猫のボンベイ、性格や特徴、黒猫との違いは?子猫の価格は?

ボンベイ

日本の黒猫と似ているようで、まったく違う特徴を持つボンベイ

ボンベイは「小さな黒豹」を目指して交配された末、誕生した描種です。筋肉質な体つきとしなやかな身のこなしはさながら黒豹を連想させますね。

今回はボンベイの性格や体の特徴、子猫の価格などをまとめました。黒猫との違いについても解説していますので、気になる方はぜひ最後まで読んでみて下さいね。

ボンベイの歴史や特徴、黒猫との違いは?

ボンベイ

歴史

ボンベイはアメリカの有名なブリーダーによって作り出された品種です。アメリカンショートヘアとバーミーズを交配させることで作り出されたボンベイですが、理想的な品種として定着するまでの道のりはとても険しいものでした。

当初「小さな黒豹」を目指して新たな品種の制作に着手したのは、1950年代の終わりごろです。ボンベイが新種として認定されたのは1976年なので、20年近い歳月をかけて試行錯誤を経て今の姿になりました。

特徴や黒猫との違い

ボンベイの外見は日本で見かける黒猫に似ていますが、まったく違った特徴を持っています。

体格

ボンベイのボディーは、アメリカンショートヘアと同じくセミコビータイプに分類されます。被毛が短いのでスリムに見えますが、体は筋肉質です。体重も見た目ほど軽くなく、オスは5kg程度まで成長します。

一方黒猫は様々な品種がいますので、体格にばらつきが見られます。

毛質

ボンベイの被毛は黒一色で、模様はありません。ごくまれにブラウンの毛色の子も誕生するようです。被毛はなめらかで、ふさふさというよりもシルクに近い肌ざわりです。

一方、日本の黒猫はベースの色が黒であれば、多少他の色が混ざっていても黒猫と判断されることが多いようです。

目の色

ボンベイの目色はゴールドか銅色のみです。両目の間が離れているのも特徴の一つです。

一方、日本の黒猫には緑色の目をした個体がたくさんいますが、まれにゴールドやヘーゼルの色を持つ目の子がいます。

体つき

ボンベイのしっぽは根元から先端へいくに連れて細くなっており、長くも短くもない中程度の長さです。

一方、黒猫のしっぽは短いものも長いものもあり様々です。ボンベイの方が被毛が少く、黒猫と比べて細くすらっとした印象を与えます。

ボンベイの性格は?

ボンベイ

性格

人懐っこく甘えん坊
穏やかで友好的
しつけやすい

人懐っこく甘えん坊

ボンベイの黒豹を思わせる見た目とは裏腹に、性格はとても甘えん坊です。

好奇心旺盛な一面があるので、イタズラを仕掛けてくる場合もあります。活発で遊び好きなので、たくさん構ってあげると喜びます。

穏やかで友好的

基本的に穏やかで愛情深い性格のボンベイ。人間と遊ぶことが好きなので、飼い主以外の家族とも仲良くすることができます。

また他の動物とも仲良くできる友好的な性格でもあるので、多頭飼育の環境にも向いています。

しつけやすい

飼育のしやすさは抜群で、犬のようなコミュニケーションの取り方をする子もいるようです。

賢いため、お子さんのいる家庭やご高齢の方にも飼いやすい猫といえます。

ボンベイの寿命は?気を付けたい病気は?

寿命

平均寿命

13~15歳

ボンベイの平均寿命は13~15歳ほどです。猫の平均寿命が15歳前後なのを考えると、平均的な寿命といえますね。

長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。

高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。

病気

気を付けたい病気

眼疾患
肥大型心筋症

ボンベイはアメリカンショートヘアとバーミーズの交配で誕生した猫なので、それぞれが気を付けたい「眼疾患」「肥大型心筋症」に注意が必要です。

眼疾患

シャム猫の血を受け継いでいるバーミーズは、眼の病気を発症しやすいと言われています。そのためボンベイも気を付けた方がいいでしょう。「緑内障」「流涙症」など眼の疾患は様々あり、症状を悪化させないためにも早期発見・治療が大切になります。

肥大型心筋症

猫の肥大型心筋症は、心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう心臓病のことをいいます。呼吸困難や後脚麻痺を起こしてしまうと長生きできないので、早期発見・治療が重要です。

毎年検診を受けて超音波検査やレントゲン検査を受けることが大切になります。

ボンベイの販売価格は?迎え入れる方法は?

ボンベイ

価格

子猫価格

25~30万円

ボンベイは日本での流通量が少なく、子猫の販売価格は高額です。オスは25万円前後メスは30万円前後で取引されるのが一般的です。

迎え入れる方法

ボンベイを迎え入れる方法としては、「ペットショップ」「ブリーダー」「里親」などがあります。

高額ながらも人気が高いので、見つけたらすぐに予約をし見学にいくことをオススメします。それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、自分に合った方法を利用してみて下さいね。

ボンベイの飼育方法は?

飼い方

運動のできる環境
被毛のお手入れ
食事・キャットフード

運動のできる環境

ボンベイは、遊び好きで運動が好きな猫種です。完全室内での飼育では、上下運動ができるキャットタワーを置いてあげると喜びます。

好奇心旺盛な一面もありますので、触られたくないものはしまっておくようにしましょう。

また、飼い主んさんもおもちゃを使って遊ぶようにしてください。放置時間が長いと、かまってほしくて部屋を散らかしたりすることがあります。

被毛のお手入れ

ボンベイの綺麗な毛艶を保つためにも、定期的なブラッシングが必要です。短毛なのでお手入れは難しくありません。2日に1回、または週に1度のブラッシングやコーミングを取り入れましょう。シャンプーは汚れがひどい場合にしてあげて下さい。

食事・キャットフード

成長期には体づくり・多くのエネルギー摂取のために、高たんぱく・高カロリーなフードを与えましょう。

成猫期は肥満にならないよう食事の量には気を付けて下さいね。

ボンベイにおすすめのキャットフードは?

キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。

手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。

いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。

フードを選ぶときのポイントは?

ボンベイにおすすめのキャットフードは、高品質なキャットフードで栄養バランスの取れたものが適しています。

動物性たんぱく質がメイン

ボンベイは活発で元気な性格を持つ猫種ですので、良質なタンパク質を含むキャットフードが重要です。

肉や魚が主原料として使われているキャットフードが適しています。

良質な脂質であること

ボンベイの被毛や皮膚の健康維持には、適切な脂質が必要です。オメガ-3脂肪酸やオメガ-6脂肪酸を含むキャットフードが良い選択肢です。

消化しやすい炭水化物であること

炭水化物はエネルギー源として重要ですが、ボンベイは炭水化物を消化しにくい場合があります。

消化のしやすい炭水化物源(例: グレインフリーのキャットフード)を選ぶことが推奨されます。

人工添加物の少ないフード

人工的な着色料、香料、保存料などの添加物をできる限り避けることが望ましいです。自然な成分を含むキャットフードを選ぶことが重要です。

飼育しやすいボンベイ

ボンベイ
いかがでしたでしょうか?

ボンベイは長い歳月をかけて誕生した、魅力的な猫種です。鳴き声も小さいのでマンションなどでの飼育にも適しており、現代のペット飼育事情に合った描種といえます。賢く人懐っこいので、初めて猫を飼育する方にも向いていますよ。

気になる方は、まず評判の良いブリーダーを探すところから初めてみてくださいね。

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