猫の妊娠期間は?兆候、症状、ケア、見分け方は?

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愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。2024年にはペット栄養管理士の資格も取得。

猫は生後6ヶ月~9ヶ月頃、初めての発情期を迎えます。避妊手術をしていない発情期のオスとメスが近くにいる環境の場合、いつ交配が起きてもおかしくありません。猫が妊娠したことは、どうやって見分けたら良いのでしょうか。見分け方とあわせて、猫の妊娠期間や兆候、症状、妊娠が分かった時のケアについて、詳しくまとめました。

猫の発情期はいつ訪れる?

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メス猫の発情期は周期的に現れ、春と秋に訪れることが多く、先にメスが発情し、その臭いなどでオスが発情します。オス・メス共に落ち着きがなくなり、食欲が落ち、特有の大きな鳴き声を発するようになります。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
季節に関係して発情する動物を季節繁殖動物といいます。最近では猫は室内飼育が増え、季節関係なしに発情が来ることも増えています。

 

猫の妊娠期間と症状は?

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発情期が分かっていれば、妊娠してからのおよその日数がわかりますね。猫の妊娠期間はおよそ60日前後で±5日くらいです。

・妊娠20日頃:乳首がピンク色に変わり、1週間ほど食欲が落ちる時期があります。
・妊娠30日頃:乳房が膨らみ、お腹の膨らみも見てわかるほどになってきます。
・妊娠45日頃:食欲が増し、体重が増加すると同時に、活動量が減ります。
・妊娠50日頃:胎動を感じることができるようになります。
・妊娠60日頃:乳首からお乳が出てくるようになると、分娩が数日内に近づいています。更に、分娩の24時間前くらいからは急激に食欲が低下します。

 

見分け方はこれ!【妊娠初期】猫が床でゴロゴロし始めたら妊娠の兆候

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妊娠している猫も発情期の猫も、他の生物に対して優しくなり、乳首が大きくなるので、それだけで妊娠を見分けるのは難しいのですが、猫は妊娠すると、床でゴロゴロと転がり始めます。もしまだうるさく鳴いているようであれば発情期が続いているサインです。

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発情兆候は、頭をこすりつけたり、かがんで腰を高くして足踏みをするロードーシスというものも見られます。床で転がるのはローリングといいます。

 

【妊娠中期】母猫用のフードを与える

妊娠45日ごろには、お腹の膨らみもはっきりしてきて、食欲も旺盛になります。普段の1.5倍くらいの栄養を必要とする時期なので、バランスの取れた食事をさせる必要があります。できれば母猫用のフードを用意してあげましょう。普段食べているフードであれば、パッケージの給餌量を参考にしながら、量を多めに与えてあげてください。

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食欲があまりない場合は、温めて与えたり、栄養素がぎゅっと詰まっている少量でも問題ないフードを与えましょう。

 

【分娩直前】母猫の様子で出産兆候がわかる!猫の出産には手助けが必要

猫の妊娠期間は60日前後で、「急に攻撃的になる」「人に頼るような様子を見せ、次第に乳房や陰部のグルーミングが多くなる」「警戒心が強まり、そわそわと落ち着きがなくなる」「巣を作り始める」などの症状が見られたら、出産兆候といえます。

その後、母猫は、出産するに相応しい場所を選ぶために、周囲の探索を始めます。乾燥していて暗く、軟らかい素材が敷かれた場所を好むので、完全室内飼いをしている場合、「巣」にあたる部屋を飼い主が作ってあげる必要があります。箱に清潔なタオルや毛布を入れて、産室を作ってあげましょう。

猫の妊娠期間は短い

猫の妊娠期間は短いので、飼い主側も柔軟に対応しながら、しっかりと準備してあげることが大切です。いつもと違う仕草をしていて気になる場合、早めに動物病院を受診してくださいね。

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