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たとえ愛犬が老犬になったとしても、オシャレなカットを楽しませてあげたいですよね。しかし、老犬にトリミングを施す際には知っておかなければならないことも多いです。
この記事では、いざという時に困らないように、老犬のトリミングの必要性や頻度、注意点などについてまとめました。
目次
トリミングって何?
トリミングとは、トリミングシザーやバリカン、トリミングナイフを使って「被毛をカットしてキレイに整える」ことをいいます。
愛犬の手入れがしやすくなる、愛犬が生活しやすくするために欠かせない行為の1つなので、定期的に行ってあげることが大切ですよ。
老犬にもトリミングって必要なの?
トリミングは必要ないと思われがちですが、無理のない範囲でのトリミングは必要です。
老犬の場合、かわいくおしゃれにするためというよりも、全体を短くカットして汚れにくくし、普段のお手入れをしやすくする目的で行われることが多いですよ。
老犬のトリミング、頻度は?
老犬になると体力が低下するので、トリミング時にかかる体の負担も大きくなります。頻度は必要最低限に抑えるようにしてください。
被毛を短めにカットしたり、伸びたところを小まめにカットすることで、トリミングにかかる時間や回数を減らすことができますよ。
老犬のトリミング、断られることもあるの?
トリミングサロンによって様々ですが、10歳を境にトリミングを断られたり、動物病院併設のサロンを勧められることがあります。
これは、身体機能・感覚器官の衰えによるストレスから、老犬が体調を崩しやすくなるためです。ストレスが引き金となって持病の発作を発症してしまうこともあるのです。
誓約書を書かされることもある?
高齢によるリスクを説明した上で引き受けてくれるトリミングサロンもありますが、その際に誓約書を書かされる事もあります。
「トリミングの最中に不慮の事故が起こっても、責任は負いかねる」などと記載されていることもあるので、内容をしっかりと確認するようにしてください。
むやみにトリミングサロンを変更するのではなく、行きつけのサロンを決めておくことが大切です。
幼犬の頃から継続して利用していれば、老犬になってもそのまま受け入れてもらえる可能性が高くなります。老犬に持病がある場合は、動物病院併設のトリミングサロンに行くのもおすすめですよ。
老犬のトリミング、自宅でもできる?
バリカン
トリミングシザー
ブラシ
コーム
老犬のトリミングを自宅で行う場合、体にかかる負担を減らすために短い時間でお手入れを済ませるようにします。
無理をして1日で終わらそうとせず、日頃こまめにお手入れしてあげることが、トリミング時間を短縮することに繋がりますよ。
カットを始める前にはブラッシングで被毛のほつれをほぐしてから、バリカンやトリミングシザーを使ってカットするようにしてくださいね。
バリカンを使う方法
老犬は皮膚の弾力が失われてシワが寄りやすく、バリカンの刃で怪我をさせやすいので、皮膚を伸ばしながらイボに注意しながら作業するようにします。
首や脇の下、お腹から後ろ脚にかけては特に注意してくださいね。
足裏、肛門まわり、オシッコで汚れるお腹周りは1mmバリカンでスッキリと刈りますが、皮膚に強く当てすぎると赤くなってしまうので気をつけてください。
また、目の周りを切るときは目に刃先が当たらないように、口まわりを切るときは舌を切らないようによく見ながらカットするようにしてくださいね。
飼い主さんからのアドバイス
3mmバリカンをすすめる人も多いですが、3mmだとケガをさせやすいのであまりおすすめできません。5~6mmバリカンを使用すると、短すぎず長すぎず綺麗な仕上がりになりますよ。
トリミングシザーを使う場合
シザーを皮膚に対して垂直に当てないようにします。
毛をつまんで引っ張ってカットすると皮膚を一緒に切ってしまうこともあるので、皮膚に平行に当てたコームからはみ出ている毛だけをカットする方法がおすすめです。
この方法は、毛玉カットの時にも有効ですよ。
老犬のトリミング、出張トリミングがおすすめ?
出張トリミングとは、トリマーが自宅まで直接来てトリミングを行うサービスのことをいいます。
「部屋が汚れる」「自宅の中を見られる」などのデメリットはありますが、「移動時間がない」「慣れた自宅で行える」など老犬の体調に十分配慮したサービスになっていますよ。
トリミング時のストレスや体の負担を減らすという側面からも、老犬には特におすすめです。
最適なトリミング方法を考えてあげて!
見た目では分からなくても、老犬になると成犬の頃と比べて、トリミングの時の体にかかる負担は大きくなります。
いつまでも、おしゃれでかわいいカットを楽しみたい気持ちもわかりますが、大事な愛犬の体の負担を考えたスタイルチェンジも大事ですよ。
一度トリミングのやり方を見直して、快適で健康な老犬ライフを送らせてあげてくださいね。