白い靴をはいたような足先が可愛らしい猫、スノーシュー。品種として確立されるまでに長い試行錯誤あった描種です。
今回の記事ではスノーシューの性格や特徴、子猫の購入方法についてまとめました。
目次
スノーシューの歴史や特徴は?
歴史
スノーシューは偶然産まれた猫種です。
1960年代にアメリカの猫ブリーダーが、繁殖させたシャムの中に白い足先を持つ個体がいるのを発見しました。ブリーダーはこの模様を気に入り、白い足先を持つシャムとアメリカンショートヘアとを交配させて、意図的に白い足先を持つ子猫を作り出します。
こうしてスノーシューの祖先となる猫が誕生しました。スノーシューの歴史は、一人の繁殖家のもとに偶然足先の白い猫が生まれたことから始まったのです。
その後スノーシューがTICAに正式な猫種として認定されたのは1980年代のことです。白い靴下を履いたような模様は劣性遺伝によって現れるものであり、同じような模様をもつ個体を増やすのは簡単ではありませんでした。
その繁殖の難しさから、スノーシューが猫種として定着するまでには20年もの歳月が必要だったのです。
特徴
体型 | セミフォーリンタイプ |
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体重 | 2.5~5kg |
被毛タイプ | 短毛種 |
被毛カラー | ダークブラウン、ライラック、フォーン、など |
スノーシューの最大の特徴は、その名の由来ともなっている足先です。白い足先はまるでスノーシュー(雪靴)をはいているようにみえますよね。
顔の模様も特徴的で、口の周りが白く、目の周りはマスクをかぶったような模様になっています。
独特の被毛に包まれた体はやや長い体に中程度の骨格をもったセミフォーリンタイプ。ずっしりした感じと、スリムさをあわせ持っています。筋肉質な体つきをしており、丈夫な猫種ですよ。
スノーシューの性格は?
かなりの甘えん坊
孤独が嫌い
やんちゃ
かなりの甘えん坊
エキゾチックな模様と、均整のとれたボディーがクールな印象をあたえるスノーシューの性格は、かなりの甘えん坊です。
飼い主さんのあとを追いかけるようについていく子もいるようで、かまって欲しい気持ちが強い猫種です。
孤独が嫌い
飼い主さんと一緒にいることが大好きで、孤独を嫌います。お留守番が多いとストレスを溜めてしまいますので、家を空けることが少ない方向けの猫種と言えます。
やんちゃ
スノーシューは、やんちゃな一面もあるもあります。一緒に暮らしていて楽しい猫種ですよ。
やや鳴き声がやや大きく、よく鳴く個体が多いので、マンションなどの集合住宅での飼育には不向きな猫種といえます。
スノーシューの寿命は?気を付けたい病気は?
寿命
13~16歳
スノーシューの平均寿命は13~16歳ほどです。猫の平均寿命が15歳前後なのを考えると、長生きな傾向といえますね。
長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。
病気
眼疾患
歯周病
スノーシューはシャム猫の血を受け継いでいるため、シャム猫と同じ遺伝性疾患に気を付けた方がいいでしょう。そのため「眼疾患」「歯周病」に注意してくださいね。
眼疾患
「緑内障」「流涙症」など眼の疾患に気を付けましょう。症状を悪化させないためにも早期発見・治療が大切になります。定期的に眼の状態を確認し、おかしいなと感じたら病院で診てもらいましょう。
歯周病
定期的な歯のケアを取り入れることで防ぐことができます。猫用の歯ブラシを使って、定期的に磨いてあげくださいね。歯周病をほおっておくと歯や歯茎への炎症だけでなく、細菌が血管を通って心臓や腎臓に運ばれてしまい、病気になってしまうこともありますよ。
遺伝性疾患もある?
スノーシューには遺伝的な疾患のリスクがある場合があります。
例えば、遺伝的な腎臓疾患や心臓病などが知られています。ブリーダーや獣医師と相談し、健康な血統を持つ子猫を選ぶことが重要です。
スノーシューの飼育方法は?
運動のできる環境
お留守番は難しい
被毛のお手入れ
食事・キャットフード
運動のできる環境
スノーシューは、活発で遊び好きな猫です。完全室内での飼育ではたくさん動き回れるようキャットタワーなどを置いてあげるといいですね。また、飼い主さんにもかまってほしくて甘えてきますので、おもちゃなを使って運動を兼ねた遊びをしてあげましょう。
お留守番は難しい
スノーシューは飼い主さんといつも一緒にいることを望みます。やや依存心が強い傾向にありますので、1匹でのお留守番は難しいでしょう。長くお留守番が続くと、ストレスを溜めてしまいますよ。
被毛のお手入れ
スノーシューは短毛種なのでお手入れは難しくありませんが、綺麗な被毛を保つためにもブラッシングは1日1回を目安にしてあげるのが理想ですよ。
食事・キャットフード
成長期には体づくり・多くのエネルギー摂取のために、高タンパク・高カロリーなフードを与えましょう。
成猫期は肥満にならないよう食事の量には気を付けて下さいね。
スノーシューにおすすめのキャットフードは?
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
フードを選ぶときのポイントは?
スノーシューにおすすめのキャットフードは、高品質なキャットフードで、栄養バランスが整っているものです。以下にいくつかのポイントを挙げてみます。
動物性タンパク質の豊富なフード
スノーシューは活発で筋肉質な猫であり、良質のタンパク質が必要です。肉や魚などの動物性タンパク源が主原料となっているキャットフードを選びましょう。
ビタミンやミネラルのバランス
スノーシューの健康維持には、ビタミンやミネラルのバランスが重要です。キャットフードの成分表を確認し、必要な栄養素が適切に含まれているかを確認してください。
適切なカロリー量
スノーシューは運動的で活発な猫種ですが、過剰な体重増加を防ぐためには適切なカロリー摂取量を考慮する必要があります。成猫用の適切なカロリー量を含んだキャットフードを選びましょう。
健康な皮膚と被毛をサポートする成分
スノーシューは美しい被毛を持つ猫種ですので、キャットフードには健康な皮膚と被毛をサポートする成分(例: オメガ-3脂肪酸)が含まれていると良いでしょう。
迎え入れる方法
スノーシューを迎え入れる方法としては「ブリーダー」「里親」などがあります。
スノーシューの独特の模様は劣性遺伝によって現れるものです。この特性からスノーシューはいまだに数が少なく、日本で見かけるチャンスはほとんどありませんので、ペットショップではあまりみかけることは難しいでしょう。
迎え入れるには非常にハードルは高いといえます。
スノーシューを迎え入れたいのであれば、一度CFAやTICAに問い合わせてみてください。CAFやTICAは世界最大級の血統書発行団体なので、スノーシューを繁殖しているブリーダーを紹介してもらえる可能性があります。
輸入できる?
輸入を利用するのもひとつの手段です。輸入代行業者を使うと手数料なども含め、購入に50万円以上の費用がかかる場合もあります。
これほどの金額を出しても個体を直接見て選べるわけではないので、スピード重視の方以外、輸入はオススメできません。
稀少性の高いスノーシュー
いかがでしたでしょうか?
スノーシューは希少性が高い猫ですが、キャットショーには頻繁に出品されます。
興味のある方はキャットショーに出かけて、実際にその魅力に触れてみてください。ブリーダーと懇意になれば、子猫を分けてもらえるかもしれませんよ。