしますよ。
愛情深く人見知りしない
バンビーノは、スフィンクスのように飼い主に愛情深い性格をしています。また動物や人に対してもとても友好的に接してくれますので、多頭飼育の環境でも問題はないでしょう。
イタズラ好き
バンビーノはイタズラ好きでもあります。壊されたくないものや、触れてほしくない場所には鍵をかけるようにしましょう。
たくさん遊んでイタズラをする余力を残さないといった方法も有効です。
猫のバンビーノ、体重や被毛の特徴は?
体重 2.4~4.0kg
被毛 うっすらとした産毛/p>
バンビーノの体重は2.4~4.0kg程で、成猫になっても大きさが小さいままの猫種です。
見た目の特徴
マンチカン同様の手足の短さと、スフィンクスのような無毛、大きな耳と細長い尻尾をしています。お腹周りが少しふっくらしている体型が望ましいと言われています。
目は大きくレモン型で、突き出たほお骨や平らな額も特徴的です。子猫には額をはじめとしてシワが多くみられ、成猫になってもシワが残っていることが健康的とされています。
被毛の特徴
被毛はスフィンクスのように無毛にみえますが、実はうっすらと産毛が生えています。さわり心地は「桃の表皮」に似ています。皮膚の色は「白」「黒」「ピンク」の3色に分かれます。
猫のバンビーノ、寿命は?気をつけたい病気は?
寿命
14年(推定)
バンビーノは最近生まれた新種の猫なので、正しい寿命や遺伝性の疾患ははっきりしていません。スフィンクスやマンチカンと同じく、寿命は14歳ほどではないかとされています。
室内猫の場合、平均寿命は12~18年程と言われています。
長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。
高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。
病気
皮膚病
ヘルニア
バンビーノが気をつけたい病気は、被毛の薄さから「皮膚病」「ヘルニア」があげられます。
皮膚病
バンビーノは被毛が薄い分他の猫種より「皮脂腺」が発達しており、皮脂が溜まりやすく「皮膚病」になりやすい猫種です。特にシワの部分は汚れがたまりやすいので、飼い主さんのケアが必要になります。
太陽の紫外線や蚊・ダニの虫刺されにも注意が必要です。「日焼け止め」や「日焼け対策のウエア」を着せてあげることで予防できますよ。
ヘルニア
足が短く小型の猫であるバンビーノは「ヘルニア」にも気を付けましょう。成猫になると発症してしまう可能性がありますので、歩行に異変を感じたら病院で診てもらってくださいね。肥満でも発症するので普段から食事量にも気を付けて下さい。
猫のバンビーノ、飼い方は?
運動できる環境
バンビーノは運動神経バツグンで活発に動き回りますので、十分に運動できる環境を作ってあげましょう。
身体が小さいので、体格に合ったキャットタワーを設置し、おもちゃを使って遊んであげて下さい。環境はケガや傷にも配慮しましょう。
体温管理のサポート
バンビーノは体温の管理が得意ではありません。冬には防寒着を着せて防寒対策をし、夏場にはあまり外出させないようにしてあげてくださいね。
冬場は特に室温の管理に気を使い、健康に過ごせる日々をサポートしてあげましょう。
暖まる場所がないと寒さで風邪をひいてしまいますので、動物用のヒーターを使ってみることをおすすめします。
定期的なお手入れ
体表のケア方法はスフィンクス同様、週に数回、お湯で濡らしたタオルで拭いてあげることがおすすめ!溜まった汚れは体臭の原因にもなります。
シャンプーも月に1回を目安に取り入れて、清潔を保つようにしてください。紫外線で皮膚にダメージを受けている場合は、病院で診察してもらうことをおすすめします。
食事・キャットフード
成長期には、健康な体づくりのためにも高タンパク質なフードを与えるようにしましょう。
不足すると免疫力が低下し、病気や感染症にかかりやすくなります。成猫以降は、肥満に気を付けて食事量をコントロールしてくださいね。
バンビーノにおすすめのキャットフードは?
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。
これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。
いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
食事量
キャットフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛猫が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
フードを選ぶときのポイントは?
バンビーノにおすすめのキャットフードは、高品質なキャットフードを選ぶことが重要です。以下にいくつかのポイントを挙げます。
動物性タンパク質源に注目
バンビーノは筋肉質な体型を持つため、高タンパク質のキャットフードが必要です。肉や魚が主成分となっているキャットフードを選びましょう。
無添加・自然派な食材を使用
食品添加物や人工的な成分を含まない、自然な食材で作られたキャットフードが望ましいです。
合成着色料や防腐剤などが含まれていないか確認しましょう。
関節や皮膚の健康に配慮
バンビーノは特定の健康問題に対して遺伝的に影響を受けることがあるため、関節や皮膚の健康をサポートするための補助成分が含まれているキャットフードを選ぶことも考慮してください。
ブリーダーのアドバイスを聞く
バンビーノをブリーダーから迎える場合は、ブリーダーのアドバイスを聞きながら、飼育に適したキャットフードを選ぶことが良いでしょう。
ブリーダーさんが与えていたごはんを購入するのが最も安心かもしれません。
珍しい無毛種の猫
いかがでしたでしょうか?
スフィンクス、ドンスコイ、バンビーノはいずれも被毛の無い珍しい猫種で、日本ではわずかにブリーダーさんがいる程度です。
予想外のルックスには魅了される人も多いので、近い将来バンビーノが日本で人気の猫種となる日がくるかもしれませんね。