ふわふわの毛並みと綺麗なブルーの眼が魅力的なラグドール、「ぬいぐるみ」の意味を持つ名前の通りとてもかわいい猫です。
猫の中でも抱っこ好きとして知られる猫種ですが、実は飼い主さんの中にはうちの子は抱っこ嫌いで困っているという人も少なくないようですよ。この記事ではラグドールが抱っこ嫌いである理由と、克服法についてまとめています。
猫は抱っこが嫌い?理由は?
束縛のイメージ
襲われると勘違い
嫌なところへ連れて行かれると勘違い
タバコや柑橘系の匂い
猫は本来あまり抱っこが好きではありません。抱っこには行動を制限される束縛のイメージがあり、ラグドールをはじめ多くの猫は抱っこをストレスに感じてしまいます。抱っこ禁止の「猫カフェ」があるのはそのためです。
もともと野生の猫には「抱っこされる」という概念がありません。抱っこは未知の体験なので、子猫にとっては恐怖でもありますよね。初めから無理やり抱っこすると抱っこが嫌いになることがあります。
「病院」や「お風呂」などに連れて行く時にだけ抱っこをしている場合には、「抱っこをされると嫌な場所へ連れて行かれる」とイメージが結びついてしまっている場合もあります。
また、猫はタバコや柑橘系の香りが苦手なので、飼い主さんのタバコ臭や香水臭を嫌っている場合もあります。
ラグドールは抱っこが好き?
ラグドールは抱っこをあまり嫌がらない珍しい猫種ですよ。穏やかで大人しくのんびりとした性格をしていて、あまり声を荒げて嫌がることもしません。
もちろん猫1匹1匹によって個性がありますので、全てのラグドールが抱っこを嫌がらないというわけではありません。中には抱っこが嫌いなラグドールもいますよ。
ラグドールは猫の中でも比較的新しい品種で、アメリカでは1965年、イギリスでは1983年に登録されたばかりです。まだ性格が遺伝子的に固定されていない可能性もありますね。
また高い所をあまり好まないので、不安定で目線の高くなる抱っこを嫌がる子がいるのかもしれません。
ラグドールが抱っこを嫌う、克服法は?
子猫の時から慣れさせる
おやつをあげる
嫌いな匂いのついた服を避ける
嫌がったらすぐに開放する
猫の抱っこが嫌いを克服するには、子猫の頃から抱っこに慣れさせることです。社会化のしつけと同じように、小さい頃から抱っこに対する「恐怖心」や「嫌悪感」を取り除いてあげることが大切です。
例えば抱っこは安定感を重視して子猫が不安にならないようにしてあげます。抱っこの後にはおやつをあげるように決めることもおすすめです。
また、抱っこの際にはタバコや香水など猫の嫌いな臭いのついた服は避けてください。愛情を持って接し、抱っこは嬉しいことなんだと覚えれば抱っこ好きな猫に育ってくれますよ。
甘えてきたときや機嫌の良さそうな時から始めます。座ったままでもいいので短い時間から徐々に抱っこに慣らしてあげます。落とされると抱っこに対する恐怖心が強くなるので気をつけてください。また、嫌がったり暴れたりしたときはすぐに開放してあげてくださいね。
動物病院やお風呂などの嫌なところへ連れていく時にだけ抱っこしていては、いつまで経ってもネガティブなイメージを消せません。元々甘えん坊な子の多いラグドールであれば、抱っこにもすぐに慣れてくれますよ。
少しずつ克服してあげることが大切
抱っこが好きだと聞いてラグドールと暮らし始める飼い主さんも多いです。猫にも個性があるので性格的に難しい場合もありますが、少しずつ克服していけばコミュニケーションの手段として受け入れてくれるようになるはずですよ。