猫のスフィンクス、性格や特徴は?体重や色、しつけは?皮膚病に注意?

スフィンクス

スフィンクスは被毛が生えていない無毛種で、シワシワの皮膚が特徴的な猫種です。スティーブンスピルバーグ氏のSF映画「ET」のモデルになった猫でもありますよ。

この記事ではスフィンクスの歴史や性格、特徴やしつけ、皮膚疾患についてまとめました。

猫のスフィンクス、なぜ無毛?歴史は?

スフィンクス_1

スフィンクスは1966年にカナダで発見された猫種です。座る姿がスフィンクスに似ていたことから、そのままスフィンクスと名付けられました。

無毛の猫種は遺伝子の突然変異によって誕生します。スフィンクスの歴史は短毛のイエネコの両親から産まれた子猫のうち一匹が、無毛のオス猫だったことから始まります。

遺伝学に興味があるブリーダーによって「プルーン」と名付けられ繁殖が試されましたが、品種として確立するには至りませんでした。

1970〜80年台にカナダやアメリカの各地でブリーダーが無毛の猫の繁殖に挑戦し、「デボンレックス」との交配を成功させて、現在のスフィンクスの祖先が誕生しました。アメリカで1979年に、イギリスで2006年に認められた猫種です。

猫のスフィンクス、特徴は?

スフィンクス

特徴

体重:3〜5kg
体型:セミフォーリンタイプ
被毛:無毛(ひげもない)

スフィンクスは体重約3〜5kgで、セミフォーリンタイプの中型猫に分類されます。

見た目の特徴

丸みのあるくさび形の頭、幅広の大きな耳、レモン形の少しつり上がった目、ムチのように先端に向けて細くなるしっぽがスフィンクスの特徴です。細身で華奢にみえますが筋肉質な体格を内に秘めています。

被毛の特徴

スフィンクスの被毛はわずかに産毛が生えている程度で、ほぼ無毛です。ひげもありません。手触りはしっとりしていて、産毛には多くのカラーとパターンが公認されていますよ。

猫のスフィンクス、性格は?

スフィンクス

性格

注目されることが大好き
知能が高く好奇心旺盛
人見知りをほとんどしない
しつけやすい

注目されることが大好き

スフィンクスは人に注目されるのが大好きな性格で、いたずらをしたり飼い主さんを喜ばせようとしたりする姿はなんとも愛らしいですよ。

知能が高く好奇心旺盛

スフィンクスは知能が高くとにかく好奇心旺盛なので、やんちゃないたずらは他の猫よりも多いかもしれませんね。

人見知りをほとんどしない

おもちゃで遊ぶことが大好きな性格の子が多く、人見知りもほとんどしません。飼い主家族や他の動物とも仲良くできますし、来客の多い家庭でもストレスを過剰に感じることは少なく適応してくれる猫種です。

しつけやすい

スフィンクスは賢くて飼い主さんに従順な猫種なのでしつけやすいといえます。活発でイタズラ好きな一面を持つので、危険な行為や不慮の事故を避けるためにも「ダメなことはダメ」ときちんと教えてあげてくださいね

犬ほどのしつけトレーニングはいりませんが、飼い主さんが根気よく向き合ってあげることが大切です。

猫のスフィンクス、寿命は?気を付けたい病気は?

スフィンクス

寿命

平均寿命

12~14歳

スフィンクスの平均寿命は12~14歳です。一般的には猫の寿命は15年なので、平均よりやや短いといえますね。

長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。

病気

気を付けたい病気

皮膚病
心臓病

スフィンクスが気を付けたい病気には「皮膚病」「心臓病」があります。

皮膚病

通常、皮膚から分泌された皮脂は被毛が吸収しますが、産毛だけでは十分に皮脂を吸収できません。皮脂が皮膚の上に溜まると皮膚病を発症する大きな原因となります。特にシワの間に皮脂や汚れが溜まりやすいので、定期的に汚れを取り除いてあげる必要があります。紫外線によって皮膚に影響を及ぼすこともありますので、洋服を着せるなどの工夫も取り入れてみて下さいね。

心臓病

「肥大型心筋症」や「僧帽弁」などの心臓病は、遺伝的に発症することがある猫種です。愛猫が苦しまないためにも早期発見・治療が重要になります。毎年検診を受けて超音波検査やレントゲン検査を受けることが大切です。

猫のスフィンクス、飼い方は?

スフィンクス

飼い方のポイント

お風呂や蒸しタオルでケア
服を着せて紫外線対策
食事・キャットフード

お風呂や蒸しタオルでケア

無毛種のスフィンクスはブラッシングをする必要がありません。定期的にお風呂に入れたり蒸したタオルでマッサージをしたりして、汚れを落としてあげましょう。

また温度変化に敏感で寒さに弱いので、室内飼育でも室温に気を使ってあげてください。被毛が短いと外傷も負いやすいので、日々スフィンクスの体はチェックしてくださいね。

服を着せて紫外線対策

スフィンクスは被毛がないので、太陽をはじめとする外の環境から肌を守ることができません。紫外線の当たり過ぎにも注意してあげる必要がありますよ。

夏の時期でも、できれば服を着せて紫外線から皮膚を守ってあげましょう

食事・キャットフード

成長期には、健康的な体作りのためにも、高タンパク質なフードを与えて下さい。タンパク質が不足すると免疫力が低下し、感染症や病気になりやすい体になってしまいます。

成猫期以降は食事量をコントロールし、肥満にならないよう気を付けましょう。

猫のスフィンクス、おすすめのキャットフードは?

キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。

これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。

手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。

いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。

フードを選ぶときのポイントは?

動物性タンパク質源に注目!

スフィンクスは活発でエネルギー消費量が高いため、良質なタンパク質が必要です。

主原料に肉や魚が含まれるキャットフードを選ぶことをおすすめします。肉の種類としては、チキン、ターキー、サーモンなどが一般的に良質なタンパク源として挙げられます。

良質な脂質が摂取できる

スフィンクスの皮膚は特に乾燥しやすく、適切な脂質摂取が必要です。キャットフードには、健康な脂肪酸(オメガ-3やオメガ-6脂肪酸)が含まれていることを確認しましょう。

サーモンオイルやフラックスシードオイルなど、良質な脂質源が含まれるキャットフードがおすすめです。

バランスの取れた栄養素

スフィンクスもほかの猫と同様に、栄養バランスの取れた食事が重要です。キャットフードの成分表示を確認し、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が適切に含まれているかをチェックしましょう。

また、必要な栄養素の量はスフィンクスの年齢、体重、活動レベルによって異なるので、獣医師のアドバイスを参考にすることもおすすめです。

無添加・自然食材食物

アレルギーや消化器の敏感な個体もいるため、無添加や自然食材が使用されているキャットフードを選ぶことも考慮してください。

特殊な外見がクセになる

スフィンクス
いかがでしたでしょうか?

世界で徐々に個体数が増えているスフィンクスですが、日本ではまだ珍しい猫種の1つです。

気軽にペットショップに売っていることはほとんどありませんので、ネットで調べて「ブリーダー」を利用して迎え入れる方法をオススメします。被毛がほとんど無い変わった外見は魅力的ですが、被毛がないからこそ皮膚病には特に注意してあげたいですね。

日本ではあまりみかけないスフィンクスですが、無毛種のスフィンクスは猫アレルギーをもつ方でも問題なく飼育できます。猫アレルギーだけど、猫が好きで飼育したいという方は検討してみて下さいね。

日本ではあまりみかけないスフィンクスとの生活は、きっとあなたにとって特別な時間になってくれますよ。

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