スコティッシュフォールドは折れた耳がかわいらしい人気猫ですが、立ち耳もいることをご存知でしたか。耳の通気性がよいので、折れ耳のスコティッシュフォールドよりも外耳炎にかかりにくいとされています。
この記事では立ち耳のスコティッシュフォールドが病気にかかりにくいことや、折れ耳がどのように形成されるかについてまとめました。
スコティッシュフォールド、立ち耳は珍しい?病気にかかりにくい?
一般的に猫の耳は「立ち耳」であり、「折れ耳」の割合は約3割ほどしか確認されていません。しかしスコティッシュフォールドは特殊な猫種で、「折れ耳」の子が大半を占めます。
立ち耳のスコティッシュフォールドは珍しく、耳の病気にかかりにくいことが知られています。耳の病気は耳の中が蒸れて最近が繁殖することで発症しますが、立ち耳のスコティッシュフォールドは折れ耳よりも耳の風通しがよく細菌が繁殖しにくいのです。
また、スコティッシュフォールドの折れ耳の原因である「骨瘤」の遺伝子を立ち耳は持たないことから、遺伝病にも強い個体が多いとされています。
スコティッシュフォールド、折れ耳はどうやって生じる?
スコティッシュフォールドの折れ耳が多い原因は「骨瘤」という特有の遺伝病です。成長とともに骨が変形してしまう病気で、耳が徐々に折れていくのです。
「骨瘤」を示す遺伝子は親からこどもへ優勢に遺伝するため、ほとんどのスコティッシュフォールドが折れ耳になります。
スコティッシュフォールドの折れ耳同士の交配は、耳以外の骨にも「骨瘤」の症状が高確率で発現します。スコティッシュフォールド同士の交配を禁止している国もありますよ。
健康的なスコティッシュフォールドを増やすためには、立ち耳の「アメリカンショートヘア」や「ブリティッシュショートヘア」を交配させています。
立ち耳をペットショップで見かけた!?
たまに立ち耳のスコティッシュフォールドがペットショップで並んでいることがありますが、ほとんどが生まれたばかりの子猫です。
スコティッシュフォールドの折れ耳は生後13~23日頃から現れるので、立ち耳の子が飼いたい方は注意が必要ですよ。
スコティッシュフォールドは立ち耳はほとんどおらず、病気に弱い
スコティッシュフォールドの折れ耳は遺伝子異常によるものです。立ち耳を除いて、ほとんどのスコティッシュフォールドは他の猫種よりも病気にかかりやすいといえます。
また、立ち耳のスコティッシュフォールドをどうしても飼いたい方は生後23日以降の立ち耳の子を探してみてくださいね。