捨て猫を拾ったら?拾い猫を飼うときにやるべきことは?

猫 マーキング
愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。2024年にはペット栄養管理士の資格も取得。

捨て猫を拾ったら「どうすればいいの?」と悩んでしまいますよね。このまま飼いたいと思っても、飼う前にするべきことがあります。

この記事では、拾い猫を飼う前にやるべきことをまとめました。

捨て猫を拾ったらするべきことは?

猫

拾い猫を飼うまえに、確認するべきことが2つあります。「飼い主はいないか」と「病気をもっていないか」「子猫の場合、母猫はいないか」です。

飼い主のいる猫を飼うのは、悪意がなくてもトラブルの原因になります。

猫が病気をもっている場合は、飼い主やほかのペットに感染する可能性があります。動物病院で「飼い主はいないか」と「病気をもっていないか」を一度に調べることができますよ。

また、子猫の場合は母猫の有無も確認しましょう。不用意に触ってしまうと、母猫が飼育放棄をしてしまうことがあります。母猫が近くにいた場合は、母猫のもとに子猫を返してあげましょう。

 

捨て猫を拾ったら、まずは動物病院へ

猫

マイクロチップで飼い主を探す

猫が首輪をしているときや、純血種の猫のときは飼い猫である可能性があります。

飼い猫の中にはマイクロチップを装着している猫もいるので、動物病院でマイクロチップリーダーを使えば、飼い主が見つかることもあります。マイクロチップを持っていない猫でも飼い猫の可能性があるので、警察に届け出をだし、飼い主を探す努力をしましょう。

猫を「盗んだ」のではなく「保護した」という証明ができるようにしておくことで、トラブルを避けることができますよ。

猫の健康状態を確認する

野良猫の場合は高い確率で寄生虫や病気をもっています。おしりが下痢で汚れていないか、くしゃみや鼻水は出ていないか、目やにがひどくないかなどを確認し、病気をもっていないかを病院で診てもらいましょう。

病気をもっている場合は飼い主やほかのペットに感染するリスクがあります。

動物病院では目や歯の状態、歩き方などから猫の大体の年齢がわかります。年齢や体調をもとに、飼育方法についてのアドバイスをもらうこともできます。

 

拾い猫を飼うときの検査と予防接種

猫に注射

 

飼い始めは、動物病院へ定期的に通い、寄生虫の検査、血液検査、予防接種などをしてあげてください。

野良猫には高い確率で寄生虫がいますので、寄生虫駆除は早めにすることをオススメします。寄生虫駆除のための薬を使用できるかどうかを確認するため、血液検査をする必要があります。動物病院で相談しながら検査計画を立てましょう

多頭飼いをしている飼い主が捨て猫を拾ったら?飼育の注意点はある?

猫"

別の猫を飼育している場合、しばらくは拾い猫との生活エリアを分けてあげてください。

拾い猫の感染症の確認や治療が終わり、ワクチン接種が済んでから、少しずつ一緒に生活をさせてあげましょう。

猫はストレスに敏感で、生活環境が健康状態を左右するので、相性が悪い猫同士の場合はケンカになったり、健康上のトラブルを引き起こすきっかけになったりします。

それぞれの猫に快適な環境をつくってあげてくださいね。

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