物静かな性格であまり鳴かない「ボイスレスキャット」として知られるロシアンブルー。成猫はどのくらいの大きさまで成長し、病気には強い猫なのでしょうか?
この記事ではロシアンブルーの大きさや体重、かかりやすい病気についてまとめています。
ロシアンブルーの大きさや体重は?太りやすい?
体長 30~40cm
体重 3~5kg
ロシアンブルーの体長は約30~40㎝で体重は3~5kgです。丹精な顔立ちをしていて顔は小さい印象です。体型は「フォーリンタイプ」とよばれるほっそりとした体形をしています。
5kgを超えると肥満体形とされていますが、物静かなロシアンブルーはじっとしていることが多いため肥満になりやすい猫種です。
もちろん活発に動き回ることも大好きですが、ゆっくりと飼い主のひざの上にいることの方が好みます。運動不足になりやすいので、食事次第ではすぐに太ってしまいますよ。
ロシアンブルーのかかりやすい病気は?
糖尿病
関節疾患
猫エイズ
泌尿器系疾患
ロシアンブルーがかかりやすい病気としては「糖尿病」「関節疾患」「猫エイズ」「泌尿器系疾患」があげられます。
糖尿病
糖尿病は血糖値を下げる体内ホルモン「インスリン」の働きが悪くなることで起きる疾患で、人間でも起こりやすい病気ですよね。
猫の糖尿病の主な症状は「水を大量に飲む」「餌を食べる量が増える」「体重が減る」「頻繁に排尿をする」などがみられます。
また糖尿病では体の免疫力が低下するため、厄介な病気を併発しやすいことでも知られています。人間では高齢者がかかりやすい病気ですが、猫も基礎代謝が低下する10歳以上の老猫に多く発症します。
原因
「早食い」の習慣が糖尿病の主な原因です。
通常エサを食べると血糖値をコントロールするためにインスリンが適量放出されます。早食いをしてしまうとインスリンの放出が鈍くなり、血糖値があがってしまうのです。
関節疾患
「股関節形成不全」や「膝蓋骨脱臼」などの関節疾患の主な症状は「運動を嫌がる」「おかしな歩き方をする」「関節の腫れや変形」です。
もともと運動をたくさんするタイプの猫ではないので発見しにくいですが、痛みをかばうようなおかしな歩き方をしていたら疑う必要があります。
原因
「過度の運動」や「肥満」「関節リウマチ」「捻挫」「靭帯断裂」「骨折」など他の病気と併発することが知られています。
猫エイズ
猫エイズとは「猫免疫不全ウイルス」により引き起こされる疾患の総称です。主な症状は「下痢」や「リンパ節の腫れ」がみられます。
「口内炎」や「口腔内の潰瘍」「口臭」など口環境をチェックすることで発見することが可能です。
原因
交尾やけんかによって他の猫の体液が体内に入ることで感染します。また、胎盤を経由して子猫に感染する「母子感染」も認められています。
泌尿器系疾患
猫は一般的に泌尿器系の疾患にかかりやすいですが、ロシアンブルーは特に「尿結石」に注意が必要です。「血尿」「頻尿」などの症状が出て、排尿時には痛みが伴います。
原因
「水を飲む量が少ない」「栄養不足」「免疫力低下」「ストレス」が発症の主な原因です。
適度な運動を継続してあげよう
ロシアンブルーは本来活発な猫で運動すること自体嫌いではありませんが、飼い主と一緒にゆっくりと過ごすことを好む猫です。
たまには運動する機会を設けて肥満防止に努めてくださいね。ただ運動のさせ過ぎは「関節疾患」の原因にもなりますので、適度な運動量を継続いてあげることが大切ですよ。