「猟犬」は人間の狩りをサポートする大切なパートナーです。
昔から人間と共に狩りをしてきた彼らは、現在どのような犬種として生活しているのでしょう。また、猟犬は狩りの中でどのような役割をしているのでしょうか。
この記事では、猟犬の犬種や仕事内容などをまとめました。
猟犬とは?
猟犬とは主に狩りのサポートをする犬種で、「スポーティンググループ」「ハウンドグループ」に大きく分類されます。この2種類の猟犬には、それぞれ以下のような特徴があります。
スポーティンググループ
獲物の居場所を教える
銃で狙いやすい位置に獲物を追い立てる
撃ち落とした獲物を持ち運ぶ
スポーティングループは別名をガンドッグとも呼びます。仕事としては獲物の居場所を教えることや、猟師が銃で狙いやすい位置に獲物を追い立てるなど、間接的に猟師をサポートします。
ハウンドグループ
サイトハウンド(視覚を駆使し猛スピードで獲物を追い詰める)
セントハウンド(鋭い嗅覚で獲物を追跡する)
ハウンドグループは主にキツネやタヌキなどの小動物や、イノシシ狩りに活躍します。ハウンドグループはそれぞれの得意分野を活かし獲物を翻弄(ほんろう)します。
猟犬にはどんな種類がいるの?
アフガン・ハウンド
ビーグル
ゴールデンレトリバー
アメリカンコッカースパニエル
ボルゾイ
アフガン・ハウンド
原産国 | アフガニスタン |
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体高 | 63~74㎝ |
性格 | 賢い 頑固 |
分類 | ハウンドグループ |
ハウンドグループに分類される大型犬です。長い被毛が美しく、ゆったりとしている印象があります。しかし、立派な猟犬であったため、ジャンプ力が高く足が速いことが特徴です。飼育するにはしっかりとしたしつけや、長時間の運動が必要です。
ビーグル
原産国 | イギリス |
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体高 | 33~40㎝ |
性格 | 用心深い 活発 |
分類 | ハウンドグループ |
人気キャラクターであるスヌーピーの元となった犬種です。のほほんとしたイメージがありますが、立派な狩猟犬です。非常に優れた聴覚を持ち、吠えることで獲物の場所を知らせます。ビーグルの飼育には、しっかりとした運動時間を設ける必要があります。
ゴールデンレトリバー
原産国 | イギリス |
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体高 | 58~61㎝ |
性格 | 賢い 穏やか |
分類 | スポーティンググループ |
水を得意とするゴールデンレトリバーは、水中に撃ち落とされた獲物を陸地まで運ぶ仕事をします。獲物に傷をつけることなく口にくわえることができます。性格は優しく穏やかであるため、大型犬でも飼いやすい犬種です。
アメリカンコッカースパニエル
原産国 | アメリカ |
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体高 | 36~38㎝ |
性格 | 人懐っこい 好奇心旺盛 |
分類 | スポーティンググループ |
もともとはヤマシギという鳥を狩る狩猟犬として活躍していました。ほかにも、水に落ちた鳥の回収などを行っていた犬種でもあります。人懐っこく好奇心旺盛な反面、甘やかすとわがままに育ってしまうため注意が必要です。
ボルゾイ
原産国 | ロシア |
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体高 | 75~85㎝ |
性格 | 落ち着いている 好奇心旺盛 |
分類 | ハウンドグループ |
ボルゾイは非常に俊敏であるため、オオカミを狩る狩猟犬としてロシア貴族に愛されてきました。現在はその美しい体型を活かしてショードッグとしても活躍しています。性格は室内では落ち着いていますが、外に出ると猟犬の血が騒ぎ活発になります。
猟犬だった犬種は多い
もともとは猟犬として活躍していた犬種は多く、その種類は大型犬から小型犬まで幅広です。散歩が好き、動くものに興味を持つ、そんな性格の愛犬は猟犬出身の可能性があります。自分の飼っている愛犬がもともとどのような活躍をしていたのか、この機会に是非調べてみてはいかがでしょうか。